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雄琴にはフォーナインという店がある。「雄琴には」ではなく、「ソープランド界には」と言った方が良いかもしれない。
熊本のブルーシャトーと並んで、風呂好きの人間のあいだでは必ず話題に上る店。ここで入浴しなければ上級ソーパーになったとは言えない、みたいな店。
そのハードルを醸成している理由は、
会員にならないといけないということ。
ドレスコードがあるということ。
価格が高いということ。
もちろんサービスが素晴らしいとか女が美しいとかいう理由もあるだろうが、そういったものは客人の好みがあるので、風俗店におけるハードルを構成する要素とは言い難い。
価格が高いといっても総額で10万程度だ。吉原と金津園にも10万の店があるので、日本一高いという訳ではない。
それに何時だったか、福原のクリマジのグループが18万のコースを設定したことがあったので、価格的にはそれがソープ史上最高じゃないかと思う。
外観はボロい店が多い雄琴において、フォーナインは、お城みたいな美しい建物で営業している。お城みたいというか、
イメージ的にはモンサンミッシェルみたいな湖に浮かぶ白亜の城という表現がぴったりくる。だってバックは琵琶湖なんだから。
城に続く道があって、黒い門が入り口にある。門は自動で開閉するようになっており、車で乗り付けると開けてくれるのだ。
ちょっとホームページを覗いてみよう。
おお、なんだか簡素で健全なサイトだな。今はどの女もスキン着用だが、昔はデフォルトでNNの店だった。価格も平成25年5月から大幅ダウンしたようだ。
さて、本題。待ってましたよプレイの話、ではない。
私はこの城に入った事がない。なぜならばここは年齢制限があって30歳以上でないと入れないからだ。残念でした。スペルマ発射を至上命題とするXファイルなのに。
じゃあなんでこの店を1話目にもってきたのか――。
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