指令:函館でちょんの間に潜入せよ



さて、ちょんの間紀行も都合26回目を迎え、さすがに疲労が蓄積されてきている。風俗店へ行って疲労が蓄積するというおかしな事態ではあるのだが、捜査官なので仕方がない。

仕方がないと思ってセックスを続けていたら、三重県でついに病気になった。熱が出て、駅でぶっ倒れたのだ。名古屋から三重へ向かう途中、確か近鉄電車の賢島行の電車だったと思う。で、気がついたらホームのベンチに座っていたのだ。めまいがする。それからなんかしらん難波行きの電車に乗って、鶴橋駅で切符がないとかで駅員になんか言われたが、よく覚えていない。とにかくベッドのあるところで眠りたかったので、名古屋に戻るか大阪に戻るか考えていたと思うのだが。

30時間くらい休んだらとりあえず治ったので、旅を続けることにした。


本当はこれから三重県で売春島へ渡る予定だったのだが、とてもそんなグレートな捜査は出来ない。なんせ日本国で最もディープでコアと言われ、裏風俗のトップに君臨する島なのだ。体調が優れないまま潜入すると、下手すりゃ死んでしまうかもしれない。


で、これからどうしよう。岐阜経由で長野県にでも行ってみるか。長野県の人から本番風俗が無いという嘆きのメールを貰っていたことを思い出した。しかしこの案は、日本アルプスという山脈に遮られ、不可能であるということが判明。佐々成政は凄いなあと思いながら、違うルートを検討する。岐阜で金津園のソープに行って、そのまま北陸に抜けるか。富山県にも未確認ながら、裏風俗の情報が入ってきているし。

旅っていうのはこうやって行き先を思案している間が最も楽しいのだと思うが、どうだろうか。事前にばっちりスケジュールを立てて、チケットまで手配してしまうA型人間は、こういった旅の醍醐味を味わえずにいると思っているのは私だけか。

その時、素晴らしい計画を思いついた。そうだ!鈍行電車で北海道まで行ってみよう!そして本場の函館ブルースを感じるのだ!

函館にはブルース溢れるちょんの間、通称「セキセン」があるではないか。津軽海峡・函館朝市・セキセン。コラボレートですよ!(誰か止めろ!)

ということで難波駅へ行き、その日のアーバンライナーに乗り、東京方面へ向かった。(あーあ・・)



■難波発21:00→【アーバンライナー】→名古屋着23:15



『大阪鶴橋を出ますと、名古屋まで止まりません。ご注意下さい』・・そんな近鉄の強引さが好きです。

■名古屋発23:55→【ムーンライトながら】→東京着05:05



名古屋から旅人の憧れ?ムーンライトながらに乗ります。別に普通の電車です。

■東京発05:26→【山手線】→上野着05:33



ラッシュ前の山手線で優越感を堪能します。

■上野発05:47→【東北本線・普通】→宇都宮着07:28



眠い・・・

■宇都宮発7:37→【東北本線・普通】→黒磯着8:28



宇都宮を越えると、超ローカル線になります。

■黒磯発8:37→【東北本線・普通】→郡山着9:56



お尻が痛い・・

■郡山発10:08→【東北本線・普通】→福島着10:54



■福島発11:00→【東北本線・普通】→仙台着12:16

東北地方だべ

■仙台発12:45→

間違って上り電車(反対方向)に乗ってしまう。途中駅で降りてあわてて仙台へ戻る。ちなみに東京駅からの切符は、もちろん初乗り料金です。で、仙台駅で乗る電車を間違ったので、東京→仙台間の料金は、ほぼ無料になりました。キセルではありません。不可抗力です。館腰駅を無人駅にしていたJR東日本が悪いんです

■仙台発13:41→【東北本線・普通】→一関着15:22 



大幅に時間をロスしてしまった。間に合うのか!?

■一関発15:27→【東北本線・普通】→盛岡着16:56 



もう、くじけそうです!

■盛岡発18:26→【東北新幹線はやて25号】→八戸着18:55



「はやて」と「こまち」。カッコいいね!盛岡から八戸までは新幹線を使用する。この区間はJRの普通電車がないのだ。新幹線を使わなかった場合の所要時間は2時間。新幹線なら30分。すごいね。

■八戸発19:02→【スーパー白鳥25号】→函館着21:54



青函トンネルは特急切符がないと通れないので、八戸から特急に乗る。ちなみに25号は終電でした(汗。



キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!


22時間ぶりにJRの駅構内から解放された私は、思う存分外の空気を吸い込んだ。大阪から実に25時間の旅。飛行機なら関空→函館直行便で1時間35分です。なんて贅沢な旅なんでしょうか。

えー、函館の街の第一印象は・・・寒い。ほとんど寝ていないので眠いのだが、さっそく、ちょんの間を探しに行く。向かう先「セキセン」は函館駅から徒歩圏内にあるということだ。有名なちょんの間なので、資料もたくさん準備出来た。問題は今でも生き残っているかである。資料の中で、「初心者裏風俗入門」というムック本に詳細説明が付いていたので、その説明に従って歩くことにした。ムック本は王道の「全国裏風俗大全」やシーズ情報出版の「潜入30連発」をはじめ沢山あるのだが、この「初心者〜」は比較的年代が浅いので、結構使用している。本屋では手に入らないので、興味のある人はブックオフかアマゾンで店頭に並ぶのをコツコツ探してみたらいいだろう。

 ←探してみる?(書籍名か「裏風俗」等のキーワードで出てきます)

函館にはもともと遊郭があったのだが、この「セキセン」とはまた違う場所にあったようだ。セキセンがあるのは駅の近くの若宮町。しかし、遊郭のあったのは住所で言うと大森町。東雲町。松風町。特に遊郭建築の建物が残っているわけでもないが、意味もなく広い真っ直ぐの道と、大門通りという、それっぽい名前の通りが残っている。

遊郭は正式名称で「大森遊郭」といい、明治42年に開設されたそうだ。しかしそれ以前、江戸時代からも既に遊郭はあったそうで、何度か移転を繰り返して、明治42年に大森に移転したのが函館の遊郭の最後だったらしい。そして、その後は赤線に移行したと思われる。遊郭時代の変遷については「赤線跡を歩く」に詳しい話が載っている。

対して、セキセンの歴史はいま一つはっきりしない。知っている人教えてください。名前からして赤線の流れだと思うのだが、ここに赤線があったという記録は、いろいろ調べたがどの書物にも見当たらない。大森遊郭が戦後に赤線になったという記述は確かにあるのだが・・・。もしかしたら、比較的新しい売春地帯なのだろうか。唯一ある文献に「駅前の闇市に青線」の記述があったので、もしかしたらセキセンのルーツは青線なのかもしれない。

たかだか50年程度昔の話であるのだが、これだけ調べてもわからないのだ。


だが、「セキセン」探しは、あっさり片付いた。駅からすぐのところに見るからに怪しいスナックが現れたのだ。一帯に更地が広がっており、ちょんの間がまだ生き残っているか心配だが。

 

あった。発見。砂利道の奥にスナックが密集している。尼崎のかんなみ街や、金沢の石坂のように、ババアが椅子を出して店前に座っている。砂利道に入ってみる。1件目のスナック。婆がこちらを見てくるが、特に何も言わない。通り過ぎる時に、店の奥を覗いてみたが、女の姿は見えなかった。

しかし、なんというブルースだろう!素晴らしい!


2件目。これまた婆が座っている。その前にはおっさんが立っている。常連客だろうか?私が婆に声をかけようとしたら、おっさんが話しかけてきた。客ではなく、このおっさんも別の店のやり手だったのだ。

「遊んで行かない?」

「ここは遊べるんですか?」

「そう、遊べるよ。12500円で1発できるよ」

剛速球だな。心の中で笑いながら、考えるふりをする。

おっさんは、私に返事をさせる隙を与えず、もちろん行くよね?ってオーラを出して話を続ける。

まあ、私のほうからも「今日はここでセックスしていくんです」というオーラを出ていたのだろう。でなきゃ、常識で考えてこんな時間にこんな路地を観光客がひとりで歩いたりはしない。

おっさんは「こっち」といって先に立って歩き、すぐ5M先の店の前で立ち止まった。

「どんな子がいてるんですか?」と聞いてみる。おっさんのペースで婆をあてがわれたらまずい。建物から溢れ出るブルース感に、20代の女がいるようには到底思えない。

おっさんは、「細目がいい?太目の子もいてるけど」と聞いてきた。私は「細い子で」と答える。おっさんは納得した様子で戸を開け、「○○ちゃん、来て」と言った。顔見せしてくれるようだ。

キタ━━━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━━━ !!!!

出てきた女を見て息が止まった。ストライク!セシルマクビーなギャルだ!ギャルっても30歳くらいはいってそうだが、それがいいのだ!おっさんは自信たっぷりに「じゃあ」と言って少し笑った。すばらしい仕事だ。

女は私と一緒に歩いて、近くのホテルへと移動する。ホテルとは名ばかりで、見た感じはただの安アパートである。空きの青ランプが付いている所に勝手に入るシステムだ。部屋代は女が出す。ホテル代込みで12500円なのだ。

 これがホテル

部屋の中は、汚く、ただのやり部屋だ。

女は北海道出身といっていた。年齢は教えてくれなかったが、相当そそる体をしている。こいつとセックスできると思うと、早くもチンコが半立ちになる。一緒にシャワーを浴びる。ちんこ洗いは超軽め。

「じゃあ服を全部脱いでください。」
「じゃあ、口でして、入れて、すっきりしちゃいます」

女の天然テイストに完全にやられております。ふぇら。まったりとした舌使い。すぐに硬直するチンコ。 「気持ちイイ」と言うと、「もう入れますか?」と返される。そして、「ゴムは大丈夫ですか?」と聞いてくる。

え???なくてもいいの?

「あ、それであたしが呼ばれたのね」

キタ━━━━━━━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━━━━━━━ !!!!

おっさん!ナイスJOB!

生チンを放り込む。


正上位でIN。マンコを触ると濡れているが、ローションっぽい。中のほうはそんなに濡れていなかった。

「かわいいね!好みだからういれしいよ!」とか言って場を盛り上げる。

女はほとんど声を出さなかったが、奥付きをすると少しあえぎ声が漏れる。

十分ピストンした上で、発射することにした。

「どこに出したらいい?」

「おなかの上」

発射。

シャワーを浴びて終了。時間にして17分。


あー、服着せたまましたかったな・・。今日のセックスの思い出で、確実に3回はオナニーできるな。


てなことで発射に成功したわけであるが、この「セキセン」、タクシーの運転手に連れてこられると料金が25,000円に跳ね上がるという話も複数筋から入手できた。遊びに行く人は注意ですな。



翌日、大森遊郭のあった場所を歩いてみた。

 

ソープランドが1軒だけあった。実にブルースあふれる名前である。そのまんまなんだけど。函館ってそんなところですよね。




ああ、函館ブルース。








捜査地点:ここらへん


捜査報告書:アラサーギャルとセックスして12500円也。



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