指令:月寒でちょんの間に潜入せよ
北海道と言えばヒグマが生息する原野が広がっていると信じている人も多いみたいだが、ここ札幌は全国で5番目に大きい都市で、ドーム式球場もあれば地下鉄もある。北海道を知らない人のために説明してみた。
その札幌の中心部にある街が薄野(すすきの)である。
当然、このページを読んでいる人であれば「すすきの」の名前くらいは知っているだろう。知らない人は、童貞である事と同じくらいの一大事だと自覚して頂きたい。セックスを知らずに死ぬのと同じくらい、薄野を知らずに死んでいくことは罪深い事なのである。
すすきのがどれほど恐ろしいか。下記はその一例である。
・ソープランドは10000円で遊べる
・10000円のソープランドで普通に若くて可愛い女が出てくる
・いまだキャッチやポン引きが交差点や歩道に堂々と存在する
・風俗店が大通り沿いのビルの中にあり、風俗が市民権を得ている
・そのくせ裏風俗もしっかり存在する
・ゴキブリがいない
まさに男のパラダイスなんである。
薄野繁華街の歴史は、明治4年に開設された薄野遊郭。遊郭自体は大正9年に移転して白石遊郭となる。しかし、薄野は遊郭が移転してからも盛り場のまま、戦後は赤線を経て現在に至っている。
えー、で、今宵は、その薄野から南に5キロほど離れた場所にある「月寒」(つきさむ。アイヌ語ではツキサップと言うらしいが、現地人はツキサムと発音していました)というエリアのちょんの間に潜入するのだ。
月寒のちょん間の由来は青線と言われている。近くには昔、陸軍の駐屯地があり、今は自衛隊の駐屯地となっている。「自衛隊駐屯地の傍には風俗街がある。」風俗マニアの間では周知の方程式のうちの1つだ。そんな方程式の影響もあってか、古くからリゾート裏風俗の代表格として、本や雑誌で紹介されている。
リゾート裏風俗と言うのは、旅行のついでに行ける裏風俗の事で、私が勝手に作った言葉である。
さて、ここから月寒駅へは約5`ある。交通機関を調べて、国道を経由する路線バスを使用することにした。
国道36号。まっすぐ北へ進めば札幌・南へ行けば千歳。その途中、GPS座標が月寒駅周辺を示したとき、降車ボタンを押してバスを降りた。
国道36号線
時刻は18時。周辺をウロウロするが場所がわからない。手持ちの資料に地図は無いのだ。ネットで調べても有益な情報は得られなかった。でもま、そのほうが捜査っぽくていいんだけど。
1つの資料には、「地下鉄月寒駅を薄野方面に大通りを徒歩5分程度」と書かれている。大通りと言うのはR36のことだろう。ということは、この近辺徒歩5分圏内にあるはずだ。この資料が正しい情報を記載しているとしたら、であるが。
うろうろうろうろ。
国道沿いに奇妙な路地がぱっくりと開いているのが目に付いた。
これは・・・。
怪しい。怪しすぎる。この一角だけ、昭和時代の空間がそのまま保存されている。
路地に侵入する。スナックが並んでいるが、客引きがいるわけではない。そもそも風俗店のようにも見えない。営業しているようだが、普通のスナックのようだ。
おかしいな・・。ここしかないのだが・・。もしかしてもう壊滅したのか・・。壊滅してノーマルなスナックになっているのか。いや、それはないだろう。
考えながら、路地を突っ切って向こう側の通りへと出る。そこには1棟の風俗ビルがあった。
看板には「サロンド○○」「キャバレー○○」とある。ははーん。これか・・。
月寒のちょんの間は、「スナック風の風俗店に入ってセックスをする」と思っていたのだが、「これらスナックに混じって本番風俗店がある」ということらしい。他府県でよく在るような本サロってところである。
よし、チンコが入るか確かめに行こう。
ビル前に転がし看板が出ているので、営業しているようだ。
階段で3階まで上がる。呼び込みなどは一切無い。入り口をあけるが、誰もいない。音楽も鳴っておらず、しーんとしている。店の中はキャバクラ風になっており、ボックス席と、入り口すぐにリストがある。
・・・・・・。
思い切って「すいません!」と店奥に向かって叫んでみた。
奥から40半ばくらいの男が出てきた。
「ここは遊べるんですか?ただ飲むところですか?」と聞いてみる。
「ここは風俗、性風俗ですね」
模範解答だな。
「えっと、どこまで出来るんですか?」
「それはもう女の子に聞いてください」
これまた模範解答。
「わかりました。じゃあ遊んでいきます。すぐいけますか?」
「いけますよ。じゃあね、ここでまず・・・8時前だから3000円、あとは女の子に。大体7〜8千円くらい。全部あわせてね」
飲み屋のように8時までは3000円で飲めて、それ以降の時間は少々料金が高くなるようだ。店内はまんまキャバレー。奥のボックス席へと案内される。あんまり客は来ないのだろう。のんびりしたもんだ。だだっ広い店内に従業員はこの男だけのようだ。てことは女の出勤も1〜2名ってところか。よくわからんけど。
いったいどんな女が来るのだろう。こりゃー想像できないな・・。ババアが出てきそうでもあるが、もしかしたら若い女が出てきてもいいような雰囲気でもある。
女の準備が出来るまで、男が話し相手をしてくれた。
「どっから来たんですか?大阪?へーそう。観光?これからどっち行くの?」
「ふーん、旭川?汽車で行くの?」
やがて、「もうすぐ女の子が来るから」と言って、烏龍茶をおいて去っていった。男子従業員はこの男だけ。そしてこの男が社長だった。すごい店やな・・。
すぐに有線が入り、スピーカーから華原朋美が流れ始めた。なんとものんびりした雰囲気だ。
やってきたのは、少々期待はずれの34歳の小柄な女。おばさんではないのだが、野暮ったくて年齢より老けて見える。
しばらく話をする。何故か話が盛り上がり、10分ばかし話をしてしまう。
「おしゃべりしていると時間なくなっちゃう。ここはHなことする店なの。あと6000円で。3000円だけだとお話でおわっちゃうんだけど」
話だけで終わるはずが無いでしょうが。おじさんはセックスしにはるばる北海道へやって来たんだよ。
「じゃあいきましょう」
迷路のように複雑に入組んだ店内を移動してやり部屋へ。部屋は3つ4つあっただろうか。そのうちの1つに入るように言われる。中はまさしく「ちょんの間」風で、布団が敷いてある。
「まず消毒します。」と念入りに消毒をされる。女は前職が歯科衛生士だったらしいので、なんだか本物っぽい消毒だった。
「服を脱がせてください」いちいちひとつずつ説明してサービスを行う女。
「ねえ〜ん・・脱がせて・・」って言ったほうがいいよと指摘してあげようかと思ったがやめといた。このほうが素人っぽくていい・・。
「ゴムをつけます」
ゴムが装着され、ローションで軽くもてあそばれる。そして騎乗で合体。おお、締まる。
2分ほど上下すると、
「じゃあ交代します」
で、正上位へ。むーん。締まる。
ピストンすると、女が激しく暴れるので、なかなかこっちのペースで動けない。ちょっとお姉さん、そんなに暴れないで!感じすぎでしょう・・。
あまり可愛くない悶え顔を見ながら、「じゃあいくよ」と言ってスペルマを発射。
新しいお絞りとお茶をもらって服を着る。しばらく話をしていると、女がマイクで呼ばれ、小部屋を出ることになった。
「また札幌に来る?じゃ、また来て下さい」
「お客様お帰りです。ありがとうございました」
社交辞令が終わると、店の外へと送り出された。
営業時間18時から25時。昔は5軒ほどあったそうだが、今では2軒が営業しているだけだそうだ。
捜査地点:ここらへん
捜査報告書:マニュアルどおりの接客で9000円也
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