高松で怪しいお店に潜入せよ


2023年1月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:お話からのおしゃぶりを体験せよ

早速、捜査官がトークに向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい


高松に来ている。今日は、ある店へと行ってみる予定だ。

この店の存在を知ったのは1年ほど前。ただのセクキャバだと思っていた。いちど昼に撮影に来て、その際に念のために日ピンでプレイ内容を読んだんだが、これは面白そうな店だと思った。いわゆる昭和40年代くらいの初期ピンクサロンのプレイみたいな感じなのだ(私はそのころ生まれてないので想像だが)。今時こんな時代はずれなピンサロ遊びができる店なんてないんじゃないか。

ピンクサロン(略してピンサロ)という商売について説明すると長くなるので簡潔に書くにとどめるが、ピンサロはもともと性風俗店ではなく飲み屋なのだ。ソープランドが元はセックスしない風呂屋だったというのは知っている人は多いけれど、同じようにピンサロも飲み屋だったのが、サービス向上を欲望に素直な方向に伸ばしてしまい、いつからかエロ行為(おしゃぶり)が当たり前になってしまったのだ。

平成10年くらいになると、性風俗の主流業態になっていたファッションヘルスに倣って、ピンサロをヘルス風にしたりして、もう線引きが意味わからんくなって、「シャワーがあるかないか」がプレイヤー側のヘルス・ピンサロの線引き基準になっていた。実際の線引きには造作や照度や許可申請の決まり事がいろいろあるのだが、そんなん知るか儲かったらええんじゃみたいな店が多かった。たぶんあのころがピンサロの最終発展系だったように思う。今では、一部の地域を除いて死にかけてるところが多いけれど。

実際のところはそういうプレイ変遷の歴史ながら、建前のほうは今でも昔でも飲み屋であり、何も変わっていない。本サロは本番するから違法どうこう言う前に、その土台になっているピンサロ自体がそもそも微妙な立ち位置というか摘発上等な商売なのだ。

だからかどうか、団塊~ジュニア世代の人からすると、ピンサロのルーツは性風俗ではなくキャバクラに成り損ねた社交飲食店という認識がもっと強いようで、わたしも若いころに大きいキャバクラグループの高級将校から「ピンサロがなぜ流行らなくなってキャバクラが主流になったのか」という謎の講義を受けたことがあった。けれど、言われてる意味がさっぱりわからんかった。前提となる社交飲食店=「キャバレー」がどんなものかわからんからだ。私以外の若い連中も意味わかってなかったと思う。ピンサロって抜きの店(性風俗店)じゃんかって。

しかもその講義場所が何の因果か当てつけかハワイグループの生き残りのビルで、ハワイグループと言えばキャバレーの超名門だったらしいが、繁華街では強いものだけが生き残るので、強い企業に食われた挙句に私のようなキャバレーやピンサロのイとロを知らずにハだけ知っているニューウェービーな連中が「はよ終われ」と思いながら勉強会をする場所に成り下がっていたのだからあそこの社長の心中やいかばかりだったろうか。

そういえばこのころはまだ営業許可証にカフェーという名称が使われていたような記憶がある。カフェーの時点ですでに撮影対象ですか映えますかみたいな感じなのにキャバレーとカフェーは許可の種類が違うくて進駐軍の米兵みたいなダンスをするかしないか云々というのだから、風営法が時代に全くついてこれなくなっていて完全におまえ達は何を言ってるんだみたいな感じの書類なんだけど、水戸黄門の印籠は葵の御紋があるからみんなが土下座するわけで、まんいち葵が効力を失って桐になったとしても、さらに強い菊の御紋が控えている仕組みの日本はやっぱり国造りが上手くできてるなあと思うわけで、また意味不明なことを長々と書いてしまっているが、どうでもいい話はこれくらいにして今日行く店の話だ。

本日行くのはそういった初期型?の接客システムを備えているピンサロであろうということで、たぶんアルサロではないと思う。ホステスはベテラン(ババアともいう)しかいないと思うから。

(※アルサロの説明をするとまた1000文字くらい書くことになるのでそれは各人で調べてくれ)

でまあ、裏じゃない表の店ということもあり、友達(入塔者)と「こんど一緒に行こうか」と言ってたんだが、彼もなんか毎日が忙しそうなのでとりあえず一人で行くことにした。まあ、とりあえずあんまり気合は入れていない。セックスしなくていいのがわかってるから。

19:30くらいに拠点ホテルを出発する。目的の店は、ここからおよそ1キロ先にある。繁華街は人もまばら。本日は土曜日。おそらく日曜は休みだと思う。なんせ飲み屋だから(キャバクラやスナックは日曜が定休日でしょう?)。

店までの道すがら、コンビニに寄ってお茶を買って1万出してお釣りの9000円と小銭を受け取る。女のドリンク代がおそらく前金になるから1000円札がいるのだ。たぶん1杯1000円だと思う。ドリンク代に関しては日ピンに書かれていたことだ。そのドリンク代が後払いか前金かはわかりかねるが、私は前金だと予想している。その理由はファッションマッサータオルを持っている人ならわかってもらえるだろう。

大通りにゲートがあって、そこを入ると飲食店街が始まり、該当の店があった。OPENは20時らしいので、20時10分くらいになってから行ってみる。店前にフロントマンがいた。 早速接近して、いつもの問答が始まる。

「ここは何屋ですか?」

「ここは基本的には風俗店です。カウンターで飲むのが30分で2000円。気に入った女の子がいたら個室に移動して風俗プレイ。これが4000円。気に入らなかったら2000円だけで帰ってもいいです」

事前に得ていた情報通りのプレイ内容。そして思っていたより料金が安い。30分2000円飲み放題税サ込。けっこう良心的ではなかろうか。高松って繁華街は都会基準だし。

「何人いてるんですか?」

「今日は4人です。今いるのは3人です」

「すぐいける?」

「いけます」

「あとはドリンク代?」

「はい、お客様は飲み放題です。女の子の分がかかります」

「1000円とか?」

「そうです、1杯1000円です」

「ふうん、おばさんだよね?」

「おばさんてあんた……。いや、まあ、そんな若いのはいないですけど。でもうちは太いのは取らない方針ですから」

私は少し安心して(ババアとバケモンは大丈夫だけどデブは苦手なんだ)、「じゃあ」といって入店する意思を伝えた。

店の入り口は2階にあるので階段を上がって、喫茶店のようなドアを開けると中はカウンターだけのスナックのようになっていた。4~5席かな? BOX席がないんだけど、複数の客が入った場合はどういったオペレーションになるのだろう。

とりあえず勧められたカウンターど真ん中席に座っていると、女が正面に現れた。推定47歳くらいの小野小町みたいな髪型(お姫様カットね)の女。なにか口のあたりに違和感がある。見間違いかと思って2度見したが、やはり少し変わった特徴だった。いや、1%くらいでお歯黒の可能性もあるかもしれない。

わたしがあっけにとられていると、「〇番〇〇です!」と幼稚園のような挨拶をされた。これはかなりキテるな…というのが第一印象。

続いて左の椅子に推定58歳のおばさんがやってきて静かに座る。こいつは挨拶なし。 さらに1分後にもう1名推定59歳の目じりの皴が気になるオバさんが登場。右の椅子に座る。挨拶なし。

たしかに全員スリムだ。年寄りだけど。3人ともお揃いのオーバーサイズのスウェットを着ている。下は生足がむき出しでパンツ一丁みたいだ。衣装はそんな感じ。

左右正面というフォーメーション。これは女がだぶついているときに一人でスナックに入った場合の基本的な人員配置だ。知っていても特に得することは無いが覚えておいてくれ。

小町がよく喋るというか積極的。左が寡黙。右が話し上手と言ったところ。女の年齢は聞いていないので私の推定値。そんなの聞けるわけないし、聞いても教えてくれるわけないから。こういった高齢ホステスの店はキャバクラみたいに年齢当てゲームはしてはいけないのだ。これも覚えておいてくれ。

高齢ゆえにみんな在籍期間はさぞかし長いのだろうと思ったが、聞けばそうでもなかった。女の新入荷があるなんて意外だ。

店内の詳細のほうは、薄暗い中でミラーボールが回っており季節外れのクリスマスツリーと電飾。カラフルな風船が山盛りに積まれていて、各都道府県のコロナ頑張りましょうの紙が壁一面にピッチリ貼ってある。柱には女の賞金レースのご祝儀袋が大量に貼り付けてあり、その横にカセットテープ方式のカラオケ。これらは全部わたしが見たとおりに書いている。意味が解らないかもしれないが、本当にそのとおりの店内状況なので仕方がない。

奥の方にカーテンで目隠しした物入みたいなスペースがある。あそこでしゃぶってもらうようだな。

オーダーしたコーラが運ばれてきた。炭酸が抜けきったコーラが大きなジョッキに入っている。大食いの店みたいなサイズ。これは飲み放題。

わたしだけがドリンクがある状態なので、それを見た小町が「私もドリンク!」と言い出すわけだ。お手本のような飲み屋の流れだ。それを受けて私は「じゃあ、ドリンク飲みたい人!」とキャバクラのキモおっさん客になって場を盛り上げにかかる。小町が「はい!」と全力で挙手。続いて右が普通くらいに挙手。左はものすごく遠慮がちに手を少しだけ挙げた。

私は「しゃあないのう、ほなら飲ませたるわ」とキモ客全開でポケットから札を取り出す。さっきコンビニで崩しといた1000円札の束だ。札を数えながら「何を飲んでくれるのかな?」というと、

右「あたし車だからウーロン」

小町「ウーロン!」

左「ウーロン・・・」

しょうもないドリンク祭りが終わると、どこから来たか、仕事は何か、などという話しに移行。

「四国の人じゃないですね?」

「大阪だよ」と関東弁で答える。

「仕事?」

「そうだね」(関東弁)

土地を調べる仕事で高松に来ていると言っておく。ほんとは図書館でソープランドを調べに来てるんだけど。理解して貰えるわけないので。

「なにかこのあたりで近々オープンするんですか?」

「それはちょっと秘密やね。まだ言われへんわ」(キャバクラごっこ)

「へ~~~~~」(女3名からの尊敬と驚きと隠しきれていない演技感が混ざった眼差し)

いろいろ状況を書いているが、これは30分あるキャバクラタイムを高齢ホステスと一緒に一生懸命楽しもうと努力してる私の気持ちを皆さんに伝えたいからだ。最初からエロい話を読みたい人は飛ばしてくれたらいい。なお、この店もそういったせっかちな客のために「最初からプレイ」のコースもあるということだ。

キャバクラごっこも飽きてきた頃。右の女がこの店のシステムについて説明してくれる。 入店時に聞いたから知っているのだが、時間配分的にそろそろオシャブリタイムが近いから再度説明をしてくれたのだろう。右の女はこういうところの空気の読み方が非常にうまい。勢いだけの小町とは違い、年寄りならではの器量を感じる。フェラはどうだろうか。上手いのだろうか。指名するならこの右の女がよさそうだが。年齢がもうちょっと若かったらいいんだけど絶対60前後は間違いなさそうだしなあ。髪の毛カッサカサやん。唾液少ないかもしれんな。となると小町のほうがいいか。左の女はさっきからずっと空気だしやめといたほうがよさそう。女の容姿は全部横一線と言ったところだが、小町は年が少し若いから、おはぐろを辞めたら頭一つ抜けていたかもしれん。


提供されたお菓子。

私は「誰にしようかな、恥ずかしがり屋だから決められないよ」とふってみる。ここでいちばん自分を売り込んできた女を指名してやろうと思った。

ところが、ここで右の女が「3人一緒でもいいよ」と驚きの発言をしたのである。 まさかの3p、いや4pの提案。

突然の空襲警報に私は心臓の鼓動を速めながら、ここでグレードアップのブースターに点火するかどうかを真剣に考えた。どうしよう。これは捜査官的には受けなければいけないのでは? でも挿入はないんだし無理して竿師のプライドを持ち出す必要もないのではないか? どうせ二人の女が見てるところで一人がフェラするだけだろ? いや、ちょっと待てよく考えろ…。

とてもじゃないが3秒、5秒で答えは導き出せない。 わたしは平静を装いつつ「そんな遊びあるの? どうすんの?」と興味があるふりをしてみた。

「一人がフェラで、一人が乳首舐め」と右が言うと、「そうそう、二人でできるし」と小町も後追いでプッシュしてくる。左は無言。

ううむ、どうしよう。 てか料金は合計で幾らになる?

入店で2000円。おしゃぶりが4000円/1名。3名だと×3で12000円。ドリンク代が3000円すでに払っている。ということは、女3人トリプル指名の場合は合計で17000円になる。

しまった。さっきコンビニでお茶買ったから16000円しかない。いや小銭をかき集めたら1000円分あるか…? でも10円玉とか50円玉も総動員して出したら頭おかしいと思われるだろ。しかし、こんなおいしい状況無いぞ? 輩の皆様に4Pの報告書を提出できる機会なんて。しかも女の方から誘われている。受けない手はない。有り金残部出して足りない分はサービスしてもらうか? でも腐っても飲み屋だからホステスが勝手に割引の判断はできないよな。店長を呼んでもらうか? でもなんて言う? 「プレイ代金が1000円程足りません。でも4pしたいんです」ってか? 「じゃあダメです」って言われて終わるよな。

「どうする? そうやって遊ぶ人もいるよ」
「そうそう、3人で部屋に入るの」

右と小町が煽ってくる。

小町と右の2名だけ指名して3人でプレイとかは? そしたら13000円だから金は足りる。いやでも店にある商品を全部買ってブースに4人全員で入るのが(たぶんスペース的に入れないけど)面白いのであって、それが3人だと面白さ半減どころか、下手したら面白くもなんともない。全員買ったことにして面白く書くことはできるが、Xファイルは嘘や誇張で面白く書いて笑わせる読み物ではない。ここには真実以外は記載されないのだから。

ヘラヘラ愛想笑いしながら頭の中では5分くらい考えたと思う。

出した答えはこう。とりあえず今日の所はスタンダードなマンツーマンサービス(ピンサロの王道)でいこう。複数プレイはまた次回でいい。友達と来たら。そのときは2つのブースで3p×3pで見せ合いっこしたらいいんだ。(また来るのかよ)

そう決めた私の表情を読み取ったのだろう。右の聡明な女が「誰にする?」と聞いてきた。ほんと空気読むのが上手い女だ。

「君がいいな」と言ってやりたかったが、フェラが上手そうな小町にした。「君が一番最初についてくれたから」と、もっともらしいことを言って。指名された小町はわかりやすく喜んでいた。

案内されて奥のカーテンのほうへ。残りの2名はカーテン1枚隔てただけのスペースへ移動。カーテンの裏が待機スペースのようだ。もちろん声は筒抜けだ。

ブース内は100%現代のピンサロのつくり。狭い椅子に座ると小町が「ドリンクいいかな?」と寝言を言い始める。いや、おまえさっきのお茶まだあるやろ。と思ったが、ここでケチるとサービスが悪くなるかもしれない。やけくそでドリンク代1000円プラスした合計5000円のおしゃぶり代を提出。

小町はお茶をもって戻ってくると隣に座り、わたしの冷えた右手を取って太ももの間に挟んだ。

「あったかいでしょう?」

ほお、木下藤吉郎の技だな。んで、脱ぐのはどうしたらいいかを聞くと、下を全脱ぎかズリさげのどちらかだという。本サロであれば迷わず全脱ぎをするのだが、ここはオシャブリフィニッシュのピンサロ。ずりさげにした。その方が興奮するし。

全裸ではなく着衣のままが興奮するようになるのはだいたい33~35歳くらいからだと言われている(オレの説)。20代の人はもう少し大人になればわかるだろう。

ズボンとパンツを一緒にずりさげる。包茎の人はこっそり包皮も一緒にずりさげてムケチンのふりをしたりするのかもしれないが、わたしは最初からズルむけなのでそういうことをする必要はない。

チンコを晒すと、小町がしなびた乳をチラ見せして挑発してくる。ううん、やっぱりこのしなび方は高齢者じゃん。見たら萎えるので見ない方がいい。と思ってたら、右手を取って乳へと誘導される。うへー、しなしな。避けるのも悪いのでいちおう乳首をつまんだりしておく。

そしてフェラ。これが下手なんですわ。下の中くらい。おまけしても下の上くらい。これはきついな…。けっこう長くしてもらってセーラー服おばさんがフェラしてるシーンを思い浮かべてたら行きそうになってきたので下腹と足に思いっきり力を入れて「いきそう」と申告して発射。

ちゃんと吸い取ってくれた。そしてこちらの処理をしているあいだずっと口にスペルマを含んだままでいてくれた。

パンツとズボンをずり上げて、「え?もう帰るの?」的な小町を適当にあしらって出口へと。 小町が出口まで送ってくれて、バイバイと言って階段を下りる。下で店長と話。

店内が凄いねという話で盛り上がり、撮影OKを貰ったので、もっかい2階へと上がる。わざわざ普段は付けていないというイルミネーションも私のために点灯させてくれた。



店は35年以上やってるらしい。日曜休み。20時オープン。撮影は禁止ですけど店長と交渉したらOKくれるかも。

高松という場所といい、店の面構えといい、2000円という料金といい、女の人数や入荷といい、店内の雰囲気といい……。誰かのSNSの真似をしてレトロ喫茶店で青や緑のクリームソーダを注文してみるのと同じくらいの気持ちで私の後追いをしてみたら存外悪くない夜を味わえるかもしれない。


捜査報告書:マンツーマンピンクサロンサービスで10000円也。


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