松本裏町で裏風俗の捜査をせよ


2018年4月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:裏町で裏風俗の捜査をせよ。

早速、捜査官が現場へ向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい




今日は長野県松本市の裏ラインナップの中から裏町の一発屋を捜査する。

裏町というのは松本城の東側のブロックで、前回のファイルで調べた南側のブロックの2つ隣くらいに位置するエリアだ。 調べるきっかけとなったのは、南ブロックのヘルスで一発して帰ってきて、報告書を書いていたらタレコミが来たからだ。

メンタル崩壊さん(仮名)からのタレコミはこうある。

教育県の長野県松本市裏町。
〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇あたりにポンビキがいて近辺のやり部屋に案内されます。
昨年末にガサ入れで2店舗潰されましたが、まだ生きているお店もあります。



盛一さん(仮名)からのタレコミはこうだ。

長野県松本市に〇〇〇〇〇〇〇していました。長野県の厳しい締め付けにも関わらず、裏風俗は湧き出るの湧水の如く松本の町を潤していました。

1.〇〇

2.〇〇

3.裏町 〇〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇 どちらも近くにポンビキねーさんが彷徨いてます。
20時〜2時頃まで。40分10kが相場。タイ人、台湾人、中国人あたりとの本番です。
〇〇〇〇〇〇の方は日本語もろくに話せない40代の中年ババアでもるだ捜査官向きでした。
〇〇〇〇〇の方は20代の台湾人で締まりもサービスもよかったです。
もう一人、おっさんのポンビキが居るのですが私には話しかけてくれませんでした。調査をお願いします。



すぐ隣にも裏風俗があったのか。そういえば松本の裏町ってのは聞いたことがある地名だ。 西堀のヘルスとおなじのを指しているのだろうと思ってスルーしたんだと思う。実は違ったんだな。


なんにしても、早く行かないと壊滅してしまいそうな感じなので、すぐに行ってみた。




4月某日。時刻は20時前。ばっちりの時間配分でやってきた。

いったん車両で裏町を1周する。小さい繁華街だ。しょぼいスナックと小料理屋があるくらいで殆ど人はいない。時間が早いので怪しい点はない。 お城の南側に比べたらずいぶん寂れているな。とりあえず近くにマシンを停めて、さらに詳細を調べるために徒歩で回ってみることにした。

 裏町の様子(昼に撮影)


20時半、まずはメインストリートと思われる通りでビル前に佇む女を発見。「お兄さん、マッサージ」と、綺麗な日本語で話しかけられる。支那エステだ。 しかし、看板も出ていないしエステと思われる店もない。恐らく一発屋に近い業態と思われる。

とりあえず捜査途中なので、これは目を合わせずにスルーする。

1本だけ東の通りで今度は男のポン引きを発見。わざとらしく目の前を通ってみるが声はかからない。ふーん。しかし これは間違いない。間違いないも何も歩いている人がいないのだ。意味もなく立っている人物がいたらそらビンゴだろう。

さらにぐるっと回ってみるも、裏町の繁華街の規模は小さく、それ以上の収穫はなかった。あの2人のポン引きのどちらから購入するのが今夜の選択肢になるようだ。 タレコミにもそのように書かれていたし、そういうことなんだろう。ババアのポン引きがいないが、それが警察に捕まったやつなのかもしれない。

確認が取れたので、実際に女を購入してみることにした。とうぜん、買うのはおっさんからだ。

通りへ戻ると、おっさんは相変わらず突っ立っている。しばらく物陰から観察するが、とくに怪しい点はない。 待ち合わせのようにも見えないのでポン引きで間違いなかろう。

接近して、すぐそばまで来るも声はかからない。こちらから話しかけてみた。

「すいません、遊べるところはないですか?」

おっさんは猫のように目を大きく開いて、こちらを警戒する。

「遊びってのは? 風俗?」

「ええ、そうですね」

さっさと自白しろよと思ってたら意外なことを言われた。

「ないね」

「え?」

「風俗はない。去年の11月に摘発されて終わった」

もう壊滅したと言うのだが、そんなことはないだろう。じゃあ、なぜお前は立っているんだ? 一般人が遊びたいと言われて「風俗か?」などと返すわけがない。 そしてこいつは飲み屋の客引きでもない。フリーの飲み屋のキャッチがこの繁華街規模で成り立つわけがない。それくらいは私が見たらわかる。

これは恐らくステルスだ。

そこで私は「以前から松本の遊びは知っているし、去年は外国人と遊べたじゃん」とデタラメをいくつか並べ立てて男の心を開こうとしてみた。 しかし、向こうはなかなか本当のことを言わない。

暫くやりとりするも、しまいには 「どうしてもっていうなら、そこの筋を曲がったところにお姉さんが立ってると思うから聞いてみたら」と言われる。あそこの支那エステの女の事だ。

「そこはしてるかもしれないね。こちらはもうしてない。終わったよ」

おっさんは、最後まで口を割らなかった。


この男がポン引きであることは10中8、9、間違いない。男の張り詰めた表情や言動からして、嘘をついているだけだ。 しかし残念だがこうなったらお手上げだ。これをクリアする方法は持ち合わせていない。用心深い男だ。しばらくは常連だけでやっていくのだろうか。


私はしょっぱい顔をして、その場を離れるしかなかった。


さて、どうしよう。残るはあの中国人の女だが、こちらは女の方から声をかけてきているから間違いなく遊びを斡旋してくれると思う。 だが、問題は支那エステの可能性が非常に高いということだ。支那エステなら本番できたとしても捜査対象にはならない。

どうしようか。10分ほど迷って、とりあえず他に選択肢はないのだから行って話を聞いてみることにした。ポケットに一万円札を1枚と千円札を2枚用意する。 この金額は、この街の本日付けの売春金額を私なりに計算したものだ。このケースならだいたい10000円〜15000円くらいで1発出来るはずだ。 15000円も出す気はないので出しても12000円までだ。もし相手が中国人なら10000までしか出さない。


距離5mで女から声がかかる。 遊べるのか、どこまでできるのかを聞くと、あっさり本番最後までと言われる。 価格は1万円、出てくるのは中華の女、プレイ場所はこのビルの奥の1室だという。

15秒ほど考えた。この女が寝てくれるのならまだいいのだが、 出てくるのはババアだと思う。こんなところで女を買いたくはない。だが、もう次策はないのだ。これを断れば裏町の捜査が終了してしまう。 不本意ながら、当たるはずもない1億円を夢見て宝くじを買うような気分で、ここでプレイしてみることにした。 既にしょっぱい顔が更にしょっぱくなっていたと思う。

私が思い切り悪く首を縦に振ると、女は先に立ってすぐに歩き始めた。 出来る女のクロージングだ。ここでクライアントに考え直す時間を与えてはいけないのである。良く解っているな。

足早に階段を上がって2階にある表札の出ていないドアの前くると、「ここ」と言って私を中に招き入れた。


 現場の様子。昼間に撮影

薄暗い店内には3ブースあるようだ。それぞれにカーテンがかかっており、中に女が格納されているのだろう。 典型的な中国人経営の一発屋だ。名目はあくまでマッサージ屋なのだが。

年代物のカセットデッキのボタンが押され、浜崎あゆみが流れ始めた。ソファに案内され、コースの説明をされる。 私はそれを遮り、ポケットに入れていた12000円を出すと1万円だけを渡した。

女はすかさず「15000円、20000円のコースもある。こっちはサービス違う」とセールスをかけてきた。女の表情をちらっと見ると、 桔梗屋みたいな悪い顔をしている。人という生き物は金が手に入りそうになると、どうしてこんな嫌らしい顔になるのだろう。

すぐにでも帰りたい気分だったが、捜査活動なんだと自分に言い聞かせて我慢する。

何度も言っている事だが、こういう場所で金のやり取りをするときは、決して釣りをもらう渡し方をしてはいけない。 また、財布から金を出すこともしてはいけない。 やつらは客がいくらの金を持っているかを、ちゃんとみている。 たとえ金持ちじゃないと解っても、1000円、2000円単位でむしり取ろうとしてくるのだ。

この女も例にもれず「じゃあ、その2000円でいいよ。特別に15000円のをサービスして12000円にしてあげる」と言ってきた。 もちろんこれはデタラメで、1万でも3万でも同じサービスになる。出したら負けなのだ。(本当は入った時点で負けです)。

ここで10000円のコースで良いからと言うのは既に意味をなさない。 しつこく2000円を出せと言って食い下がられるのだ。コースやサービスの理由なんてもうなんでもよくて、 客がめんどくさくなって2000円をこちらに投げ渡すのを待っているのだから。

これが中華民族のやり方なのだ。「土は掘れるだけ掘れ」――。たしかそんな格言があったと思う。繁華街で華僑が勢力を伸ばすのも頷ける話だ。

では、こういった場合はどのように切り返すか。こちらの印象を悪くすると、これからのプレイに支障をきたす可能性もある。 なので、札を全部開いて見せて「帰りのタクシー代がなくなってしまうから」と返せばよい。 もちろん、財布の中身は事前に札を抜いて別のポケットに入れておかねばならない。 ポケットは左右に札を分散して入れて、提示価格に応じて臨機応変に妥当な紙幣を取り出せるようにしておくのだ。 仮にぼったくり店だと判明したときには、札とカードは隙を見て靴下の中に入れる。このとき札は全部隠すと怪しいので何枚かは財布に残しておく。 あとは無い袖は振れないということを全力でアピールするのだ。

とまあ、さんざん悪口を書いているが、そんな中国人でも仲間意識は結構ある民族なので、 いったん仲間だと認めてもらえれば良くしてもらえる。私も繁華街の中国人と少しは付き合いはあったが、 ビジネスが終わるときに、 「天下には解散しない宴はないが、あなたと別れるのはとても寂しい。また会える日を待っている」と言って、 コップに入った酒を飲み干してくれたのは、 なんだか映画みたいだった。もうずいぶん前の話だ。いまはあの男らはどこで何をしているのだろうか。 オレは相変わらず繁華街で女を買う側だよ。売る方は向いてないみたいだ。


そんなことはどうでもいいんだ。これから中国人(たしか入店時に台湾人だといってた。どっちでもいいけど) とセックスせねばならない。出てくるのはどんな女なのか。何かの間違いで若い女が出てきてくれ。

心の中で祈っていると、一番左のカーテンが開けられた。現れたのは野獣のような太った女だった。年齢は推定で30代前半〜半ばくらいか。 NHKスペシャルで出てくる中国の農村部にいる学校に行かずに農作業を手伝っている不潔な女をぶくぶく太らせたような感じだ。 顔は丸くて漢民族というかモンゴル出身の相撲取りみたいな感じで、どことなくディズニーのキャラクターの熊みたいな感じでもある。

ああ、オレそういえば宝くじ買ったことないんだった。買わなきゃ当たらないって、どうせ買っても当たらないんだよ。 しょっぱい顔をしていたのかどうかは自分では解らないが、現れた女に対して笑顔を返せなかったことは覚えている。 「わかってたよ・・」と心の中でつぶやき、女と一緒にカーテンの中に入った。


女はすぐに鼻息荒くカーテンを閉めると、いきなり私の服を脱がし始めた。何をそんなに焦っているのだ。

素っ裸になるとタオルを巻いてシャワーへ。どうもこの女、日本語がまったく話せないらしい。 ジェスチャーで全身を洗われる。獣のくせに洗い方は念入りだった。

戻ると直ぐにプレイがスタートする。プレイスタートというか、カーテンを閉めるや否や布団に押し倒された。この流れでキスされたらかなわない。 何気に顔を横に向けてタイミングをずらす。女は私を押し倒して上に覆いかぶさるような格好で乳首舐め。鼻息が荒い。 さらに下に移動してフェラの体勢に。

すごい積極的だ。そして今度は体を横にするとマンコを触れる位置へと持ってきてくれた。別に触りたくもないのだが、竿師的には触らないとダメな状況なので触る。 濡れは普通くらいだが、感じ方は激しい。やがて女は手に握りしめていたゴムをビリビリッと破いてチンコに装着するとさらにフェラ。 なんという勢いだ。そんなに溜まっているのか?  もしかしたら私が好みの客だから興奮してセックスに熱が入っているのかもしれない。

フェラが終わって騎乗で入れられる事になる。締りは普通くらい。濡れは良好。デブはぬれやすい説か。 しばらく動かして合体したまま正常位へ。餅つきのようにパンパンいわせてチンコを出し入れする。腹がプルンプルンなって餅つきみたいなのだ。

下からの喘ぎ声が本当に「ブッ、ブヒッブヒッ・・」と聞こえる。獣を犯しているような気分だ。 売春宿で中華野獣の女と交わる。興奮する要素なんて1つもない。私はいったい何をしているんだろう。

どうしようか・・。今日のチンコの調整具合は中3日+中1日と万全の状況なので発射は容易だ。 だがシナエステで発射してもやっぱり報告書にはできないのではないか? そんなことを考えながら腰を振り続ける。 ふと下に意識をやると、女の喘ぎが「ブフー、ブフー、ブフー」という呼吸音に変わっていたので、女が1回いったんだと思われる。

そういえば、白熊の鼻息は「ブフー、ブフー」らしい。植村直己の本に書いてあった。 植村は、北極で腹をすかした白熊に寝込みを襲われて、すぐ耳元でこの「ブフー」を聞かされるのだ。その時は死んだふりをして九死に一生を得て、 味を占めて次の日もやってきた白熊を待ち伏せしてライフルで撃ち殺すのだ。

なんかこの状況と似ていないか・・そんなことを考えていたら、発射しようという気になったのでピストンを速めて準備を整える。 ブフーという呼吸音がブフフッーになってきた。同時絶頂は嫌だと思ったので、急いでスタンバイして先に発射。

発射するとゴムを外して、「シャワ」と言って3秒でシャワールームへと移動を始める女。なんだよこいつ。素っ頓狂だな。

帰りは10秒で服を着て出口へと誘導される。振り返らずにドアを出ると1階へ。ポン引きの女の姿はなかった。 「不細工な女つけやがって」と因縁つけられるのを防ぐために隠れているのかもしれない。

女と出会ってセックスして帰るまでに私たちが交わした会話、それは「シャワ」が2回、「OK」が2回。うち、こちらが発した言葉は「OK」1回だけだった。 コミュニケーション能力とはいったい何かを改めて考えさせられた。やはり女とセックスするのにコミュ力は必要ないようだ。


 店内で入手した飴

ぼんやりと人のいない夜道を歩いてコンビニへと向かう。満月だろうか。月がきれいだ。Gショックを見ると月齢12を示していた。


夜はもうだいぶん更けている。 ぼんやりコンビニのガレージに座っていると、店にやってきた一人の黒髪の綺麗な女が横で立ち止まった。目が合う。 ここで女に声をかけるのは私にはとても難しい技術のように思える。 でも、口を開いて何か言えばいいだけなんだから、本当は簡単なはずだ。誰にでもできる。

童貞のころ、セックスもそんな行けそうで行けない場所にあるものだったんじゃないか・・と、ふと思ったがバカバカしくなってそれ以上考えるのを辞めた。


捜査報告書:白熊を犯して10,000円也。


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