47. 幻の札幌捜査


さて、前回は大阪から函館まで電車で移動し、セキセンでブルースを感じたところをお伝えしました。 今日は、さらに長い距離をいく幻の計画について書こうと思います。


2010年にこんなお便りが来たことがありました。

>あんたいつも面白いよ
>飛行機使わず電車でいくとこがいいね
>いいね いいーね!
>さっぽろまででんしゃでいってください

このお便りを貰った時、札幌まで電車で行くことを初めて真剣に考えたわけです。以後、この計画は徐々に精査され現実味を帯びていくことになります。

札幌まで電車で行くとなると、まず思い浮かぶのが大阪から札幌までをノンストップで走る「トワイライトエクスプレス」。ご存知の方も多いと思います。緑色の超豪華寝台特急です(2015年に廃止)。 しかしこれは移動手段ではなく乗ることを目的とした電車なので、たとえロイヤルスイートのチケットがあっても乗る事は出来ません。私の目的はあくまで風俗捜査ですので、Xファイルが鉄道旅行記みたいになってしまったら輩の皆様からクレームが来てしまいます。

大阪から札幌まで行く電車には乗らずに大阪から札幌まで電車で行きたい。この無理難題を解決するために私は一生懸命考えました。

最初は、青色の寝台特急「日本海」(2012年に廃止)を使う事を考えました。大阪発~青森終点なので、とりあえず青森までは連れて行ってくれます。これは昔ながらの寝台列車なので捜査活動に使っても差し支えないでしょう。日本海号は、毎日夕方5時台に大阪駅を出発します。

しかし、私は思いました。輩の皆様は会社で働いておられるのに、夕方から悠々と電車に乗ってウイスキー飲みながら駅弁を食べていいのだろうか。やはり皆様の仕事が終わる時刻からでないとスタートしてはいけないだろう、と。

私は必死に考えました。そこで途方もない鉄道リレー方式に行きついたのです。

まず、大阪駅から23時台発の「寝台急行きたぐに」に乗ります。翌朝に新潟駅に着きます。
新潟から「特急いなほ」に乗り換えます。秋田まで行けます。
秋田から「特急つがる」に乗り換えます。これで青森まで行けます。
青森から「寝台急行はまなす」に乗り換えます。これに乗ったら終点が札幌なので、翌朝には札幌まで連れて行ってくれるのです。

所要時間は30時間くらい。電車代は片道43,000円(B寝台利用)くらいだったと思います。

金曜日の夜23:27発に乗って、日曜日の朝の6:07に札幌到着、帰りは同じルートでは月曜の出社に間に合わないので、新幹線を使用します。帰りのルートは 日曜の午前10時台の札幌発の「特急北斗」に乗って函館まで行って、函館から「特急白鳥」で新青森まで行き、ここから東北新幹線→東海道新幹線で帰ってくるというもの。新幹線利用ですと、なんと日曜その日の夜に帰ってこられます。 金曜日の夜に仕事終わってから出発して月曜日の出社(サラリーマンごっこ)に間に合うという素晴らしい計画です。

なお、札幌から更に乗り換えて釧路まで行くという案も極秘裏に検討されていましたが、これはさすがにやり過ぎだろうという事で、計画案だけで終わりました。

しかし! 暖かくなったら実行しよう(北海道は寒いので)と思っていたら、2012年3月に「きたぐに」が廃止されてしまったのです。

私は自分の不明を恥じました。これは数年ぶりの素晴らしいファイルになるはずだったのに。大阪駅のみどりの窓口でJR西日本のおっさんに「札幌まで。新幹線使いません」と言うのを楽しみにしていたのに。

ええ、で、これはXファイルとして計画されていた訳ですから、とうぜん風俗店を捜査するのが目的になります。札幌に朝6時について10時に帰りの電車に乗るまでの4時間でプレイすることになるのですが、どこに行くかと言うとですね。同じ頃に、こういったお便りが来たんですよ。

>いつも楽しく拝見しています。
>今出張ですすきのにきており、本番の最安値っていくらでどんな女の子出てくるのか調べていました。
>早朝のソープなのですが、30分5980円というものを発見しました!沖縄のちょんの間に迫る価格です!
>店名はエクシードです。
>北の最安値はここではないかと。。。

ここに行く予定だったんですよ。朝に札幌駅に着いたらそのまま早朝営業の風俗店に駆け込む!これですよ! 札幌駅からダッシュでエクシード行って一発してから大急ぎで駅まで戻って特急に飛び乗る!車内販売でお土産の白い恋人を買う!月曜の出社に間に合わせる!お昼休みにお土産配る!(サラリーマンごっこ)。なんってエキサイティングな旅行!

しかし。先述のように3月17日のJRダイヤ改正により私の計画はあっけなく終わったのであります。私にしては珍しく超綿密な計画を立てていたのに。これはまさに幻の計画といえるでしょう。ロマンの大きさで言えば超重戦車マウスとか超重爆富岳とかに匹敵するレベルだと思います。

もし実現したらどうなっていたか。きっと歴史に残るファイルになっていたはずです。


↓ファイルの最後の締めはこれだったみたいです。

『あんまりこうゆうこと書くと「次はシベリア鉄道でアムステルダムへ」っていうメールが必ず来るのでもうこのへんで辞めときます

捜査報告書:週末北海道旅行で5,980円也』



続きは次の水曜日くらいに。




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