46. ゆきゆきて、函館


豊橋を後にして、向かったのは三重県です。渡鹿野島に渡るつもりでした。



名古屋まではJR、名古屋からは近鉄に乗りかえ。宇治山田まではノートに記録があります。そこからはノートの記録が途絶えておりまして、 『起きたら21時、また2時に寝る。』とだけ書いてあります。

行程が書かれていないのですが、大阪まで近鉄で戻ったはずです。具合が悪くなったからだと思います。あんまり覚えていないんですよねー。

その2日後の、7/9からはノートに詳細な記録が再開されていました。ご存知のように、電車で北海道まで行くことになります。 行くことになりますっていうか、旅の再開に当たって行先を考えていたのですが、各駅停車の電車で北海道まで行ってみようと思い立ったのです。なんて素晴らしい思い付きだと興奮しましたよ。

急いで函館と青森のエロい資料(セキセンとダイサン)をコンビニでコピーして、近鉄難波へと向かいました。距離にしておよそ1500キロ。24時間以上かかる予定です。

このあたりの詳細はファイルに書かれています(ファイル134)が、 今回は、同じ内容ですが高解像度の写真(苦笑)で振り返ってみるとしましょう。

難波のチケットショップで近鉄アーバンライナーを購入、まずは名古屋へ。



名古屋駅でココイチ食ってから、ムーンライトながらに乗車します。



ムーンライトながら号 23:55発 5:05着 4号車4番D席。

もう少しで青春18きっぷが使える期間にもかかわらず、電車には多数の乗客が乗っており、満員状態でした。 静岡くらいで香水くっさい男が乗ってきて大変でしたが、耐えて耐えて東京駅に着きました。一睡も出来ず、だいぶ体力を削られました。



とりあえず翌朝5:05に東京まで到着。なんか行ったり来たりしていますね。



乗り継ぎは5:34の山手線。これで上野へ向かいます。東京ではなく上野が田舎行きの出発駅であることは関西人の私でも知っていました。

ノートには、

『JRの従業員もななかしんどいなァ。朝5:30にコロコロ転がしてるよ』

と書かれています。ここから、ノートには駅の様子をメモ、それからカメラで乗りかえ駅の様子を撮影していくことにしました。

上野着が5:41。上野からは、5:47発の宇都宮行きに乗ります。 ここからは東北本線でひたすら北を目指すことになります。 広域地図を持っておらず、これから先の線路がどうなっているのか良く解っていませんでしたが、 とりあえず東北本線で北に進めば何とかなるだろうと思っていました。 しかし、グーグルマップみたいな縮尺自由で広域を俯瞰できる地図ってほんと便利ですよねえ。こういうのがこの頃に有ったらよかったんですけどね。 当時は広域情報は折り畳み式の日本地図を新聞みたいに広げて見ていましたよねえ。

最初の乗り換えは宇都宮です。まんいち寝落ちても終点まで降りなくていい旅なので、その点は気楽でした。

ノートには、

『ギョーザ食ったりしたいんだけど。。でもま、リフレッシュとsetでないとね。うーむ。本サロ&ご当地メシツアーとかおもしろそうだなァ』

と書かれています。ギョーザが気になっていたみたいです。気になってというか、ギョーザしか知らなかったんだと思います。



宇都宮着が7:28。9分で乗り換えて黒磯へ。

ノートには、

『宇都宮を超えるとすげえ田舎! そらー東京行かな始まらんわ。このへんは第一次産業が中心なんでしょうなあ』

と書かれています。大きなお世話ですね。




8:28黒磯着。乗り換え時間9分で郡山を目指します。

ノートには、

『やはり行きは飛行機乗るべきだったな。。。』

と書かれています。くじけそうになっていますね。



郡山9:56着。今回は乗り換え時間が12分。10:08に発車で福島を目指します。

10:54福島着。福島駅の写真だけ撮っていません。これは乗り換え時間6分で急いでたからだと思います。仙台行きのに乗り込みました。

ノートには、

『シャンプーしたい。あー・・・』

と書かれています。夏ですからね。
 


12:16に仙台駅に到着。乗り換えに29分。ずいぶんのんびりしています。おかしいとおもいつつ時間があったので駅の立ち食いでうどんをしばいたのですが…。 12:45仙台発。反対方向に乗っていました。4駅目で気づいて急いで仙台へ戻ります。うどん食ってる場合じゃなかったよ。 乗り換え時間が長いからおかしいと思ったら。次の盛岡行きの電車は13:41。1時間以上のロスです。

ノートには、

『仙台はなかなか都会である。さすが伊達さんの土地ですなあ』

と書かれています。たぶん伊達政宗くらいしか知らなかったんだと思います。



乗りっぱなしで一関を通過。眠さのピークを越えて目が冴えてきましたが、座りっぱなしでケツが痛かったです。

ノートには、

『いつになったら着くのか…! 遠い、遠すぎる。果てやんけ。絶対飛行機やったわ。死にそう。くそー。つらい!』

と書かれています。わかった上での普通電車の旅なのに「飛行機に乗るべきだった」とか、おまえ何やねんて感じですが、一人でずっと電車に乗ってるのが想像以上にキツかったんです。



16:56盛岡着。

ここからは新幹線に乗らないと今日中に函館に辿り着けないことが判明します。てゆうかどのみち盛岡からは普通電車が無いから新幹線に乗らねばならなかったんですけど。 みどりの窓口で切符を購入。




東北新幹線は全席指定ですが、駅員が「立って乗るか?」と提案してくれたので立乗りで切符を購入。 次の電車が来るのは90分後でした。長いこと待って18:26に盛岡発。



90分も待たされたのに乗っていた時間は29分でした。このときは東北新幹線は八戸以遠はまだ建設中でした。

八戸からは特急スーパー白鳥に乗り換えです。乗り換え時間は7分しかありません。乗り換えのシミュレーションしておきます。 ここでミスると自動的に八戸で1泊することになってしまいます。

18:55八戸着。19:02八戸発。セーフ。青森着が20:05。ほとんどの人がここで降りていきました。私はそのまま乗り続けて、 やがて青函トンネルに入ります。トンネルで北海道上陸するのは初体験です。しかし遠いなあ。青森からでも函館までは2時間くらいかかります。



座席には青函トンネルの説明が。



21:54。ついた。

ノートには、

『やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』

と書かれています。

すぐにセキセンへ向かいました。

プレイ後、泊るところはサウナメトスを予定していましたが、行ってみたらボイラー故障で休業中。ガガーン。ほかの健康ランドはここから8キロも離れています。しかたがないのでスーパーホテルに飛び込み。5,980円で部屋を用意してもらいました。


ということで、無事にセキセンでのプレイに成功したわけです。これは私の鉄道旅行最長記録なのですが、なかなかにキツかったです。名古屋駅で近鉄からJRに乗り変えるためにいったん改札から出ましたが、 JR乗ってから函館までは一度も改札を出ませんでした。食事は仙台駅で370円のウドン食ったのと、駅のコンビニでしのいだみたいです。あとは水110円とコーヒー120円を買ったという記録と、ペーパー洗顔497円という記録が残っています。



こんな感じ。

で、この成功を元に長距離電車旅に自信を持ちましてね。この2年後くらいに更に凄い計画が密かに進められていたのです。次回、幻に終わった極秘の計画を公開しようと思います。


続きは次の土曜日くらいに。


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