小倉で一発屋の捜査をせよ2


2023年2月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:小倉システムを解明せよ

早速、捜査官が九州へ向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい




日曜日の21時。小倉駅前。

昨年末、ここでの非合法プレイに成功したが(ファイルナンバー265参照)、この周辺には他にも女を売買している業者がいるのではないかと思い、再びやって来たのだ。

あたりは人通りが明らかに少ない。本当は週末の土曜日に来たかったのだが、ホテルが取れなかったので今日になった。夜遅い時間の捜査になるのでホテルの確保は必須だったのだ。昔の私なら深夜まで捜査して、その後はサウナに入って翌日に次の捜査地点に行くくらいの行動力(キチガイ度ともいう)があったが、今はそのようなギリギリの立ち回りにさほど楽しみを感じなくなっている(けっしてチンコが立たなくなったからではない)。

デッキから商店街の方を眺める。ここがポン引き一等地だ。どちらかというと前回のポン引き(ガルフ)が立っていたのは2等地になる。私は今日の捜査地点、最有力ポン引き出没ゾーンをここだと断定した。チョンの間があったときも、こっちの方がポン引き多数出没ゾーンだった。



居酒屋のキャッチが1名、待ち合わせと思われる女が1名。あとは家路を急ぐ人がパラパラいるだけ。

おかしい。レーダーが反応していない。周辺を歩いてみる。



客引き禁止の貼り札がそこらじゅうにある。

さらに裏通りのほうへ行ってみる。誰もいない。駅前にはパトカー3台。



まさかこの1か月くらいで浄化された?

1時間ほどポン引きを探すが発見できず。今日は立っていない感じだ。おかしい。自信あったんだが。策が尽きたので、今更ながら爆発物処理班を出動させて2次元の世界をパトロールしてみる(※爆砕の精査の事です)。

こういうレスがあった。

夜10時付近にマックとロッテリアの間を通った先にあるパチ屋の近くで婆さんに遊んでかないか声かけられた。 それがちょんの間なのかな?びびってついていけなかったわ… 2022/12/2経験

>>35 ついて行かんで正解。若い子おるって言ってたけどどう見ても50過ぎのおばちゃんだった。声掛けてきた婆さんよりは若いかも知れんが。当然断ったけどな。


なるほど。日付はまだ新しい。12/2といえば週末だ。やはり商売はしており、おそらく日曜は休みなのだろう。

捜査終了。




5日後の金曜日。私は再び小倉にやってきた。時刻は22時。

マクナルからグルっと一周してみる。いない。おかしい。今日は連休前の週末。今日いなければ絶滅認定されることになる。いや、いる。絶対にいる。今日はチンコレーダーがしっかり反応しているからだ。じっとデッキの上で時間が経つのを待つ。

人出は5日前の日曜日より2倍くらい多く、居酒屋のキャッチは2名出ている。デッキから目を凝らして通りをみるも、人影なし。しかし目では見えなくともレーダーは反応している。22:30になったので怪しいと思える場所を巡察してみることにした。

マクナルからソープ街の方へ行って、テレクラの路地から戻ってきて、ラーメン屋の方へ行ってサウナの所からスタート地点のマクナルまで戻ってくるルートだ。これで怪しいゾーンはくまなく回れる。

これで手がかりがなければ今日の作戦を立て直さねばならない。最終手段のガルフに手を出す可能性もないではない。あのババアは、プレイには複数の選択肢があると言っていたから。

まずはマクナルからパチンコ屋の方へ。ここが最初の、そして最も熱いゾーン。上からではそれらしい姿はなかったが、暗がりに隠れているのかもしれない。

ゆっくり歩く。駅とは反対方向に向かうわけだから、ポン引きがいたら100%私に声をかけてくるはずだ。声をかけやすいようにふらふらゆっくり歩く。と、前方、ストリップ劇場へ折れる筋に丸っこいババアの姿を捕捉。これは間違いない。

案の定、婆はこちらへやってきた。そして、こちらが「遊べるの?」と聞くまでもなく、非合法な遊びができる旨、私の耳元で囁いてきたのである。

私は嬉しさを押し殺しながら、「今来たばかりだから」といったん離れようとしたが、ババアはそうはさせまいと相撲アタックで路地の奥へと体を持っていこうとする。

「また来るから。ちょっと他も回ってから」

「いや、最初やからええんや」

「ソープの方も回ってくるよ」

「ソープは顔みれん。顔見て決められるから」

「顔見せてくれるの?」

「そう。顔見て、それで嫌やったらやめてもええんや」

ババアはしきりに私を薄暗い路地の奥へと連れて行こうとする。この先はガレージと、潰れた風俗店とホテルとテレクラしかないはずだ。警察の目を避けるために人通りのないところでゆっくり説明をしたいということか?

体に似合わず速足で歩こうとするババアをゆっくり歩きにさせて話を聞き、だいたい小倉一発屋の全貌が分かった。おそらく前回と販売業者は同じで、代理店(ポン引き)が複数あるということみたいだ。

試しにキングガルフの事を聞いてみると、「あんな×××」と蔑んでみせた。同業のポン引きから×××呼ばわりされるとは、あのババア、よっぽど人間性が終わっているとみえる。

話しながら路地の奥まで来たら、そこには軽自動車が停まっていた。ああ、そういうことなのか。ここが基地ってことだな。

後部座席のドアが開けられ、「とりあえず乗り。顔見て決めたらええんや」と乗るように促されたので 乗り込むと、ババアは運転手に「顔見てダメだったらここまで送ったって」といい、ドアが閉められた。

車が走り出す。一般的な考えでは、これは「危ない橋を渡る行為」なのかもしれない。しかし車に乗った以上、そんなことを考えるのはナンセンスだし、 仮にこの車の行き先がホテルではなく山の奥で、チンピラが5人くらい待ち構えていて金を奪われたとしても、 それは自分の力がそこまでだっただけだ。 ギリギリを求めた結果、繁華街で刺されても、損害賠償請求されても、藁人形に五寸釘を打たれても、それは仕方のない事なのだ。 それら人生における事象は、けっして「危ない橋を渡った結果」ではなく、「いつもの橋を渡った結果」を自分で理由付けしているに過ぎないのだ。

車が路地から駅前ロータリーに出たタイミングで、運転手に話しかけてみた。

「ホテル〇〇〇?」

「そうですね」

「前に一回遊んだことあるから」

「そうなんですか。この車ですか?」

「かなあ?」

私の記憶では運転手の男は前回と同じだが、あえて覚えていないふりをしておいた。むこうは気づいていたかもしれないが、私と同じように距離感を持って話をしてくれた。それでも、お互い内心では判っているからか、こちらの質問にはすべて答えてくれた。プレイの仕組みをまとめると以下のようになる。

ポン引きは3人。ガルフと丸いのと背の高い女の3人だ。それぞれにテリトリーを持っている。特に同盟関係でもなく、かといって敵対関係でもない。立っている場所はソープ街の北東、ソープ街の南、駅からソープ街へ行く通り、の3か所。営業は週末(金土祝日前)のみが基本。ただし、平日にもやるときはあるし、ポン引きもかならず3人立つとは限らない。一人の時もあれば2人だけの日もある。向こうから接近してくるので遊びたい人は暇そうに歩いておればよろしい。立つ時刻は22時過ぎくらいからなら間違いない。ソープの受付が終了してからがメイン営業時間となる。

女の販売業者はどのポン引きを介しても同じ。プレイ場所も同じホテルになる。今は取り扱いしている女が1名しかいないので、必ずその女を宛がわれることになる。顔見せOK。小倉のチョンの間が顔見て決めるのOKだったから、その流れを踏襲しているのだろう。

料金は13,000円だが、ポン引きを介すと15,000円になる。どのポン引きでも同じだが、ガルフは吹っ掛けてくるのでそれ以上を提示される可能性はある。可能性というか100%やられる。なんしかポン引きを介さないと女には辿り着けない一発屋スタイルの営業なので、とりあえず料金は1発15,000円ホテル代込みだと思っておけばよろしい。2回目以降は女に直接連絡したら13,000円になる。もちろんそれを女に許可されたらだが。

わたしにも、運転手の男が「女の子、〇〇ちゃんっていうんですけど、連絡先を交換しといてくださいよ」と勧めてくれた。いまは女が1名しかいないが、「指名」されると指名料が女に入るから本人も喜ぶとのことだった。

女が一人なのは客がいないからで、たしか年末も同じようなことを言っていたが、昨日は客が2名だったらしい。ポン引き3人がかりで1晩で客が2名。これじゃ存続がキツイことはド素人でもわかる。そのうち絶滅するかもしれない。どうせなら報告書には詳し目にプレイまでの道のりを書いてしまおう。私はそのように思った。

やがて車は大通りへと入った。目的地のホテルはこの道沿いにある。

私は小倉の一発屋が解明できたので、もうプレイはどうでもよくなっていた。100%こないだの女が出てくるし、プレイ環境もわかっているし、プレイ内容もわかっているし、どこが感じるかもわかっている。やはり同じ裏風俗に2回行っても面白くない。タネのわかっているお化け屋敷に入るのと同じだ。

前回と同じ要領でエレベーターへ。金を出そうとすると、「お金は上で貰います」と。いちおう「買うかどうかは顔を見てから」というポン引きババアとの約束事を守ろうとしているようだ。

プレイ場所の扉が開くと男も一緒に入ってきて、金の受け渡しの後、あとで私と連絡先を交換するように女に言ってくれた。女は私のことは覚えていないようだった。

女はバッチリ化粧をしていたが、とても不細工に見え、すっぴんのほうが5倍くらい可愛かった。その理由は化粧が似合ってないというか、古臭いからだとわかった。衣装も髪型も10年前ならメイクもそんな感じなのだ。すっぴんの顔のほうが絶対いい。本人にそう言いたいけど、当然そういうことは言えない。

そんな微妙な気分のままシャワー浴びてベッドでプレイ開始。69まで来て、ここからすぐに入れないと萎える。前回はここで挿入に持っていった。今日はもう、どうでもいいな…。

やる気のないまま寝ていると、女が「え?」といって口を離した。「なんで?ゴム付けたら…」

ああ、萎えたんだな。女に指摘されて私は自分のチンコがしぼんでいるのを知った。私はプレイがどうでもよくなっていたので、「どうかな、今日は無理かも」と言って終了を打診する。

女が「ゴム取って口でする? 口で出してもいい?」と聞いてきたので、私は「うん」といって、69で口内発射することになった。

わたしのチンコは一度萎えるとしばらく立たなくなるのだが、フェラがスローペースで自分好みなのと、頑張ろうという気持ちがちょっとあったので再勃起。 女のマンコからは納豆のように糸を引く粘液が大量にあふれ出ており、私は顔がめちゃくちゃになっていたが、クリトリスをしゃぶりながら発射体制が整ったので「気持ちいい、いきそう」と出すことを伝えてマンコペロペロしながら発射した。

射精後のぼんやりする頭で「大昔はヘルスでこういうプレイをして楽しかったよなあ」と思いながら、シャワーへ。顔についた粘っこいマン汁を落とすのにだいぶ時間がかかった。シャワー交代して、女もマンコを洗うのに時間をかけていた。

「口になってごめんね」というチンコが挿入硬度に満たなかった場合の裏風俗特有のセリフを聞かされながら、女と電話番号を交換した。名前はもちろん「スギハラ」だ。久々に杉原を使うシーンが来て、なんだかうれしかった。女の番号は「小倉の女」という名前で私の携帯に登録された。「〇〇の女」を使うのもかなり久しぶりで、自然と笑いが込み上げてくる。

「おやすみ」

「じゃあね」

帰りのエレベーターで1階へ。

環境要因は別として、やはり同じ女と寝たらダメだということを再認識した。どうしてみんな指名してまで同じ女と寝たがるんだろう。何がダメなのかというと、それはもう「あきた」ということになってしまう。技がわかっているセックスは詰まらん。この女はこうして、次はこうしてくるってわかっているのだから。

右から一の太刀が来て、それを読んで踏み込んだらまさかの燕返しが来て…。ちょんのまは1回限りの真剣での勝負だからな。2回目はないんだよ。どっちかが死ぬから。そんなことを考えてセックスしていたのがちょんのま紀行。47回のうち最初の1回目は小倉だった。

きょうは、10年以上前の自分を振り返ったような夜だった。10年落ちのキャバ嬢が登場するのは、必然だったのかもしれない。



捜査報告書:一発15000円也。


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