水島で一発屋の捜査を行え
2017年4月×日、長官より緊急指令が下りた
指令:水島で一発屋を探せ
早速、捜査官が現場へ向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい
水島というのは岡山県の瀬戸内海沿いの埋め立て地にある街で、工業地帯の水島コンビナートがあることで有名だ。社会科で習っただろう。
どこかよくわからない頭の悪い人は、瀬戸大橋の本州側の端があるところだと思ってもらったらいい。
ここ水島は一発屋が有名だ。有名といっても中級以上のリフレッシャーの間でと限定されるが。
エロ本やエロ系のサイトやブログでは「岡山県はソープランドで本番が出来ない教育県」として紹介されるので、
初級者には水島なんて寝耳に水かもしれない。
いい加減、長野と岡山が教育県というフレーズはもう飽きたので使うのをやめたほうがいい。どいつもこいつも馬鹿の一つ覚えみたいに使いやがって。
まあ3流エロ本作ってるやつらは実際にバカだから仕方がないのかもしれないが。
たしかにインターネットで検索しても水島の情報は掲示板くらいで殆ど出てこないと思う。
過去のムック本でも取り上げているものは少ない。
エロ雑誌の3行ネタとかコラム的な扱いで登場することがたまにある、そんな感じだ。
捜査当局では10年位前から一発屋の存在を把握していたのだが、
同じエリアで大陸エステも幅を利かしているというのを聞いていたので、あまり食指が動かなかった。
マッサージ屋を建前として、出てくる女が中国人だったら捜査対象とはならないし(べつに中国人を差別しているわけではない。エロ行為できて当たり前だからだ)。
しかし、ゴールドメダリストを自認する私が著名な裏風俗ゾーンを調べていないとあっては沽券にかかわる。
しかも最近はGODばっかり打って殆ど捜査していないので「もるだはもう栽培マン相手でも倒せる」くらいに思われている節もある。
なので、私の実力を改めて知らしめるためにも行く必要がある、てことで
4月の週末、中3日の調整をして行ってみることにしたのだ。
いちおう行く前にタレコミを遡ってみる。
資料を調べてもいいのだが、水島みたいな薄い情報を掘り出そうとすると大規模な書籍雪崩が起こる可能性があるのでやめておいた。
手持ちの資料に水島の体験談的なのは1つあったかどうかくらいだったと思うし。
タレコミは数年前にいくつかもらっている。ここには全盛期はミテコが買えたとか書かれている。
2005年くらいは発屋・尺屋が多数あったようだ。
発屋というのは岡山と広島独特の言葉で、一発屋のことだ。尺屋はピンサロだ。ミテコは各人で調べてくれ。
具体的にどういったピンサロがあったかは日ピンを確認。
数店舗あったようだ。表のようだが、もしかしたら裏もあったのかもしれない。
こうして適当に事前学習を終えると昼前に出発。
本田技研工業の自動2輪で阪神高速へ。
環状線から3号神戸線→第2神明→加古川バイパス→R2と乗り継いで、倉敷からバイパスを降りて臨海地域へと向かう。
時刻は16時。下見をするには良い時間である。
ついた
水島臨海鉄道の常盤駅の西側が繁華街ゾーンのようだ。
路が碁盤の目状になっておりしょぼい飲み屋がぽつぽつある。
なぜか真ん中には公園が。ざっと見たところピンサロはない。しかしスナックで一発出来るかもしれないし、
あるいは岡山・福山のように車で移動する一発屋が夜になると商売を開始するかもしれない。
確かに雰囲気はある。例えばこれとか。レーダーが反応するには十分である。
田舎の割にはまあまあ広い町の全体像を確認し、このケースなら21時くらいがホットゾーンだと予想。
下見が済んだのでコンビニで食事タイム。作業服姿のおっさんが食料を買いに来ている。夜勤の人か。
工業地帯であるが、夜でもそれなりに人の往来がある。
ローソンでまずい焼きそばを食って、みそ汁を飲んだら時刻は21時。そろそろ行くことにする。
夜は真っ暗な街
スナック、ラウンジ、キャバクラがある。繁華街もまあ、それなりに稼働している感じか。
代行タクシーは忙しそうだ。
路地を1本1本歩く。
さっそくメイン通りに中国人と思われる二人組の女を発見。しかし動きから立ちんぼではない。また一発屋のポン引きでもない。
エステの客引きだろう。スルーして歩く。
中国人の店は私が数えただけでも9店舗あった。中国マッサージとか台湾式エステとか看板が出ている。
すべての店前ではまあまあエロい感じの女が客を引いている。「オニイサンマサージ」とあからさまに声をかけてくる。
水島ではまだまだ大陸エステが健在のようだ。
全ブロックをざっと回ってみたがやはりピンサロはなかった。北東角のブロックがエステが密集する熱いゾーンのようだ。
ここにはランドマークの、東京の地名を冠したキャバクラがある。瀬戸内地方で勢力を持つCグループの店だ。
さらに近くでRという店を発見。看板にある料金的にはピンサロのそれである。飲み屋ではない。しかしこれはCグループの店のようだ。
何屋だろう。Cグループだけにピンサロではないはずだが。
仮にピンサロであったとしても本番はないはずだ。それはマルハンやダイナムが注射台を置いているようなものだしな。
とりあえず、Rへ行って何屋か確認しよう。それからエステを1軒ずつまわって話を聞いてみようか。
Rとイニシャル表記にしているが、正しくはヤバイラーというキャラクターがいる東海地方のパチンコチェーンの名前と同じであると言っておこう。
これに近寄るとボーイが声をかけてきた。
「おさわりOk、いらっさいませ!」
こちらが近寄ると偉い元気よく声をかけてきたので質問してみる。
「ここは何屋ですか」(しかしバカみたいな質問だな)
「おさわりOK、さわり放題、ささ、どうぞ」
「せくきゃばか?」
「……そうですね」
なるほど。こちらとしては情報が欲しかったのでピンサロの事や中国エステの事も聞いてみたが、
こちらが客でないとわかると、20代後半くらいのボーイは「知らないです」と不機嫌に言い放った。
私は「また来るわ」と言ってその場を離れる。ボーイは返事もしない。
だから接客はマルハンが1番なんだよな。Rはそもそも制服がダサいんだよ。店員の女の顔面レベルも低いし。
そんなことを考えながら中国エステが5軒ほどあった通りへ。
と、左手の十字路の奥からおっさんが声をかけてきた。
「はい、お遊びは!?」
ポン引きだ!
一瞬の事だったので、気づかなかったふりをして通り過ぎる。警戒警報発令だ!
あの声のかけ方は間違いなかろう。あそこは昼に通った時ピンサロなんてなかった。一発屋か。やったじゃん。まだあったんだ。
チンコをわくわくさせながら財布から諭吉と一葉を1枚づつ取り出してポケットに入れ準備する。
そして念のためにほかの場所にポン引きがいないか再度チェックし、
ぐるっと回って先ほどの声がかかったところへ戻る。やはりここだけみたいだ。
近寄ってみると二人組のおっさんが立っていた。そばにはパイプ椅子がある。これはもらった。久々に見る光景だ。
年長と思われるスポーツ刈りの丸顔のおっさんが話しかけてくる。
「はい、お遊びできるよ」
「どこまでですか?」興奮を押し殺しながら聞いてみる。
おっさんは1秒の間をおいて「本番以外はなんでもOK」と答えた。
まさかの本番なし。
「え?本番はないの?発屋じゃないの?」
「ないね、本番以外なら」
「むかし一杯あったやん」
「ない。全部ぱくられた」
「昔はあんなにあったのに?」
「そう、ここらぜんぶ尺屋」おっさんは後ろを振り返って手で円を描いた。このブロックは風俗店だらけだったようだ。
「でも全部ぱくられた。もうここにはない」
残念だ。来るのが遅かったか。
諦めきれないので話をいろいろ聞く。
水島には今は風俗店はないようだ。この店がかろうじて尺屋をやっている。
「この店」といっても、ピンサロではなく閉店したスナックで無理やり尺屋をやっているから、まあそれはそれで裏風俗なんだが、
私的には本番できないのなら裏風俗ではない。
ハイシオ32Ver.と沖ドキ、あるいはガルフ状態Ver.と5号機リノの違いみたいなもんだ。
同じゲーム性の連チャン機に見えるかもしれないが、熱さが全く違うのだ(わかりにくい例えですいません)。
このおっさんのところは40分で10000円だそうだ。女は複数いるようだが、若い女はいないと言っていた。
中国エステの話も聞いてみたが、とくに有用な情報はなかった。
おっさんのところは日本人しか使っていないそうだ。
「ぐるっと回ってまたくるよ」
おっさんは特に引き留めることもなく「うん」といって送り出してくれた。
他に店がないから必ずここに戻ってくることになるという自信があるのか、それともこの男は本番以外興味がないやつだからとバレていたのか……。
わからないが、いずれにせよ私が戻ることはない。引き上げよう。
21:50。捜査打ち切り。またの復活を期待するよ。
風呂に入りたかったので瀬戸大橋スパリゾートへ。
フロントの髪の長い女が可愛かった。帰ってからこの女の顔でオナニーしようと思った。
どうでもいいか。次はスペルマ発射する話の予定だから勘弁してくれ。
捜査報告書:壊滅。
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