

指令:苫小牧で本サロに潜入せよ
苫小牧。トマコマイと読む。
おかしな地名の多い北海道でも、そのおかしさが群を抜いている。アイヌ語で「沼の奥にある川」を意味するらしい。アイヌ語を当て字にしたというのはわかるのだが、トマコマイと読ませたいなら「牧」じゃなくて「枚」ではないのか。
書くことが無いので昼飯に何食ったかをブログに書いている人なら、こんなとき「インド人も参った」とか書くのだろうか
まあ、そんなことはどうでもいい。ここにも裏風俗が存在するのだ。
苫小牧と言えば工業都市として有名である。西港・東港と、大きな港が2つあり、だだっ広い石油基地や、日本を代表する製紙工場が並んでいる。町を歩くと、工業地帯でお馴染みの赤白の巨大な煙突が嫌でも目に入る。昔は、現在の漁港付近に小規模の遊郭があったらしい。漁港の食堂で名物のホッキ貝を食べたかったが、行った時には営業時間を過ぎて閉まっていた。コンビニで時間を潰して、あたりが暗くなってから盛り場へと移動することにした。

夜の帳が下りた錦町。人のいない商店街が続いている。シャッターが下りている店が多い。その中に、今風の看板を出したキャバクラが3〜4軒。事前情報によると、「キャバクラ」という看板を出している店舗はいる店は、すべて「本サロ」らしい。だが、どう見てもこれは普通のキャバクラである。第一、チンコレーダーが反応していない。入って確かめるのは最後の最後にしよう。
街を歩き回るが、それらしい建物は見当たらない。代行運転のおっさんに情報を聞こうとしたが、忙しそうで聞く隙がない。
さて、どうしたものか・・・。
ふと前を見ると、鉄板で怪しい裏路地が、ぽっかりと口をあけているではないか。普通の人間ならこれより先は暗黙の了解で入ってはいけないゾーンになるのだが、捜査官にとっては目的地となりうる場所なのだ。
これこれ!
路地の奥のほうまでくまなく歩いてみることにした。1軒のピンクの看板を出した店を発見することができた。看板には「サロン○○」とある。これはビンゴでしょう。ぼったくりが多少気になったが、ぼられたらそれはそれでおもろいかと思って、とりあえず突入することにした。
店の前まで行ってみる。扉にはマジックで「風俗営業」と書いたプレートがつけられている。私が、扉をあけようか迷っていると、前方の暗がりから人の気配がした。一人の20代と思われる地味な男が歩み寄ってきた。どうやらこの店の従業員らしい。
「ここはどういう店ですか?」
いつもの台詞で会話が始まった。
「ここは性風俗です」
「どこまでできるんですか?」
「普通に・・・本番ですね」
男は、若いくせに落ち着き払って淡々と答える。それにしても「普通に」って。
「いくらですか?」
「1万円ポッキリです。あと、顔見るんだったら1000円。見て気に入らなかったらやめてもいいし」
強引なところはなく、拍子抜けするくらいだ。必要な情報を提供してくれる、なんのかけひきも必要としない的確なトークである。繁華街のキャッチは、こういったトークを見習ってほしい者である。
「じゃあ、遊んでいきます」
私がこう答えたのは当然の話だろう。
中へ入る。暗い店内。ピンサロ風のBOXが3つある。そのうちの1つに案内された。男はインカムを飛ばしているようで、なにやら一人でぶつぶつ言っている。しばらくすると音楽がなり始めた。客は私一人だけのようだ。
男が私の元へやってきて跪き、私がポケットから出した1万円をうやうやしい態度で受け取ると、奥へと消えた。太り気味の女が奥のカーテン付近をうろうろしている。あの女が私の今夜のセックスの相手になるのだろう。ドリンクでも出るのかと思ったが、そうではなく、すぐに女がやってきた。
「ここは初めてですか?」
「うん、初めて」
「じゃあ、こっちにきて」
裏の小部屋へと案内された。
普通の人間ならドキドキするのかも知れないが、私はこいった状況でわくわくするという悲しい体質になってしまっている。職業病だろうか。
案内された小部屋は、まさしくちょんの間風のやり部屋である。うす暗い小部屋に布団が敷かれて、部屋の隅にはウェっティが入った籠が置かれている。見飽きた光景が広がっている。
至近距離で見た女は太っていたが、顔はまあまあ可愛かった。髪の毛を今風にセットしており、性格も明るく、さほど頑張らなくても勃起しそうだ。少し安心した。
女は「じゃあ、用意してくるから服を脱いで待っててください」と言って出て行った。写真を撮影しようかと思ったが、部屋の中が暗すぎて写らなかった。
女が戻ってきてプレイスタート。女はキャミソールのままで下着だけを脱いだ。太った女の常套手段である。こちらも下腹部についた肉を見なくてすむのでいい。チンコ拭きはしつこかったが。、フェラは生でそこそこ上手だった。
「可愛いね。巨乳だね。気持ちいいよ。」とプレイを盛り上げるトークを連発する。
女は「じゃあつけるね」といってゴムを取り出して、勃起した私のチンコにセットした。
ゴムなしということも考えたが、とりあえず女に任せておくことにした。多分今日の溜まり具合からしてゴムがあってもいけそうだ。そばにはゼリーも用意してある。
女は、そのゼリーをマンコに塗って股を開いて仰向けになった。正上位で挿入だ。
マンコにチンコを当ててみると、感じてくれる。演技でもなさそうだ。挿入。太ももに肉がついているので、浅めの挿入だが、ピストンするには問題ない程度奥まで入った。往復させると、汁がどんどん出てきた。気持ちいい。
「もういくね」
「うんいいよ。いって!」
あっさり発射。
女と少し話をして、時間となった。店の造りからは「意外」と言えるくらい内容は普通だった。女のサービスがよかったからそういう気分になっただけかもしれないが。
私は、ここらの風俗店の情報がほしかったので、帰り際に従業員に話をしてみた。
「この辺は、ほかに店はないんですか?昔はたくさんあったでしょ?」
適当に話を振ってみる。
「うちも昔は6店舗やってたんだけど、今はここだけですね。2店舗あるんですけど、そこは今の時間はやってないですね。もっと遅空けなんで」
「さみしくなりましたね」
「ええ、昔にくらべたらね」
「何時までやってるんですか?」
「6時〜11時くらい。人の流れを見て、早く閉めたりイロイロ」
「そうですか」
「よかったらまた・・・」
苫小牧の裏風俗。壊滅する日は近そうだ。
捜査地点:ここらへん
捜査報告書:壊滅寸前の風俗遊びで10,000円也
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