56. 富士山のおもいで2


前回からの続きです。写ルンですで撮った富士山のパノラマ写真を皆さんに見てもらいたいと思って探していたのでアップが遅くなりました(出てこないので結局upするの諦めました)。

えー、大阪から名古屋を経由して御殿場まで辿り着いて、健康ランドのマッサージチェアで寝たところまでお伝えしましたね。忘れた人は1個戻って読み返してください。 今回はいよいよ富士山に登るシーンですよ。まずは当時の恥ずかしいやつからどうぞ。


↓ここから↓

8/14 晴れ 富士山

こいつを征服する!

健康ランド→5合目

AM6:00起床。バイクに飛び乗って「富士すばるライン」へ。ところが、お盆のマイカー規制 のため、むりからバスに乗らされる羽目に。。40分ほどバスに揺られて5合目登山口についたのが AM8:00。すごい景色だ!


雲の上なんです!




5合目(2305m)→7合目(2700m)

ひとしきり雲上人の気分を味わってから登山開始。
5合目から6合目までは、なだらかな道が続く。それにしても、すごい人の数だ。蟻の行列の様に、 皆さん頂上目指して歩いてらっしゃる。富士山マジック恐るべし!(後に冷やかし組が多数居る事が判明。)
20分で6合目に到着。心なしか頭がくらくらする。高山病を体感して軽く興奮を覚えてみたりする。 さらに歩いてAM9:00、7合目に到着。まだまだ余裕。(^^)



7合目(2700m)→8合目(3020m)

7合目から急に岩場が始まる。こういう山登りは、得意なのだ。そして、山小屋が見え始める。ご来光(日の出ね)を観るために1泊二日で 登る人も多いらしい。 どんどん登って8合目についたのがAM9:50。


リポビタンDの世界・・。



8合目(3020m)→本8合目(3360m)

ううう。息が苦しい。頭が朦朧とする。5歩歩いて深呼吸しないと前へ進めない。 しかもここに来て持病の股関節通が発症!イタタタタ・・・。
AM10:40になんとか本8合目手前の山小屋に到着。 堪らず500mlの進化した水を買ってしまう。(500円なり) 1ml=1円のポカリをちびちび飲みながら考える。なんでオレは1人富士山なんか登ってんだ?なんで?・・・さあ。 頂上まであと416mだ。



本8合目(3360m)→頂上(3776m)

歩くと呼吸が苦しい。止まると寒い。頭がくらくらする。股関節が痛い。
もう深い思考が出来なくなっている。
なんだか赤い鳥居が見えてきた。さらに進むと・・・人が一杯居る。ここが頂上なのか? さらに進むと・・・いきなり火口が目の前に!やった~!!


火口。

AM11:40、5合目を出発してから3時間30分!ついに頂上に立ちました~!( ^^)//""""
(実はここは3740mで、本当の頂上はレーダーの所にあるらしい。でも今はここが頂上であるということにしておく。)

頂上は、瓦礫が積もっていて、霧島の様に独特の雰囲気がある。なんというか・・実に非日常的な世界。だから何だと言われたら答えに困るが、登った人だけが味わえるであろう世界が、そこにはあるのだ。

火口ぎりぎりに座って空気を肺に取りこむ。パチ屋の空気の8万倍くらい綺麗な酸素だ! 心行くまで堪能する。 そして、おもむろに携帯を取りだし・・・・

















圏外だって・・・。









富士山頂からメールは送れませんでした。帰~えろっと!
(ドコモのみ電波が入るらしいです)


おまけ
どうやら富士山ってのはノリだけで落とせる山らしい。
ここで、持って行った装備について紹介だ!

服装:Tシャツ・穴の開いたジーパン・安全靴
持ち物:ヘッドライト、カッパ、タオル、サングラス、カメラ、ウイダーIN、500mlペットボトル、以上をリュックに詰める。
こんな軽装でも登れちゃいます。

★防寒具、雨具、軍手、登山靴、飲み物は必ず持って行きましょう。
★杖はかえって邪魔になるかもしれません。
★運動靴ではきついです。
★1人でも楽しく登れます。個人的には伊吹山のほうが辛かった(笑


↑ここまで↑


どうですか…。ほなまあ解説していきましょうか。

画像は当時のやつをそのまま流用しています。これくらいの大きさにしないと、当時のパソコンの通信速度では閲覧が難しかったのです。もちろんケータイは電話をするものであり、インターネットなどできませんでした。カメラにしてもデジカメというものが存在しなかったので、写ルンですで撮影→カメラ屋で現像してもらう→スキャナーで1枚づつPCに取り込む→解像度を下げる、というめんどくさい手順が必要でした。

当日は朝の6時に目が覚めまして、バスに乗って5合目まで行きました。観光バスみたいなのがピストン運行していて、全員がそれで5合目まで行くというシステムでした。 マッサージチェアで寝たせいで右足の股関節が痛くなって、すわ登山中止か!と思いましたが、気合で登ることにしましたよ。

5合目は人が沢山いて、頂上を目指す人も、登らずに雰囲気を味わうだけの人もいました。広い登山道があって、線路の敷石みたいなガレキが踏み固められて道になっていましたね。私は頂上まで行く派ですので、ずんずん登っていきます。6合目まですぐにつきまして、そっから7合目までも比較的簡単に登れまして、「富士山、余裕じゃね?」と思ってたんですがね…。

7合目を超えたとこから岩場が始まります。呼吸が苦しくなってきまして、何歩か歩いたら止まって深呼吸を数回しないと動けなくなります。3000mを超えると足が前に出なくなり、8合目の山小屋でポカリスエットを買いました。500ミリのペットボトルが500円しました。

呼吸が苦しくて、激しい運動してるわけでもないのに、なんでこんなに呼吸が苦しんだろうと不思議な気分でした。そして頭がぼんやります。酸素が不足すると脳の働きが低下して足し算が出来なくなると言われていますが、簡単なことも考えられなくなるのです。なんで登っているのかが解らんようになってきました。

8合目の次は本8合目で、その次は頂上なので、もうあと数百メートルです。しかし数百メートルがとんでもなく遠く感じます。もうちょいなんですけどね。すぐそこにてっぺんが見えてるんですが。 5歩あるくと立ち止まって深呼吸しないと前に進めないのです。ずっとそんなスローペースで進んでいくと、 やがて赤い鳥居が見えて来まして、そこを目指して歩いたら目の前に火口が出現。頂上です。

頂上は人が結構いて、観光地みたいな感じでしたね。火口はクレーターみたいな感じで見ごたえがありましたよ。それから空気が美味しかった。空気美味いなあと思いながら呼吸をしました。頂上に着いたのは昼くらいだったと思います。

圏外というオチはどうですかね。おもろいという自信あったんですよ。絶対モニターの向こうで笑とるで! みたいな。

しばらく頂上にいて、下山を開始。下山時には登山靴が無いと登れないという事を実感しました。線路の敷石みたいな石ころが一面にあって、それが斜面になっているのです。そこを下りていくには足首まで守られている丈夫な靴が無いとたぶん無理だと思います。 私は登山靴を持っていなかったので、工事現場用の安全靴でしたが、さすがに鉄板入りの安全靴だけあってまったく問題なく石ころだらけの斜面を下りることが出来ました。歩くというよりは滑り降りるみたいな感じでした。

安全靴はファッションアイテムとして購入したやつです。普段から結構履いていました。髪の毛を変な色に染めて、短パンに安全靴とか、革パンにハイテクスニーカーとか、そういうファッションをしていても「イケてる(死語)」という時代だったのです。懐かしいな。

下りたら昼過ぎ~夕方前くらいでしたかね。とりあえずまた健康ランドに行ってフロに入って休みました。股関節がめちゃくちゃ痛かったです。 こんな装備で登れちゃいますとか、軽く書いていますけれども。危険ですので絶対にやめてください…。経験者にちゃんとアドバイスをもらってください。


次回に続きます(まだあんのか…)



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