44. 豊橋の遊郭を探して


前回は名古屋に滞在したときの様子をお伝えしました。 次の目的地は豊橋です。(※ Xファイルでは名古屋と豊橋の順番は逆にしています。)



JR豊橋駅に着いたのが14時でした。今日は豊橋でチョンの間を探す部分を振り返ってみます。ファイル132に該当する部分です

みなさんもご存知のように、豊橋で捜査したのは遊郭跡のエリアです。遊郭跡や赤線跡を調べるのは、旅の大きな目的というわけではなく、必然的にそうなっていたという部分が大きいです。ちょんのま地帯がそれらのゾーンと重なっていることが多かったからです。また、参考にしていた資料(書籍や雑誌)による影響もあったと思います。

今回の豊橋は、そんな「遊郭跡から裏風俗を探してみる」という要素が色濃く出た捜査でした。 具体的にどのように捜査をしたのか、振り返っていきたいと思います。



豊橋駅前は、地方のよくある駅前といった感じでした。 まずはJR豊橋駅の付近を歩いて調べます。パチンコ屋の間の路地をウロウロして怪しいところはないかを探すも風俗の気配なし。続いて旅館があるかを調べるも周辺にはなさそう。じゃあということで駅前を離れ、捜査範囲を市内全体に広げます。ただ、場所に関するガイドや資料が一切ない状態ですから、レーダーだけが頼りです。下手したら本当に「ただ街を歩いた」だけになってしまいます。ということでピンポイントで調べる場所を絞らなくてはいけません。

真っ先にフィルターを掛けるのは「遊廓」というキーワードです。 火のないところに煙は立たない、じゃあまずは燃えカスを調べるというのは理にかなっていると思っていたからです。

ケータイで市内の遊郭跡を探します。すると、東田ってところに遊廓があったと解りました。市内を走る路面電車に、「東田坂上」・「東田」という駅があるので、そこで降りて歩いてみようと思ったのです。



まず東田坂上で降りまして、「東雲町」という町名がいかにも臭かったので歩くも気配なし。じゃあもう少し東田駅よりかもしれないと思いまして、東方向へ歩きます。 東雲町はこれです。東田坂上の電停からすぐ。



歩き続けるも、さっぱり判りません。そこでケータイで地図をチェック。東隣の「吾妻町」が遊郭っぽい区割りになっていたので向かいます。

これが吾妻町。



区割りのヘソのところに信号機があります。ここを目指して歩きました。どちらかというと東寄りが怪しそうだったので(深い住宅地になっている)、ヘソより東を重点的に歩いています。



↓今の様子






↓今の様子






↓今の様子






↓今の様子



地図を見る限り、けっこう自信あったのですが古い建物と広い道があるだけで、遊郭っぽい建物はありませんでした。

正解はここ「東田~」でした。ここにむかし遊郭があったみたいです。



近くまで行っていたのは匂いが漂ってきてたのかもしれません。競輪場前駅で降りたら1本道なのでレーダーで辿り着けていたと思いますが、さすがにここで降りるという選択肢は0%でした。もうちょっとだけ東、あと一筋超えて歩いていたらなあ。


このときのメモがあるのですが、このように書かれています。

『「扉が半分開いている」ってのは、風を入れるために民家が戸を開けてるだけやろ』
『昼~20時ってのもおかしいやろ』

んー? この時すでに、そこそこ確度の高い断片的な情報を得ていたみたいですね。でも信じていなかったのか。ガセだと判断して街を離れたということみたいです。

次回は、さらに豊橋チョンの間の話を続けます。


続きは次の土曜日に。

続きを読む


トップページへ戻る 目次へ戻る