催眠術にかかりながら射精せよ


2012年4月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:催眠術にかかって射精しろ

早速、捜査官が自分で自分に術をかけた
なお、以下のファイルはすべてノンフィクションであることに留意されたい





タイトルから女流催眠術師の処へ行って術をかけてもらい、射精する・・てなことを想像した人もいるかもしれないが、 今回の報告書はそういうプレイの事ではない。

科学捜査に女を登場させると、閲覧しているオナニストの方から「女と一緒に遊んで何の自慢なのか!憲法9条守れ!」と糾弾されてしまう。 世論は厳しいのだ。でも、相手がババアとかチンチンの付いてる人だったら許されるらしいので、もう良くわからないんだけど。

オナニーというのは一人で行わなければならないから、今回の報告書も当然のことながら一人で行っている。 そもそもサイニーとは自分で自分に催眠術をかけて一人でアヘアヘするという新しい境地のオナニーなのだ。



さて、おもんない前振りはそのくらいにして、その詳細を説明していこう。

「サイニー」とは「催眠術オナニー」の略で、催眠術にかかった状態で、 脳内だけでオナニーをして脳内だけで昇天までするというオナニー技術である。だれが発明したかは知らない。

精神的にはイくが、実際の射精は伴わない。いわゆるドライでイく技術だ。

ドライという点ではエネマグラと少しだけ似ているともいえる。 でも、エネマグラは前立腺や射精管、尿道といった未知の性感帯を刺激するオナニーなので、 射精を伴わないとしても、決して脳内だけで起こる幻ではない。

また、脳内だけといえども、いわゆる「聞く麻薬」という朝鮮半島で流行りのヤツとも異なる。


方法は、あらかじめ用意された催眠術用の音声をリラックスした状態で聞いて、・・・ていうものなんだが、 これ以上説明を書くのが面倒になってきたので、まあオレの実践を読んでくれ。

まずはサイニー入門テキストとして、 アマゾンで見つけた「さあ、やってみよう〜催眠オナニー入門」という本を購入することにしたよ。



で、翌日。ヤマト運輸が本を持ってきた。定価1800円也。





読んでみる。

本の中で体験者は語る。

■オナニー歴23年の独身会社員です。離れて暮らしている両親からは早く結婚しろとせっつかれていますが、相手もいないし、結婚はまだまだ 先だとあきらめています。それに催眠オナニーがあれば、恋人がいなくたって平気です。35歳会社員

■友達がとにかく「凄い凄い」って言うんです。「凄いのを見つけた」って。それが催眠オナニーでした。 最初は「こんなんで気持ちよくなるはずはない」と頭からバカにしていたんですが、ベッドに横たわり、部屋の灯かりも消して、 ヘッドホンで音楽を聴いているうちに、なんだか頭がボーっとしてきて、それ自体がとても気持ちのいい状態になっていきました。 〜こんなことは、ふられた彼女とセックスしていたときには、一度も感じたことはありませんでした。(23歳フリーター)

■〜ですから、勃起することや射精することが快感だと思い込んでいる人がいるとしたら、いかにそれが誤解だったかということが、 催眠オナニーでわかるでしょう。しかも、射精した瞬間にしか味わうことができなかったあの快感が、ズーッと続くのです。 これはもの凄い快感です!催眠オナニーは、これまでの常識を覆す快感といっても言い過ぎではないと思います。(18歳学生)



・・・・。なんて胡散臭いんだ。エロ本の後ろの方のページにある身に付けるだけで 女が出来たり宝くじに当選するアクセサリーの効果を札束風呂に入りながら語る小太りのメガネ男そのものじゃないか。 3人目のやつとか、18歳学生にしてそんな快感に目覚めてしまったら、これからの人生やっていけないんじゃないか。

だが、そんなオレの猜疑心を見透かしたように、このような現役催眠術師との質疑応答の一節が続く。


―催眠にかかりづらい要素とかってあるんですか?

「普通に社会生活を送れる人は、基本的にはかかるんです。だけど、批判的な人とか、あるいは、 どうしても集中できない人とかは、かかりにくくなってしまうというところがあります。よく言うのが、 催眠にかかるのが恥ずかしいとか、意志が弱いからかかるんだという誤解をしている人がけっこういて、 たぶん、最初にかかりにく人はそういう人だと思います」

―逆にかかりやすい人はどんなひとなんでしょう

「企業のトップにいるような人とか、あるいは役者さんみたいな方とか、そういう人はかかりやすいですね。 それはどうしてかというと、集中力があって、イメージ力が強くて、感受性が豊かである人たちだからです」



サイニーが出来ない奴は人生の負け組とでも言いだしそうな勢いだな。こいつ。


ま、とりあえず自分で実際に試してみたらわかるだろう。


その夜。ワクワクしながらオネンネする時間を迎え、 電気を暗くして布団に横になる。テキストに書いてあったように、準備体操も行う。ヘッドホンをつけてスタート。

まず最初に先生の導入トークみたいなのがある。なんで先生なのかは面倒なので省く。気になる奴は買って聴いてくれ。


「こんにちわ。これから私と一緒に、気持ちよーくなることをしましょうね」

「軽〜く目を閉じて。深呼吸をしてみましょう」

「ほんとうのあなたはとってもエッチで、とってもいやらしくて、とっても気持ちいいことが大好きです。 そんなあなたのほんとうの姿を邪魔している理性とか常識とか、そんな意識は捨ててしまいましょう・・・・・」

「20、19、18、17、16、深〜い、深〜い、気持ちのいい世界に・・・・・・、15、14、13、12、11、ゆっくりと、 入っていく・・・・・」



そして、そのまま1曲目がはじまる(曲じゃないけど)。


「ああーん、いや、私のアソコが、ズンズンしてきた・・・・もう膝もガクガク・・・・・・立っていられない・・・・・」


・・・。ロリ系の声と妹シュチュエーションなので、これが全くだめ。 3次元派のオレはこれ系の声が大嫌いなので、興ざめしてしまう。その筋では有名な声優らしいのだが。


「ああーん、チュクチュクいってる・・・・・・・・・恥ずかしいよぉ」


チュクチュクじゃねーよ。最後まで聞くが、どうってことなかった。術にはかからなかったようだ。

しかし、諦めてはいけない。そのまま2曲目に入る。2曲目は「セルフ(性感増進)編」らしい。


「さぁ、光の球がゆっくりあなたに近づいてきたわ」

「球が放つエネルギーはとっても温かく、とっても気持ちいい・・・・」



いちいち此処で詳細を書いて説明するのはめんどくさいので、興味がある人は買って聞いてくれ。

2曲目も結論すると、シチュエーションが特殊すぎてかからない。

そろそろ普通に眠くなってきたところで3曲目に入る。 3曲目は「女装マゾ編」だ。


「これから私と一緒に気持ち良くなることをしましょうね」

「・・・とってもいやらしくて、とっても気持ちいいことが大好きです」


「いいのよ、いいのよ・・・」

「いいのよ、いいのよ・・・」


「まぁ、イヤらしい! ・・・」

「まぁ、イヤらしい! ・・・」



脳内お姉さんに連発される。

(※なにがいいのか、何がイヤらしいのか気になる人は買って聞いてくれたまえ)

お姉さんがアメを舐めさせてくれる。そして、そのあとにムチをくらわせてくる。


おおお。なんかいいぞ。このストーリーは。 半分眠りに落ちていたせいか、なんだか飴と鞭がとてもイイ感じなのだ。


「オチンチンがこんなに固くなってる・・・・・・逃げてもダメよ。私に触らせてご覧なさい」

「まあ、あなた、なんていう格好をしているの?・・・・・それにあなたのアナル、もうピクピクしているわ・・・イヤらしい!」



やべ〜!気持ち良くなってきたぞ! なんかね、亀頭が気持ちいいんじゃなくて体中が気持ちいいんですね。身体中というか脳内及び全身がほんのり性的に気持ちいいというか。 夢の中でセックスして気持ちいいときみたいな感じ。でも夢より格段にリアル。

エネマグラで高まってきて何回かいって、イきながらもさらにイってしまうというアレに近い状態ですね。脳内がお花畑になるアレ。 でもエネマグラみたいに気が狂いそうなくらい気持ちいい訳じゃなくて、エネマグラの感度を10とすると3程度か。 (ドライマスター以外は何を言ってるかわからんよなあ)

関係ないけどゴッドゲーム中の背景がお花畑なのはたぶんそういう事なんだろうなあ。EX超天国でピルピルいわすのは、いわゆる 「ダメ!また逝っちゃう!ああ!逝きながら逝っちゃう!おかしくなっちゃう!」ということなんだろうなあ。 設計した人凄いよなあ。(ゴッド中毒者以外は何言ってるかわからんよなあ)


「ああーん、もっと、もっと・・・・・もっと、 ・・・」


そうして、ヘッドホンから流れる音声がイく瞬間、オレの体は10センチばかりのけぞってビクンビクンと脈打ったのだった。

あわわ・・。

なんて、なんて気持ちいい余韻なんだ・・。

そのあと、術を解く「催眠解除の音声」を聞いて終了。


んで、なんとなくモンモンしたので、ウェット(※射精すること)でもオナニーしといた。


しっかしこんな恥ずかしいことをこの歳になって書いている自分が嫌なのだが、報告書なので仕方がない。


翌日。オレは再度試してみた。昨日は初めてだから先入観がなく、簡単に術に落ちたのかもしれない。 2回目はストーリーも解っているからそう簡単には落ちないのではないか・・。

まあ、過程はくどいので省略するが、 予想を裏切り2回目の方が簡単に術にかかってしまった。

ストーリーがわかっているからか、 いわゆるエロビデオ鑑賞と同じで、いったん最後まで見てしまって、そっからハイライトを決めて、そこで抜くっていう。 あれと同じで、イキ所が何分後くらいに来るかが解るから、気持ちをピークに持っていくことができるんですな。 解りにくい例えで言いますと、ヘヴィメタルのギターソロとかプロレスの必殺技が炸裂する時間配分みたいなもんですね。 徐々に盛り上がってきて、そろそろ来るな?来るな?ってのが解り易ければ解り易いほど気持ちいいじゃないですか。

そんで、サイニーの理屈をヤブ医者に聞いたところによると、これらは自己暗示だということだ。 だから先入観が無いよりは、「かかるんじゃないかな?」という思い込みがある方がむしろイイらしい。ほんまかいな。


要となる音声の新曲(?)は、まとめサイトとかからダウンロードできるようだが、やはりこれはですね、 エロビデオとか音楽と一緒でですね、著名なプロデューサーと声優を起用しないと質の高い作品は出来ないような気がしますな。 有料のヤツもあるが、無料提供されているのもある。検索したら専門サイトみたいなのがけっこう出てきます。 でもどっちかいうと、淫獣ものというか、アニメ系のシュチュエーションの比率が高いなあ。 まあ、脳内オナニーだからそういうのが最もマッチしているのかもしれんなあ。

いかに自分の好みの声と、時間配分と、脚本があるかによりますよ。自分にとって完璧なシュチュエーションを用意しようと思うと、 オレなんか変態だから、まずローソクと縄と黒髪のお姉さんが出てくる必要があるしさあ。なかなか無いだろうなあ。 エロビデオと一緒でお気に入りを見つけるのは難しそうですね。うーん。


サイニー。エネマグラと一緒で、極めれば凄いことになるんかもしれない。



 さあ、やってみよう~催眠オナニー入門~(CD付)




 

調査報告書:イケる。




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