2011年10月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:かんなみ新地に潜入せよ2

早速、捜査官が現場へ向かった。
なお、以下のファイルはすべてノンフィクションであることに留意されたい



尼崎。裏風俗好きのリフレッシャー的には、本サロ街として有名だ。同じリフレッシャーでも表専門の人には、福原までの通過駅にすぎない下衆な街だろう。

私は裏専門だが、尼崎の街が嫌いなので尼の本サロにはずっと行っていない。顔クオリティは高いし、すごく若い女が働いているのも知っていた。知り合いから良い所はないかと聞かれると、きまって尼崎と答えていたものだが・・。

この街を嫌いになったのは、単純にガラが悪いから。懇意にしている人も何人かいたが、毎度毎度あいさつ代わりに玩具の鉄砲を見せびらかしてくる人たちと付き合うのが嫌になり、次第に尼崎には近づかないようになった。だから、出屋敷のほうがよかった。では、かんなみ新地はガラが悪くないのかと聞かれれば決してそんなことはないのだろうが、一般人である我々にとっては、 かんなみのほうが安全に歩けるような気もするのだ。


今回は、かんなみ新地での話を記そうと思う。


前回行ったのは、2008年の春だ。私好みの黒い長い髪―といってもエクステだが―の、とても可愛い女を選んだ。女は美容室へ行って、髪の毛をセットして毎晩ここへ来ると言っていた。当たり前のように、ごく当たり前のように彼女はそこで働いていた。騎上位でして、正常位でいった。当たり前な風の顔をする女が気に入らなかった。それ以来、ここでは女を買っていない。


それ以前はどのような状況だったのか。初めて行ったのは2005年だ。これはファイルにした(ファイルナンバー56参照)。さらに以前の状況を書くために雑誌や本で昔の記事を探してみた。


全国風俗紀行の中で、四谷新は当時(98年)のかんなみ街をこのように書いている。

そして、驚いたことには、昼間はお好み焼屋であろうはずの店の中にも赤い光が満ちており、女が座っていたのだ。そうした店は、数えた限りでは、全部で25軒が営業中であった。ウロウロしている私に、「遊んでいかへんね?」「兄ちゃんちょっと」「顔だけでも見ていってや」と次々に声が掛かる。座っている女の中には年配の女もいたが、おおむね20代後半から30代前半が中心であった。 全国風俗紀行


2001年全国裏風俗大全(01年)には下記のようにある。

行ってみて驚いたのはアマの「かんなみ街」。もっとも地元の人はみんなパール座なんて呼ぶけどね。昔、ここにあったポルノ映画館の名前らしいんだけど、それが街の名前になっているなんてやっぱ関西はすげえよ。
〜中略〜
おまけに入り口で腰かけて客を引いてる姉ちゃんはみんな厚化粧で、そこにもってきてあの明かり、どのコも鈴木その子状態で、美人もブスもわかりゃあしねえ。いや、容姿がどうのこうのなんて次元の問題じゃないね、もう。ヤワな神経じゃ、気合に圧倒されて60歳過ぎの婆さんにだって捕まってしまう。全国裏風俗大全 2001年 (バウハウスムック)

記事と一緒に「かんなみ街」と書かれた看板を写した写真がページの隅に掲載されている。


全調査京阪神周辺酒・女・女の店(66年)を見ると、

阪神の尼崎駅を起点に、西へ一直線に延びたのが、中央商店街。その出はずれにあたり、神田南通りにあるのが、問題の旧青線。土地の人はこれを「パーク」と呼んでいるが、剣劇小屋を真ン中に、バラック建ての、いとも怪しげたスタンドが、目白押しに三十五軒も並んでいる。これは、もともと新天地から赤線が初島や外ノ内に追いたてを喰ったときに、新しく土地を買ってヤカタを建設するほどの資力のない業者が作ったものである。表向きは、スタンドなりバーなりであるが、「あんた、こんなとこで酒飲んでても面白ないやろ。どこか二人きりになれるところ行こか。千円くれはったら、何でもさしたんでェ」。派手な化粧をした彼女たちから、こんな調子でもちかけてくる。そうしたあいまいな女給は夏に三百人。冬は百人。夏冬で人数がちがうというのも面白い。全調査京阪神周辺酒・女・女の店 (1966年)


私が初めてかんなみに行ったときに相手してくれたお姉さんは、「店は35軒あって、女は150人いる」と言っていた。数字が一致しているので、もしかしたら、この本を読んだか、あるいは読んだ人に教えてもらったのかもしれない。ずいぶん知った調子でお姉さん口調で話をしてくれたので、「そういうこと」が好きな女だったのだと思う。

おかしな話と思うかもしれないが、風俗が好きな女は世の中に結構いる。風俗というか遊廓が好きというか、遊女が好きというのか・・。

いままでの人生で、そんな女に出会ったのは一人や二人ではなかった。

昔、テレクラで知り合った女は卒業論文のテーマに「性風俗」を選択し、教授と一緒に風俗に行くとか行かないとかイカれた話をしていた。立命館大学なら如何にもありそうな話だが、その女は立命館ではなく京女(京都女子大学)の女だった。

電話で話していて、「あなたも私と同じタイプの人なのかな?」と言われたのを憶えている。アポを取って連れて行かれた女の4畳半の部屋には松沢呉一の本がビッシリ並んでおり、ノートパソコンにはエロゲーがインストールしてあった。 この女も、好きが高じてというか、風俗の世界を知りたかったからという、教育者が聞いたらぶっ飛びそうな理由で風俗で働いていた。

その他にも、出会い系では「旦那に内緒で風俗してます・・。相談に乗ってください」という主婦がいたりもした。

「あたしが風俗嬢だって親が知ったら自殺されるかもしれないねえ」と言いながら笑顔で私のチンコをしゃぶるホテヘルの女もいた。


現代風俗ではなく、赤線や遊廓に萌える女もいる。松島新地を歩いていると、カメラを両手で包みこむようにして持って、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、挙動不審に歩いている女がいたりする。こういう女はだいたいファッションが似通っているところもポイントだ。「お嬢さん、私が写真を撮って差し上げましょう。そこの鉄柱のところがいいでしょう」とか言ってジェントルマンを装ってナンパしたらきっと成功するだろう。そのあとはレトロなカフェ―でミルクティーでも啜りながら、赤線談議に花を咲かせる。

「あたし、こういう建物の写真を撮るのが趣味なんです」

「そうですか、じゃあ次の日曜日には私がとっておきの場所をご案内しましょう」

「ホントにいいんですかぁ!?連れてってくださぁい」

1週間後の日曜日、ビックマン前で待ち合わせをして、ええと、彼女は神戸に住んでいる。家はお金持ちでBMWのなんかわからんがオープンカーを買い与えられて乗っている。が、レトロが好きな彼女はいつも阪急電車で大阪までやってくる。でないと私と釣り合わない。

それか、エストレアに乗っていることでもいい。お洒落メットにショットのシングルライダースを着こなした彼女は、私と一緒に秋の遊廓巡りをする。なんだったらタンデムの設定にしてもいい。彼女はお弁当を作って持ってくる。お互い免許を持っているので 行きは私が運転し、帰りは彼女が運転席に跨る。給油のために立ち寄ったガソリンスタンドでは、ニキビ顔のバイトの店員があまりにお似合いのカップルなので羨ましそうに我々を見る。そのまま名神高速に入って時速100キロくらいで風圧と乳の押しつけ具合を堪能して、京都南インターで手袋を口で咥えながら、小銭を出して料金を払う。1号線を北進してどっかにバイクを停めて、徒歩で5条楽園をデートする。そのあとは鴨川の土手に座って、タコのウインナーが入ったお弁当を二人で食べてイチャイチャするのだ。そしてそのまま阪神高速8号京都線で帰ってくる。セックスはしない。面倒くさいから。

その次のデートは2週間後で、京阪乗る人お京阪で橋本遊廓へ行くことにする。静かな通りで誰にも邪魔されずに写真を撮って、喉が渇いたので、やをりき食堂で瓶ビールを飲んで、ケチャップのかかったオムライスを二人一皿で食う。レトロ好きの彼女は大喜びする。帰りに枚方駅で降りて枚方遊廓跡を見て、淀屋橋まで帰ってくる。面倒くさいからセックスはしない。

その次はまた2週間後で、もっとマニアックなところに行きたいという彼女のために滋賀県の柴屋遊廓跡まで行って、薄暗い細い路地をドキドキしながら歩く。んで、路面電車をバックにツーショットで写真を撮る。いい写真が撮れたと喜ぶ彼女。そのあと、琵琶湖漕艇場で黄色い競艇ボートを眺めながらイチャイチャする。スタート地点横には立派なラブホテルがあるが、そこのゴムの暖簾をくぐること無く私は素通りしてしまう。んで、石山駅近くのアルプラザでソフトクリームを買って、ペロペロしながら、次は何処に行くかを話し合うのだ。

彼女の年齢は29歳で、仕事は制服着用の日系企業でオフィスレディをしている。でも親が金持なので金の心配はいらない。今まで二人の男と付き合っており、処女膜は破れていることは聞いている。もう、そういう話が出来るくらいの仲になっているのだ。そろそろ泊まりでどっか行こうか。という話になり、名古屋まで1泊2日で旅行することになる。泊まりだからそろそろ抱かれるのかと思わせておいて、それでも私はセックスしない。セックスに備えてとりあえず綺麗なパンツを履いてきた彼女は、中村大門のソープランド「ニュー令女」の前で私の手を握りながら、「あたし、ちょんの間で働いてみたいの・・」と自分の胸の内を打ち明けるのだ。





話が四散八散したが、結局何が言いたかったのかというと、昔、というかほんの10年前までは、かんなみ新地は危なくてマニア好みのちょんの間とされていたということが言いたかったのだ。最後のデートの話は私の妄想なので安心してくれ。

要らない事を一杯書いてしまったので、そろそろセックスの話を書かなければいけない。



2011年10月、かんなみへと向かった。

いつもは尼崎から行くのだが、今日は出屋敷から向かった。行けばやっぱり連れセックス集団が沢山いるんだろなあと思いながら、出屋敷駅から北に向かい、関西スーパーのゲートを越えて暫く歩くと左手に交番のある交差点が見えてくる。その交差点を右に折れたら、トランスを具現化したような光に包まれた現場が現れた。

とりあえずくるっと反時計回りに1周する。キャバ嬢風味の女が狭い部屋に2〜3人づつ生意気な態度で座っている。遣り手ババアのいる店もあれば女だけの店も。やはり、あんまり買いたい女はいないが、それでも3人くらい候補をつける。

うーん、どうしよう。ちょっと女を選ぶのが気まずい。ここは、1店舗に3人とかの女が入っていて、そのなかから気に入った女を選ぶのだ。松島や滝井もそういったシステムだが、かんなみは苦手だ。女の教育が行き届いていないので、品定めをされても姿勢を正すわけでもなく、笑顔を振りまくわけでもなく、澄ました表情で客を見る女が多い。

なおかつ、一人で遊びに来れないチャラい連れセックス集団が多いので、ゆっくり品定めができない。人の少ない昼間から営業していたらいいのだが、営業時間が18時からなのだからどうしようもない。

建物だけはオレ好みなんだがな・・。

あんまりうろつくのも嫌なので、さっさと決めたいのだが・・・。2週目。第一候補の女のところへ行ってみる。裏道の店舗で二人が座っており、そのうちの一人の容姿がええ感じだ。店先で話しかけてみる。

オレ「こんばんわ」

女「あ、はあ・・・」

左手にタバコをもったまま、なにお前?みたいな顔で見られる。

オレ「かわいいね」

女「あ、ああ、はい・・・」

あかん、全然かみ合わへん。急速に買う気が失せたので、そそくさと退散する。


オレの姿が見えなくなったらきっと「なにあいつキモい」「きっも。マヂきっも」とか言いあってるんだろう。これで3週目は出来なくなったな。2.5周で買うか、それとも松島新地へ行くか。どうせなら今里行きたいなあ・・。しかし・・・、これは捜査活動だ。ここで誰かを買わなければならない。


残された候補の2つで決めるしかない。第2候補は3人並んで座ってるから、一人だけを選ぶのはちょっと気まずい。てことで第3候補へ。ここは確か一人しかいなかったはずだ。


第3候補の女の前。本日3回目のチラ見でこの女に決定する。女は手を振って迎えてくれた。

奥で靴を脱ぐ。靴の数からして、先客が2名いるようだ。

急角度の階段を3階まで案内される。外から見たら2階建ての建物なのに3階がある。関西新地七不思議のひとつだ。

女が先導してくれたらパンチラを楽しめるのに、先を歩かされる。残念。上がった先の、あの屋根裏部屋のような小部屋に案内される。小部屋内は最先端の音楽が景気良く鳴っており、おっさんのオレには一体誰の曲かわからなかった。そんななか、低い天井のヘリに付けられた赤い蛍光灯が申し訳なさそうに光っている。

話もそこそこに早速プレイが始まる。随分手慣れているというか、仕事をちゃきちゃき進めていくタイプの女だ。

「出屋敷はよく来るの?」女に聞かれる。

「5年ぶりくらい」と言っておく。それはさすがに嘘だが、それでも2年ぶりかそれ以上だ。

「そうなの?昔は出屋敷ももっと年取った人が多かったみたいだけどね」

「そんなんまえから知ってるで。其の時代のほうがよかったがな(とは心の中で)。エロいね、その服」

「さいきん、ここもAKBみたいなの多いよ。他にもいたでしょ?」

「おお、これが噂のAKBか!おっちゃんのオレでも知ってるで!48人組のやつやろ!?(とは心の中で)。うん、なんかそんな感じだね」

四つん這いになってゴムやローションの準備をする女の後ろからスカートをめくると、「もう!別料金とるよ!」と言われる。 ・・・とりあえず女に任せておこう。おっちゃんは、ここではあんまり遊び慣れてないからな。いちおうリ上級のフレッシャーなんやけどな。

「ここにそのまま寝て。足を曲げて」

なんだ?なにが始まるのか?と思えばセックスがもう始まっている様子。全着衣のままのファックだ。おお、AKBのままファックか!おっちゃんあんまりAKB知らんけど興奮するわ!

こちらはズボンだけを脱がされて、ピッタリ密着される。ババアが付けてたら顔をしかめてしまうような甘ったるい香水の匂いがする。本来ならここはキスをするシーンだが、キスはしてはいけない様子なので、なされるがままにしておく。

そのままTシャツをまくられて、乳首を舐められる。舐められながら女が乳にオレの手を誘導する。揉んでると「ブラを外して」と言われたので、両手を回してホックを外すと、嘘くさい喘ぎ声が漏れる。

台本通りやな!これが噂のAKB劇場ゆうやっちゃな!

そのまま乳首をいじったら、「乳首痛い」といわれたので、もう触るのをやめておく。触れと誘導されても、本気で触ってはいけない様子だ。さいきんの若いのは本音と建前が難しいな。

布団の上でマグロになってると、パンツの上からチンコを触られる。おっちゃんも綺麗なパンツはいてきてよかったわ。 しかし視覚的にえらい興奮するなあ。

そうこうしているうちにパンツが脱がされ、ローション手コキ。「すごい堅いよ」と言われる。普段なら「君がかわいいからだよ」と言うのだが、キモ親父扱いされることが明白だったので黙っておいた。

慣れた手つきでフェラをしながらゴムが付けられ、女はパンツを片足だけ脱いで、挿入してきた。器用な女だ。

オレのサイズと女のサイズが会ってないので、ローション付きだがすぐに入らない。

「今日はまだ処女だから、ちょっとまって、ゆっくり入れるから」

女は、腰の落としを3回くらいに分けて、やっと根元まで挿入させた。

あかん。これキツキツまんこや!かいらし顔してよう締まるがな!ええ!?

根元まで入ると、腰を動かされる。そして超嘘っぽい喘ぎ声が出される。

しばらく動くと座位へと誘導された。そしてまた暫く動くと、今度は正常位へと誘導される。軽い女なので挿入したままの体位変換が大変便利だ。

なんかAVみたいだなあと思いながら、どこで発射するか考える。時間はまだあると思うが、どうしようか。片足をもってピストンしたいが、そんな体位にしたら疲れるから嫌がられそうだしなあ。

粘膜の具合を味わいながら、ゆっくり動かしていると女が「疲れた?」と聞いてくる。

おっちゃんのマッタリしたセックスは若い娘には理解できないようだ。仕方が無いので、さっさと行くことにする。可愛い女なのだが、面白くないなあ。これが、あのパークか、アヘン屈のかんなみ街か・・と思うとがっかりする。

そうしているうちにぴぴぴとタイマーが鳴った。え、もう?おっちゃんのチンコ時計はまだ15分たってへんでぇ・・。

しゃーないからスピードを速めて発射する。可愛いのとマンコがきついのであっさり発射。

後始末をしてもらいながら時計を見ると、デジタル表示は41分になっている。29分に開始されて終了時刻41分ということは、どうやらタイマーは10分で鳴るようにセットされていた模様。

でも、着衣っていいよね。女はパンツも全部脱いでないよ。オレもズボンとパンツ脱いだだけで靴下着用っていう間抜けな格好だしさ。

「着たまますると興奮するね」と言うと、

「ごめんね、着たままで。おかしいって言われるけど」と返される。なんやねんその返し。

まあ、脱いだり着たりすると時間がもったいないというかめんどくさいからね。そんな感じの服とモリモリの頭だったから。

忙しなく片づけをして、階段を降りるときは女が先になる。そして、降りながら飲み物を聞かれる。

そんなに焦ってどうしたのかね?はやく座らないと客を逃すからかね?一日に何人が目標なのかね?おっちゃんなんかな、さいきん1日一人寝たらもうええわって思うで。そのかわり一人にいっぱいいってもらいたいんやわ。ほんで、おもちゃとか使ってしまうんやわ。ねちっこいおっさん全開やねん。


茶を貰って、店を出る。出るときにはまた別の客が2名入っていて、店先に女はいなかった。流行ってるねえ。でもオレはやっぱり かんなみは嫌いだなあ。

 







捜査報告書:AKBとファックして10000円也



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