名古屋駅で裏風俗の潜入捜査を行え


2007年5月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:名古屋駅で裏風俗へ潜入せよ

早速、捜査官が名古屋へ向かった
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい



実に十数ヶ月ぶりに、名古屋捜査が下命された。第1捜査目標は、名駅西口の裏風俗。タイトルには「名古屋駅」とあるが、別にJRや名鉄の職員の方が何かしてくれるというわけではない(あたりまえか・・)。名古屋駅の西口には風俗街があるが、そこには立ちんぼやポン引きが出現するというのだ。


で、それを調べに行く訳であるのだが、恐ろしいことに指令内容には、その他2箇所での捜査と1箇所のゲイバーへの潜入が記載されている。そんなの1泊2日では無理ですよッ などという言い訳はもちろん通用しない。

予算は5万円とある。新幹線を使うと往復で1万円以上かかるんですが。鈍行で行けと?

参照資料には、「この一帯は昭和30年代に駅裏のカスバと呼ばれる売春地帯であった」とあるが、現在でも本当に裏風俗が存在するのか。昭和30年て今から50年前の話ですよ。そもそもその前にカスバの意味がわからん。

しかし、「裏は無かったので表へ行って来ました。ヘルスで2回抜きしてきました。やっぱ名古屋は2回抜きですよね〜」などという報告は断じて許されないだろう。


京都で温泉にでも入ってマッタリしてから、優雅な気分で名古屋へ行きたいところだったが、早々に京都駅へ向かう事になった。近鉄にするかJRにするか少し迷ってから近鉄に乗り込む。


4時間後。(鈍行です。はい。)名古屋駅太閤通口。今でこそ予備校とビジネスホテルが立ち並ぶ一角となっているが、ものの本によると、その昔は 売春地帯と言うか、いわゆるドヤ街だったという。しかしこちとら日本最強のドヤ街である西成で鍛えられた秘密捜査官である。相手にとって不足は無い。


早速、夜の街へと進入する。名古屋の街は、どこでも美しく整然としている。戦争で焼け野原にされたからだとか言うが、実際のところは繁華街に流入する人口密度のような気もする。そんな人の薄〜い名古屋が好きなんですが・・。

さて、一体どこがディープなゾーンなのだろうか。きょろきょろしながら歩いていると、ソッコーで一人の怪しげなババアを補足する。推定年齢55歳。とりあえず目は合わさずに、そばを通り過ぎる。これはポン引きと見て間違いなかろう。

続いてホテル街のそばの通りで、またしても55歳程度のデップリと太ったババアと遭遇。ババアは声をかけてきたが、これまたシカトして通り過ぎる。

その後、名古屋駅西口一帯を歩き回り、全体像を把握する。どうやらポン引きは2箇所で3名がいる様子。残念ながら、立ちんぼの姿は認められなかった。



続いて納屋橋方面へ移動する。こちらの捜査は別件となるため、ここでは書かないが、外人売春は健在であった。


2時間後、再び西口へ戻ってきた。時刻は深夜2時前である。歩き続けて疲れてきた。ああ、早くベッドでセックスをせずに、ただ眠りたい。早いこと内容を確認して捜査を終了させてしまおう。

最初にアタリを付けていたエリアへ行き、先ほどの太ったババアに接近する。ババアはニコニコしながら「お兄ちゃん、遊べるよ?」と声をかけてくる。

金額を聞いてみると「20000円+ホテル代」との答え。高い!納屋橋の金髪外人購入金額と変わらないではないか!

しかし、名古屋人は大阪人のようにディスカウントには一切応じない人種らしい。私はしぶしぶOKし、商いが成立。ババアは自転車に乗って私を先導し始めた。

30Mほど離れた、ぼろぼろのホテルへと到着する。ふざけた事に、休憩で4000円と聞いていたホテル代は6000円だった。名古屋人の強引な商売に、多少切れかけていた私は、宿泊ならいくらなのかと問うと、「6300円」との答えが返ってきた。もしかしてバカにされているのだろうか?呆れた私は「じゃあ、あと300円払うから宿泊にしてくれ」と言ってみた。ポン引きのババアは、場の空気を読んで「じゃあアタシが言うてきたげる」とフロントへいってくれた。

戻ってきたババアは、「ここのママはガメツイから。普通は宿泊は出来ないのよ」と。

宿泊出来ないって、ここはホテルではないのか?しかも、この部屋、電気がつかない。テレビはもちろん有料。ゴムもなければお茶もない。もしかしてこれが噂の『カスバ』とか言うやつなのか!?

名古屋文化の真髄を肌で感じている間に、ババアは「じゃあもうすぐ女の子がくるから」といって帰っていった。



果たしてどんな女がくるのだろうか・・。

待つこと5分。女が入ってきた。予想を裏切る、推定で26歳くらいのごく普通の名古屋っ子だった。どうもおかしいと思った私は、「もっとおばさんが来るのかと思ったよ」と言ってみる。答えは、「あ、ウチの店は年いった人もいるよ」だった。

ホテトル業者から派遣された女だ。ババアに間を抜かれ、わけわからんホテルに泊まらされたと思うとさらに気持ちが滅入る。

別にこれはババアが悪いわけでもなく、時代の波がそうさせているだけなのだが、やはり捜査としては空振りの感が否めない。

ああ、もうブルース溢れる裏風俗は力尽きてしまったのだろうか。ごく一部のリフレッシャーだけが体験できた、シダ植物のように繁華街の裏路地に棲息する風俗は・・・。

平成の世も、早20年。時代は少しずつ、着実に移り変わっているようだ。


気持ちは萎えても、この女に罪はない。女が一生懸命である限り、こちらもチンコを立てるのが正しいリフレッシャーの道。

二人でシャワーを浴びて、フェラの後、ゴム装着。挿入前にはチンコにローションが塗られた。時間は30分しかないのだ。正上位でぷすっと挿入する。

ローションのおかげか、正上位であっさり射精することに成功。時間にして3分くらいか。

セックスが終わると、女はシャワーを浴びて出て行った。私はそのまま眠りにつく。


私は、セックスしてそのまま眠る事が出来る。女は、事が終わっても休む間もなく着替えて仕事に戻る。そのまま眠れる自分は幸せだなあと最近よく思う。






捜査報告書:名古屋出張リーマン気分で26300円也


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