42. 名古屋デート
不穏なタイトルですね。いったい何事ですか。
いやね、デートだったんですよ。事の顛末はこうです。
数日前に、Cさん(信濃川でトマトの画像を送った人)から「今度の日曜に名古屋へ行くんだけど、あんたも来る?」という連絡が来たのです。女子2名で名古屋旅行へ行くのだというのです。それになぜか男子の私を誘ってくれたのです。「私たちは熱田神宮へいくから、昼に神宮の門前で落ち合おう」と。その約束の日が今日なのです。
この話を貰ったのは旅の途中ですが、なんだか面白そうだなと思って、それに合わせて東海道を西へ戻ることにしたのです。(なんで鶯谷→吉原→大塚と15時間で3回するスケジュールになったのかというと、こんな理由があったんですね)
デート当日の朝、私は静岡の健康ランドにいました。時計を見ますと時刻は8時30分。約束の時間は午前11時30分に熱田神宮です。とりあえず朝風呂に入ります。
風呂から出てケータイを見ると、「今日だよ?」というメールがきています。「はぁい」という返事を可愛く返しておきます。しかし……。いま9時。2時間半あれば行けると思ったのですが、時刻表を見たら100%間に合わないことが判明します。静岡県は横に長いという事をいま思い出しました。

名古屋まで行きます
大急ぎでチェックアウトすると静岡駅まで向かうのですが、これが2キロくらいの距離がありましてね。しかも泊った健康ランドは清算したら1泊3,600円もしやがったのでキレながら駅まで走りましたよ。私はデートの約束は必ず時間通りに行く男なのです。
静岡駅では、やってきた10:12のひかりに飛び乗りました。そうしましたら約束の時間の30分も前に熱田神宮につきましてね。新幹線の早さに驚いた次第です。
で、CさんとDさんと落ち合うと、まずは名古屋名物を食べようという事でうなぎ屋へいきましてね。なんとかっていう老舗に長いこと並んで、ひつまぶしの高いやつを食べましたよ。一人前5,000円くらいするやつでした。
それから栄へ移動してナナちゃんという巨大なマネキンを見て、股の間をくぐると何とかってCさんから解説されたと思うのですが、もう忘れました。見上げるとナナちゃんは白いパンツを履いていました。ちゃんとパンツ履かせているんだと感心しました。
それからテレビ塔に上りました。名古屋へはよく行くのですが、テレビ塔に上るのは初めてでした。ここでお茶した記憶がありますが、あまり覚えていません。
それから名駅のミッドランドなんとかという高層ビルに上って、スカイプロムナードとかいうのを体験しました。都会のデートっぽい感じのところでした。

最後に夕食を食べようということでイタリアンに行って、たしか20時くらいに別れました。CさんとDさんは近鉄アーバンライナーで大阪へと帰っていきました。楽しかったなあ。久々にポン引きと風俗嬢以外の人と沢山しゃべったよ。
あ、CさんとDさんは私が怪しい風俗行く人間だというのを知っていますので、あちらこちらの街で写メを撮っては送ったりしていました。食事をしながら旅のお話なども少ししたと思います。二人からは女性目線からの男女の出会いについてリアリティ溢れる話を聞いたりしましたが、あんまり書けないので話を進めます。
一人になってしまった私は、駅西のマクナルへ行ってぼんやりとしました。いつも名古屋に来ると、ここのマクナルのカウンタで外を眺めながらコーヒーを飲むのです。もうこのマクナルはなくなってしまいましたけれど。無くなってしまったのはマクナルだけではなく、ここらのヘルスやピンサロも殆ど無くなりました。でも、ここの風俗店も昔からあったわけではありません。私が名古屋ヘルスに行くようになったときには、すでにエロいのがたくさんありましたが、それらは昔からあったわけではないのです。
2021年のいま、まさに駅西は再開発を進めている感じですが、こんな駅の近くに性風俗施設があるというのは、もう今の都市造りの法則からは逸脱しているのでしょう。
繁華街に発生する一時のキチガイじみた大波に乗るのは楽しいと思います。あの電話帳みたいな厚さの名古屋の風俗情報誌はビッグウェーブの時代を象徴するものだと思います。
名古屋の性風俗もそうですが、全盛期のホストクラブなんかもウェーブに乗った人は楽しかったんじゃないかと思います。ごく一部のホストはめちゃくちゃ金持ってましたからね。許可も取らずに出店して税金も払わずに月収1000万!とかテレビに出たら叩かれて当然だったのかもしれません。でもあのころのホスト雑誌ってけっこう面白かったよね。ホスト雑誌って言うか半分くらい求人誌だけど。
宗右衛門町モータープールの1階にフェラーリが並んでるの見て「おれも億プレーヤーになる」っていうのが夢じゃなくて現実だった時代ですよ。特大ウェーブに乗ってイキり倒してた人たちは今何してるのかなあ。
たとえ一時でも人生を賭けてウェーブに乗ったのであれば、いい人生だと思います。守りに入って何となく平凡に過ぎた人生ほどつまらんものはないと思うのです。乗ったか反ったかの結果ではなく、乗るために人生を賭けるのが楽しい人生の秘訣だと思います。私は「懸ける」ではなく「賭ける」という漢字を好んで使います。人生をBETするとかどんだけ興奮するんだって話ですよ。
深夜、マクナルを出てから、大門の方へと歩きました。名古屋ではいつも栄のサウナに泊まるのですが、サウナに行く前に大門の捜査を行うことにしたのです。これはファイル133になっていますが、ここで近年新たに書かれた大門捜査ファイルをお見せしようと思います。
続きは次の土曜日に
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