指令:釧路で本サロに潜入せよ





釧路。寒い。夏だというのに気温が15度。そして視界数mの濃霧。こんな田舎街・・・というか何もない所に裏風俗があるというのは驚きである。

 熊出没注意!

書くことが無いのにブログを書いている人なら、こんなとき「インド人もびっくり」とか書くのだろうか。



まあ、そんなことはどうでもいい。この極上の裏風俗情報は、とある本にあった。

・・・ソープランドも二軒あるが、そのうち「釧路トルコ」という名前の店は休業しているようだった。ほかに業種のわからないような店が何軒もあり、あとでたしかめてみると、カーテンで仕切られた簡単な個室の中で女性がサービスをする、「本サロ」(本番サロン)的な店だった。・・・・米町遊郭の跡地まではJR釧路駅から徒歩1時間。バスで15分。本サロの料金は1万円+女性のドリンク代2千円から3千円(30分)

消えた赤線放浪記より引用 消えた赤線放浪記 その色町の今は……


これは行くしかないでしょう!ってことでやってきたわけです。


北緯42°59 東経144°23

日本で一番最果て感を味わえる風俗じゃないですかね。ブルースどころの話じゃないですね。軽く冒険ですよね。旭川出身の友人に電話して「釧路って寒いね」と聞いたら、「俺、そんなとこ行った事無い」って言われちゃいましたよ。


とりあえず寒かったので、国道沿いにあった銭湯に入る。なんでもこの夏、稚内では最低気温1度を記録したらしいです。8月って確か夏ですよね・・・・orz。時刻は18時。一っ風呂浴びたら、ちょうどいい時間になるだろう。

風呂から出て、地図を眺める。なんだかよくわからない。繁華街までの行き方がわからなかったので、番台のおばちゃんに聞いてみる。すると風呂上りにプリンを食っていた地元の中学生二人組が「案内する」名乗りを上げた。自分で調べて行くからと言っても案内すると言って聞かない。遠くから来た旅人を案内するという行為自体が、彼らにとっては夏休みのちょっとした刺激的体験のようだ。

オレも昔はそうだった。ちょっと遠くまで一人で行くのが冒険だった。17の時に風俗という刺激を知ってしまってからは、それにのめり込んだ。初めて性病になったのも17の時だ。

もっと遠くへ。もっと凄い刺激を。もっと凄い世界を。もっと凄い快感を。もっと、もっと。

その欲求は名古屋の風俗・中洲の風俗・歌舞伎町の風俗となり、各地の風俗街を巡るようになった。そしてそれに飽きたころ、欲求の矛先は裏風俗となった。僅かな情報を頼りに辿り着いた非合法売春宿の暗がりの中で、 チンコを突き刺して女を昇天させるという行為に病みつきになった。

そしてついにそれは日本の最果てまで自分の力で到達して、そこでセックスをするという最終目標となった。北は北海道から南は沖縄まで。





「ねえ、これから何所へ行くの?」歩きながら一人が聞いてきた。

「まあ、ちょっと酒でも飲もうかと。」まさかセックスしに行くとも言えない。

「大阪では何が流行ってるの?」

「うーん、お笑いとか・・」まさかマットヘルスが熱いなんて言えない。

「やっぱりエロ本とか見るの?」と聞かれる。

「君らも大人になったら解るよ」と返しておく。



駅に着いた。二人組にお礼を言って別れる。繁華街はここから徒歩圏内だ。



繁華街は栄町・広末町の一画にまとまっている。なんか殺風景だなあと思ったら、高い建物が殆どないのだ。炉辺焼きやラーメン屋、スナックが並んでいる。ざっと見て回ったが、風俗店らしきものは見当たらない。

繁華街を3周位して、やっと1軒の怪しい店を見つける。ダサい電飾看板にヤングキャバレーと書かれている。


本番サロンではなく、本番キャバレーか・・・。


ヤングキャバレーと書かれた看板の店へ接近すると、オクレ風の客引きが「どうですか?」 と声をかけてきた。

「何屋さん?」

「本番サロン。一発屋」

「いくら?」

「10000円」

「ここらへんは全部本サロだよ。パツ屋。若い子つけるから」

やはり他にも店はあるようだ。ちょっと迷ったが、ここで遊んでみることにした。

店の中は薄暗く、音楽も鳴っていない。ぼろぼろの店内で、ボッタクリの香りが漂ってくる。

『Mr.オクレに似た客引きは、どこの街でも信用できない』 ボッタクリの方程式の基本である。あの客引き、かなりオクレに似てたけど大丈夫かな・・。

しかし、この店内は一体なんだ。散らかり放題の部屋に、戦前から使用しているんじゃないかと思わせるようなソファや置時計。

凄さが想像の限界を超過しているので、それを日本語の形容詞で表現できない。英語で言ったら「オウ!グレイト!」ではなく、「オー、クレイジー!」といったところか。あー、店内を写真で見せたい。

入り口で10000円を徴収される。靴を脱いで2階へ上がるように言われる。ますますボッタクリの香りが・・。いやしかし、こんな田舎町でボッタクリをする必要もないだろうし。

2Fはこれまた暗く、なんとか周りが見えるレベルである。

すぐに女がやってきた。不細工だが年は若そうだ。「Rです。よろしく。」と挨拶してトークが始まった。年は19と言っていた。

ここは3000円払って飲むだけも出来るそうだ。北海道はそんな店が多いな・・。

オレンジジュースか酒かを聞かれる。ジュースをオーダーすると、薄〜〜〜いオレンジジュースが出てきた。

「私も飲んでいいですか?」と聞かれるが、ドリンク代は1杯3000円もするらしい。ボッタクリやんけ。事前学習で「本サロの料金は1万円+女性のドリンク代2千円から3千円(30分)」というのを知っていたので良かったが、そうでなければボッタクリを確信していましたよ。

ケチ臭い話だが、ドリンクは頼ませなかった。


もう、この空間でセックスする気は一切ない。早く帰りたい。
こんな狭い空間でセックスとかありえない
そして女の話は面白くない。でもこいつとセックスしなければならない。


オレが「エロいことしたいな」と言うと、女はソファをずらして空間を作り、さらにずらしたソファで通路をふさいだ。これでセックスする空間を作って、目隠しをしたつもりのようだ。

そしてオレにもたれかかってくる。そんなムーディーにされても困る。周りの状況をよく見てくれ。あそこにある置時計は時間が5時間も狂ってるじゃないか。

それでも背後から抱きしめて乳を揉んでマンコをいじる。あー、めんどくさい。さっさと服脱げよと心の中では思いながら、「立ってきたよ」と言って、場を盛り上げる。女はワンピースを脱ぎ、オレは下だけを脱いだ。ウェっティでお互いに拭いて、舐めて舐められる。クンニするが、なかなか濡れてこない。ローションもないみたいだ。ギリギリ挿入できるくらいに潤ったので「いれていい?」と聞いてみる。

「ゴムつけなきゃ」と女。

女がゴムを探している間にフニャチンになる。またフェラ開始。

半立ちになったところでマイクで案内が入る。

延長するか聞かれたが、最初にお金がないからドリンク代は出せないと言ってしまってるので、延長するわけにも行かない。終了。

ズボンを穿いて、貰った名刺をポケットに入れて店を出た。



後で見た名刺には、オレへのメッセージが書いてあった。


年下相手にうまくセックス出来ず、何の落ち度も無い女に腹を立ててしまった自分が嫌になった。


捜査地点:ここらへん


捜査報告書:ぺろぺろし合って10,000円也



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