水島で一発屋の捜査をせよ2


2022年4月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:一発屋を探せ。

早速、捜査官が現場へ向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい



水島は岡山にある工業地帯。15年ほど前は一発屋が有名だったところだ。オレも5年前に捜査した。もう壊滅していた。 で、そろそろ復活してるんじゃね? ということで2回目の捜査を行うことにしたのだ。 場所的にかなり特殊な環境と言うか、隔離されている場所なので、一般的な繁華街の浄化みたいに一筋縄ではいかないと思うんだよなあ。



20時30分。やってきました。

前回の捜査では裏の尺屋は21時からの営業だった。もし発屋があれば、同じくらいの営業開始になるのではないかと予想している。

ざっと歩いてみるが、これはすごい。週末の土曜日を選んできたのだが、車がめちゃめちゃある。 これはパツ屋復活が期待できるのではないか。 スナックからはカラオケが聞こえてきて、道を歩いている人の姿も多い。 代行運転の車が忙しそうだ。駐車場はどこも満車。路駐もたくさんある。

メインストリートのエステ通りに行ってみると、シナエステの客引き女が立っている。みんな店前からは離れず、きちんとマナー(?)を守っている。 あとは客引きの姿が路地に4名。しかしこれは距離10mでレーダーが否定。飲み屋のキャッチだ。 その近くに怪しい男がいたので接近。ああ、前回の人だな。いっちょ聞いてみるか。

「遊べますか?」

「うちは尺屋」

「一発屋はもうないの?」

「もうない」

「あー、ないのか」

「10か月かそこらかな? パツ屋は摘発された。あっというま。俺のところはなんか大丈夫なんだ」

「おっちゃんとこいくら?」

「40分1万」

真実かどうかはわからないが、10か月という具体的な数字が出てきたところから、 この5年の間に一発屋が復活していた時期があったのかもしれない。

ちょっと回ってくるといってその場を離れる。 ゆっくり繁華街ブロックを回ったが、ほかに目ぼしいものはなかった。

どうしようか。尺屋に入ってみるか? 女もババアではなさそうだし。いちおう裏の店だし、シナエステに入るよりはましだろう。 もう時間的に後がないしな。岡山市内まで行っても27000円で一発できる女をあてがってくれるだけだろうし、それは却下だよなあ。 明日まで待って川沿いで昼間に出没するポン引き捜査をするか? でも夜と昼でなにが変わるのかと言えば何も変わらないしな。 明るいか暗いかの違いしかない。そんなことをしたら岡山県の思う壺だろ。

ううん、こまった。

2時間ほど夜の水島の町を観察して考えるが、良い案は出ない。 時刻は23時30分。こうなったら仕方がない。エステか闇の尺屋の、どちらかに入ろう。

まずは先ほどの男のところへ行く。料金や女の年齢を確認。今日は28-35歳の女とのこと。 ただし今はついているので20分待つらしい。

「中で待つか?」と言われたがやめておく。

続いてエステのほうへ。

エステを何軒か覗く。店前に女が1名で立っているか、椅子を出して座っている。 4店舗で4名をチェック。1名だけほどほどに可愛い。中くらいが1名、下が1名、下の下が1名。 いずれの女も「マッサージ…」と控えめに声をかけてくる。しかし本当にここはエステ共和国だな。全部で10軒くらいあるのかな。 暗い道で看板の明かりがあって、静かに座ってるから雰囲気だけは抜群にいいんだけどな。 ほどほどに可愛かった女と話をしてみようと思い接近すると、ちょうど前を歩いていた若い男が吸い込まれていった。

なにげに後ろで様子を見る。が、すぐに交渉決裂したようで入店ならずだった。

続いてオレも接近してみたが、どうもパッとしない。どうせ下手糞なマッサージ、あってもテコキだろうしなあ。 それじゃあ絶対に報告書にはできないからスペルマ出してすっきりするだけになってしまう。 すっきり出来たらいいけど、シャレで入ったパチンコ屋で30分で1万なくなった時みたいに虚しさで一杯になって帰路につくという可能性もある。可能性もあるというかたぶんそうなる。

やめとくか。金の無駄だ。

でも、せっかくだから尺屋に寄って帰ろう。ここならオシャブリは確実だし。どんな環境でプレイするのかも興味ある。

時刻は24時。尺屋まで戻ることにした。 路地のほうに行って声をかけると、ポン引きの男は「いけますよ」と言って椅子から飛び上がった。

箱はキャバクラの什器を除けたバージョン。裏口から入る。表口は閉店したキャバクラのままでシャッターが下りている。 中は真っ暗でがらんどう。申し訳程度に非常灯のようなものが付いている。 暗い中を案内されて小部屋へ。控室の跡を間仕切りして2ブースにしているみたいだ。ブース中のつくりはまんまヘルスのそれ。

男から「ウーロン、コーラ、~~」というピンサロっぽいオーダーを取られる。え? ドリンク出るのかよ。ずいぶん良心的だな。

中でちょっと待つ。隣には別の客が入っているようだ。話し声が聞こえるがすでにプレイは終わっている様子。 こういうときプレイ中なら隣から漏れ出る喘ぎ声で興奮度を高められるのだが。

籠、ローション、小机、ベッド。壁には本番禁止とか料金表とかが張られており、ヘルスっぽい。 女から追加の交渉とかがあるかもしれないし、あったらいいなーなんて考えながら3分ほど待っただろうか。

お茶をもって女がやってきた。デブでもババアでもなかったが大柄な感じの女だ。 ポン引き男が28から35と言っていたので、こいつは推定年齢35だから2分の1でハズレのほうか。 全盛期の福山のような25くらいのキャバ嬢風味がでてくるかと、ちょっと期待した自分が情けない。 ここは広島じゃなくて岡山だったよ。PTAの勢いが盛んなところだ。

ウーロン茶はトップバリュだった。珍しいのでお持ち帰りにして後で撮影しよと思ったが女が気を利かしてプルタブ開けやがった。なので写真はない。

女に「え? いくつですか? 若く見えますよ~?」を連発される。ああ。このへんのノリが飲み屋だよなあ。 水島は飲み屋が多いから兼業で働いてるのかと思って聞いたが、そうでもないと言っていた。

しかし、むかしは下に鯖よんでもスーパー余裕だったのに、 最近は的確に年齢を当てに来られるから困る。だから今日は10歳上に鯖読んでおいた。 女はガチで不思議そうな顔をしていたが、今日はブラックジャックみたいな髪の毛にブルーのマスクしてるからな。年齢不詳に見えるんだろう。

しばらくトークタイム。ああ、これまんまヘルスやん。あ、シャワーがないか。とか思いながら話してても仕方がないのでプレイ開始。

「脱いでください」

「全裸?」

「上はどっちでもいいよ」

で、全裸に。挿入を打診されるのを待ってみるが全く気配はなかった。ほんとうに尺屋なんだな。

ウェっティで軽めに拭いてからフェラ開始。 これが超強引。&雑な高速テコキ。オレのチンコは開始10秒でやる気をなくす。 いちおう勃起はさせたけど、普通にしてたら勃起しないくらいの雑さだ。これは本当の話だ。 女は決して手を抜いているわけではなく、演技の喘ぎ声を入れつつしゃぶってくれている。 いままでの人生で「おまえフェラ下手だな」って指摘した男や客がいなかったのだろう。

すぐに「ちょっと無理っぽいわ」とギブ。これは無理っす。ちんこがもげる。 女は、「ローション使う?」と言ってきたが、雑なテコキでチンコが痛くなるのが見えていたのでこれもやんわりと断る。

「え?痛くはなかったですよねえ?」と、女はあまりのギブの速さに焦り気味だったが、 「ああ、べつに痛くはないよ」と適当に返しておく。 今までの男も同じ感じだったのだろう。なんかね、「ま、もうええか。はよ帰ろ」ってなる雰囲気の女なんすわ。

しかし、女はさすがに早すぎると思ったのか、「じゃあ時間までお話ししようか」と提案される。

いやー、もう帰りたいっす。

やる気がない女ではないのだが、すまん、オレのほうがやる気なくなってるんだよ。

適当に話をしつつ帰り支度をする。服を着終わったので帰ることに。プレイ開始から10分くらいしかたってないんじゃないか。

女の案内で裏口から出る。ポン引きは暗がりのほうに背中を向けて立っている。客が出てくる気配を感じて外しているのだろう。 その隙にオレも路地の暗がりに消えることにした。


ううむ。まごうことなき尺屋だ。

やっぱ一発屋はないのか。もう一度未練たらしく回ってみたが無かった。シナエステもおとなしかった。 カラオケスナックだけが元気だ。

営業時間21時~2時まで。本日出勤は2名だった。多い日は4名らしい。



捜査報告書:尺屋でおしゃぶり10000円也。


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