小倉で一発屋の捜査をせよ


2022年12月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:チョンの間その後を調べろ

早速、捜査官が現場へ向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい


まず福岡、小倉です。
更地になって壊滅したとの噂の小倉のちょんの間ですが、あの辺にはまだ夜になるとポン引きババアが立ってます。
〇〇〇という〇〇〇〇〇の付近にまだいます。
ついていってもたぶん妖怪が出てくるとは思います。


もうだいぶ前になるが、このような情報提供があった。

九州の複数のスポットについて書かれたそれは、 プレイや販売の実体験ではないものの、素養の高さを感じさせるしっかりした文章構成で、 全体的に信用に値するものであった。


行ってみることにした。




週末。時刻は20時過ぎ。チンコを洗って服を着て、少しばかり考えて財布から紙幣を取り出し、 1万円札を2枚、5千円札を1枚、千円札を2枚、合計27000円をポケットに入れた。 あとはドリンクとスマホだけを持っていく。 余計なものは持たず身軽に。北九州、特にこれから向かうような風俗エリアは危険地帯とされているからだ。

外はまだコートがギリ必要ないくらいの気温。新幹線の高架の北側を歩いて、 小倉駅の北口を通過。今日の期待度は66%くらい。昨今の捜査では高めの数値だ。事前に2次元の世界の掲示板もチェックしているが、とくにそれらしい情報はなかった。 しかし期待度が高めなのは、かつて有名裏風俗地帯として鳴らした小倉、 そして治外法権エリアである北九州だからだ。私は黒の可能性が十分あると踏んでいる。

川沿いの大通りに出ると左に曲がる。するとソープ街がはじまる。ここを南下。 千姫の妙齢の女性フロントから「写真だけでも見て行ってください」と声を掛けられ、ちょっと話をしたくなったが我慢して素通りする。

そうしてソープ街南側の筋の入り口までやって来た。 この筋に入れば本日のメイン捜査地点にたどり着くわけだが、これもスルー。ちょっと心の準備をしたい。 裏風俗エリアへ侵入する際のドキドキ感は病みつきになる。これを最高の状態で味わうためにいったんスルーしたのだ。 1分後、体内に興奮が十分回った状態で路地に侵入。もしポン引きがいた場合は即決購入するつもりだ。


ソープ街のところ

路地の中は意外にも人通りが多い。これはどうかな…、と思いながら進むと、前方に怪しいババアの姿を捕捉。距離30m。 私の体内では直ちに空襲警報が発令される。10mに近づいて確信した。間違いない。距離5mで向こうもこちらをロックオンしたようだ。

「もう帰るの?」

距離3mになったとこころで、ババアから第一声が放たれた。 これに対して私は「遊べる?」と応じる。続けてどんな内容かを聞くと、「店へ行く」とのこと。

すぐに先導して連れて行こうとするババアであったが、それは出来ない。なぜなら、 私はこれら短い会話の中で、このババアの尋常ならざるうさん臭さを感じ取っていたからだ。

店でプレイするのか、移動するのか、金額はいくらか、詳しく知ろうと問うてみるのだが、ババアは明確に答えない。 このままでは向こうのペースでバケモンを法外な金額で買わされる可能性がある。私は 「店行こう」を連呼するババアを制して、路上で交渉を続けることにした。

「店ってどんな? 店があるのか?」

「そう、そこ。店行こう」

「店でするのか? どこでするんだ?」

「ホテル」

「どこの?」

「車で迎えに来てくれる」

ホテルへ行くなら店に行く必要はないではないか。ステルスか? それとも女が店に待機しているのか? 取り締まりから逃れるために、いちど入店という手続きを経ないとセックスに辿り着けないようにしている可能性はある。 しかし、それなら多くの裏風俗エリアがそうであるように「顔見て行って」というセールストークになるはずだ。 あるいはバケモンだから見せられないとか?

考えながら会話を進め、どうやらババアはスナックをやっており、 そのスナックで飲ませようとしていることが分かった。客を案内してマージンを貰うだけではなく、自分の店でも金を落とさせようという魂胆だ。

私は店に行くかは答えず、金額について聞くと、2万を提示された。呆れた。吹っ掛けてきているのは明らかだったので 「たっか」とおおげさに驚いてみせると、すぐに1.5万、次には1.3万、しまいには1万円まで下がった。 昔の小倉は1万だったからそれくらいが妥当な着地点だろう。 それでも、私はまだ買うとは言わず、女のクオリティやプレイ場所について聞き出すべくさらに立ち話を続ける。

「女の年齢は?」

「熟女? 若いのもいるよ」

ババアは複数の選択肢があることを仄めかしてくる。

5分以上は話をしただろうか。 即決するつもりで来たのに交渉に時間をかけたのは、このババアが全く信用ならなかったからだ。 この私のカンは後に正しかったとわかる。

ババアの話を総合すると、デリヘルの本番バージョン寄りの一発屋の可能性が高い。 業者が車がやってきてホテルに移動、そこで一発して帰りは現地解散か任意の場所で車を降ろされる、といった感じか。 購入するにしても迎えの車が来るまでは時間がかかる。それまで、このババアの「店」とやらを見るのも悪くはない。 報告書をより充実したものにするには、この小倉京町界隈の事、ちょんのま壊滅後の動向なども聞き出しておいた方がいいだろう。

このような判断で、女の購入は棚上げとし、まずはババアの店に行くことにした。

かつてのチョンの間があったブロックへと案内され――これは砂利道があるところだが――かろうじて残っている当時の建物へ。 何も書かれていない扉が開けられると、カウンタ3席だけのバイトの控室というか一人暮らしの汚部屋のような「店」が現れた。

とても汚い。そしてタバコの匂い。店内照明ではっきり見ることが出来たババアのうさん臭い顔。 どういう人生を歩んだらこんなキングガルフのリプレイ絵柄みたいな顔になれるのか。

ポジティブな要素は1つも無かったが、それでも私は「これも捜査だ」と自分を納得させ、汚い椅子に浅く腰かけた。 隣に座ったババア相手に情報を得ようと話を進めてみるも、会話のキャッチボールが成り立たない。 頭がおかしいわけではないけれど、こいつ人の話を全然聞かないのだ。 あげく、「セット3000円なんだけど」と言い出す始末。 「は?殺すぞ」的な目で見てやると「・・・なんだけど、それはいいから」と、すかさず言葉の方向を変えやがった。まったく信用ならない女だ。

しかし、こちらもタダで入店して座るほど図々しくはない。「1000円な」といって1杯だけ飲むことにした。 飲むと言っても飲まないが(不衛生だからオーダーだけで出てきたものを飲まないということです)。

ババアは「あたしも1杯で2000円ね」と言ってグラスの準備を始めやがる。さすがに返しというか、立ち回りが凄い。 長年こういう商売をやってるやつには多少睨んだところで効果はないようだ。

サーブされたのは、日本酒グラスに注がれた梅昆布茶。ババアはカウンタに並んだ安ウイスキーを取ってロックで。 無理やりグラスを合わせてきて、「飲んでよ」とうるさいが、適当にあしらっておく。

ババアの話はひたすら下らない。

「あんた髪の毛そんなんやし20代やと思たら近くで見たら違うんやな」

ジジイで悪かったな。

「あんた小室哲哉に似てるわ」

そんなこと言われても全く嬉しくないぞ。てか似てるのは髪の毛の色だけだろ。

ババアと最高に下らない話を15分ほどして、ある程度のプレイの内容が分かった。

ホテル代は込みで最安1万。しかしこれは熟女が来る可能性が高い。 他に30代だがキャバ嬢風の容姿の良い女もいるらしい。それで1、3~1、5万。 2万出せばさらに若いのも行けるみたいな話も。 しきりに安い女は薬物中毒だからやめとけみたいなことも言われる。もちろん本当かどうかはわからない。 不安を煽って高額商品へ誘導する高度なセールストークかもしれない。

はっきりと金額とプレイ内容を言わず、自らにとって都合のいいような話しかしやがらないのだが、商品と金額はそんな感じ。 どうも、複数の仕入れルートというか斡旋先を持っている様子である。業者が違うのかもしれない。ババア侮れんな。

どれをとっても1~2万。ホテル代込みだから決して高くはない。どちらかというと安い方、いや全国的に見てかなり安い方だ。 ホテトル(本番デリ)ならこの金額にはならないし、やはりかつてのちょんのま商売の延長なのだろうか。 わたしは十分内容のある捜査になるだろうと思ったので、「じゃあ女を呼んでくれ」と言った。

それを受けてババアはさっそくスマホでどこかに電話をして、なにごとかを電話越しに伝えて切り、 こちらに向かって「40分くらいかかる。9時半やな」と言った。 そしてラッキーストライクの茶色い奴に火をつけて吸い始めたので、私はこのタイミングで外に出ることにした。

席を立って勝手に外へ行くと、慌てたババアが追いかけてくる。せっかく捕まえた客に逃げられると思ったのだろう。 私は札をポケットから出して、「いちさん?」 と15000円を渡し、 先ほどの飲み代として渡した2000円を返却してもらった。 ババアは金を貰って満足したのか、一切からんでこなくなった。現金なやつだ。

こちらはそのまま路地を探検したりして40分ほどの時間を潰すことに。

あたりは、以前来た時よりもさらに多くの敷地がガレージになっており、脱法ハーブ屋があったところは痕跡もなく、ピンサロがあったところは跡だけが残っている。 あとは飲料組合の看板と、わずかな建物。ソープ街の方は特に変化なさそうだ。角の昭和なサウナもまだ営業していた。



やがて、それっぽい軽自動車が目の前を通ったので、ババアのもとへ戻ることにした。

車の後部座席に乗り込むと、ババアが運転席の男に金を渡し、車はすぐに発進した。 プレイ場所のホテルはここから離れた都心部寄りにあるらしい。ソープ街の横のラブホテルに行くのかと思ったら違うようだ。

夜の道を走りながら運転手と会話する。

「お客さんは大阪ですか。北九州は柄が悪いでしょう」

「やっぱり例の工藤会ですか?」

「いや北九州は893じゃなくて堅気がタチ悪いですよ。若いのが集団でみんなガラ悪いでしょう? 福岡はそうでもないですが」

福岡と北九州は人種が違うらしい。 たしかに、そう言われたらそんな気もする。私は昨日は久留米にいたが、人のあたりは全然違った。そして方言もまた違った。

チョンの間の話をすると、8年前に最後の店が摘発されてなくなったという。 それからは女をその場で売る店は1軒も商売していないそうだ。

では形をかえて販売しているということか。同業はいるのか聞いてみた。

「いや、たぶんいないです。私のとこだけですね」

使ってる女は何人いるのか。

「いや×人です。いまは細々やってます。コロナ前は△~〇人いたんですが 客がもう付かなくなったもんで、昼働くからってやめちゃうんですよ」

今日は私が初めての客らしい。

「昨日は一人目の客が2時、4時5時までやってますけど2時ですよ。 今日はまだ用意が出来てなくて、化粧もしてないみたいで、すいません」

すっぴんか。キャバ嬢とやらに淡い期待を持っていたのだが。残念。

やがて大通り沿いで車が止まった。 驚いた。ホテルはラブホではなくビジホ、それもある程度名前の通ったホテルだったのである。

運転手の男と部屋へ。


中途半端に撮影された現場

男が扉を開けて対面。2度驚いた。本当にキャバ嬢がいたのだ。 髪の毛がモリモリで、セパレートのロングドレスに足元は厚底アクリルサンダル。 10年落ちのキャバ嬢だ。ミナミや錦の店でこんな格好の女を付けられたら、 多くの客は芋臭いと苦笑いすると思うが、北九州ではこれがスタンダードなのだろうか。

女に中に入るように誘われる。

「ごめんね、すっぴんで」

ああ、うん。いいよ。とかそんな返事を返したと思う。最初の会話はあんま覚えていない。 衣装はさておき、予想を裏切る高クオリティな女の登場だったからだ。 もちろん表の店のように若くて綺麗ではないが、ここは裏の店なのだから上出来だ。

「ここで洋服を抜いで~、シャワーを浴びるから」

仕切り屋タイプでもお仕事タイプでもなく、けっこういい感じの雰囲気の女だ。

「シャワー軽くでいいよー」

セルフシャワーをして、ユニットバスから出てくるとプレイ開始。ベッドに横になり、女がドレスを脱ぐ。

オイルを用意していたので、マンコに仕込んでるのかと思ったら違った。 なんと、オイルを使ってパイずりが始まったのだ。サービスがいいと内心驚いていると、今度はおもむろに69の体制に。

一発屋なのにヘルスのようなプレイ。それもビジネスホテルの一室でだ。この違和感演出に興奮度が高まる。 目の前にマンコがあれば当然舐めるわけだが、顔を近づけたら、これが全くの無臭。さすがキャバ嬢。

舌でひと舐めしてみると、びくっと女が動く。

これはと思って試みにクリトリスを中心にしゃぶってみると、ありえないくらいの好反応をみせる。 あっというまにマンコ穴から汁があふれてきた。

フェラテクは上の下くらい。無臭マンコ舐めで興奮したのもあり、「もういきそうだよ」と早々に挿入を打診。 女がゴムを出して装着。こっちは舐めつづけているので、女が感じて装着完了するのに時間がかかる。ちょっと舐めるのを休憩してセット完了。

騎乗で。

亀頭が埋没すると、腰の動きを止める女。早く根元まで入れてほしいのだが。 最後まで入れそうで入れない中途半端な挿入。これはじらしプレイなのか? しっかり濡らしているから痛いはずはないが。

ああ、感じるからか。

そうなればこっちから攻めたくなってしまい 下から突き上げて、ガードする女の腰をもって根元まで一気に挿入。

ほ~ら気持ちいい。

声に出して言いたくなったが、まんいち白けた空気になったら恥ずかしいので、心の中で言うにとどめた。 (やっぱり声に出して言ってやったらよかったなと、いま書きながら少し後悔している)

根元まで入ると女が少し困ったような嬉しいような、なんともいえない表情を見せる。 それを確認してから、下からピストンするともう大変だ。女は指をかんで必死で声を殺している。 ビジホだから隣に喘ぎ声が漏れたらまずいのだろう。

しばらく騎乗で遊んだのち、合体したまま正常位に。 女のもりもりの髪の毛が潰れてしまいそうだが、ここで正常位をしなかったら後悔する。

ゆっくりカリをひっかけて出し入れしたり、 濡れたマンコでパンパンいわしたり、胸を揉んで乳首を転がしたり。そのたびにビクビクと反応してくれる。 もったいないので行くのを調整して長く楽しんで、 女の顔を見て、シーツを握りしめる指を見て、ゴム越しのマンコのぬめりを感じて、指で乳首を触り、 最後に奥のほうまでいれて「もういくよ」と申告して発射。


スペルマを出し切ってから抜いて、ゴムを外してもらい、すぐにシャワーへ。 途中で女が入ってきてシャワー交代。 その後、服を着ながら会話。

「あのおばさんにぼったくられんかった?」

「値切ったよ。最初は2マンって言ってたよ」

「いや、そうじゃなくてあのオバさんの店で飲むのにぼったくられんかった?」

「ああ、やっぱりそうなん? 胡散臭い顔しとったもん」

「そう、こないだ遊びに来た真面目っぽい顔した20代の男の子が~、ぜったい言われるがままに払ってそうだと思って聞いてみたの。 そしたら1杯出されて30分座ってただけで12000円とられたって。ここの料金とは別にだよ? はあ~~~っ?って」

ううむ、キングガルフより極悪だな。あのババア。


支度ができると帰ることに。 ババアが確か40分と言っていたが、実際それくらいの時間配分だったと思う。

「バイバイ」

「ありがとうね」

今日のファイルに登場したババアと女と運転手はキタキュー弁をつかっていたが、私にとってはなじみのない方言であり、言い回しまで記憶できなかった。 ここに書いた会話は標準語みたくなっているが、これらは実際にはすべて生粋のキタキュー弁であったことも報告しておく。

降下したエレベータの扉が開き、ホテルのフロント嬢と一瞬顔を合わせ、どうなってんだと思いながらエントランスを出て、大通りへ。 帰りは徒歩だ。車の送迎はあらかじめ断っておいた。モノレールの高架に沿って薄ら寒い小倉の街を歩く。

良いセックスだった。すっぴんの女の顔は整っていて綺麗だった。化粧をしたらどんななるかな。 時刻は22:30。興奮冷めやらぬままローソンに入り、ブラックコーヒーではなくホットレモンを買った。今夜はこういう気分なんだ。


捜査報告書:ババア代とキャバ嬢代で15000円也。


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