4. 下北半島

2008年 7/20(日曜日)
AM9時起き。風呂はいる。このランドいいぞ!ひのきぶろいいぞ!朝一でランド前のスタンドでガソリンいれる。浅虫温泉はスルーして先を急ぐ。六ヶ所村もスルー。仏が裏へ。CPいわく真っ白で熱いらしい。で、かなり遠い。なんとかついたらすごい坂やん。でもよかった。猿の惑星ちっくでグッド。 大間へ行ってみた。観光客が沢山いる。土産物もダサいのばっかり。タコの焼いたものを食べる。噛み切れない。ワイルドだ。温泉下の湯しばく。硫黄がすごい。大間まで戻るか迷ったが、ヤッケンへ行く。正解!河童の湯。ワイルドな混浴風呂。いいねー、ワイルドな露天風呂。坊主がケガして河童に助けられたらしいが、そらなんとなくわかるわ。もののけでよるわ。いわゆる異次元の世界というものが存在するのだろう。いま20時。キャンプ場。テント無いので蚊が!!しかし水が冷たくてうまい!ラーメンとパスタをしばく。うまいっ!22時に寝る。アツい。白い犬が横を走っていく。ビビる。けものが。23時までメールして時間を潰す。いろいろ思いが頭を回るが、あまり深く考えず寝るに。昔の人は太陽と一緒に生活しとったんだなあ・・・。だいぶ都会から遠ざかってるが訛ることはない。これは前進なのだ。もっと考えろ。あつくしろ。

本日走行286キロ 総走行1,158キロ 使ったお金6,312円


【12年後の回想】

青森健康ランドを出発して、まずは給油。これから下北半島の田舎道に入るのでスタンドがあんまりないんすよ。マップルにはスタンドの位置が記載されているのですが、日曜日なので田舎のスタンドは休んでる可能性が高いのです。ですから確実にスタンドがあるところで満タン給油しないといけないのです。マッドマックスみたいな感じです。11.92リットル入れて2,050円。ゼファーのタンクの容量が15リットルで、燃料表示計は付いていますが壊れていました。給油のタイミングは、タンクを指で「こんこんっ」と叩いて、その音でガソリンがあとどれだけ残っているかを推測するという非常にアナログな方法で見極めていました。「こんこんっ」って叩いて「カンカンっ」って返ってきたらそろそろ給油の時です。ただ、これでは難しすぎるのでリザーブを常にONにしていました。これは、ガソリンが残り2リットルくらいになったら自動的にエンストするという機構です。ガス欠でエンストしたらコックを開けて予備燃料を解放して走るという延命装置みたいなやつです(正確にはちょっと仕組みが違うんですけどね、概念的にはそういうのです)。 2リットルで走れるのは30キロくらいなので、その間にガソリンスタンドを死ぬ気で探すわけです。マッドマックスです。

まず浅虫温泉へ。収穫なしですぐに出て陸奥湾沿いを大間へ向かいます。六ヶ所村も社会科資料集なので行きたかったのですが、寄っていると大間に辿り着くのが遅くなりそうだったのでスルーしました。基本的に社会科の資料集に乗っていたところに行きたいという思いがありました。仏ヶ裏は予定になかったのですが、CPから「行った方が良い」と言われたので行きました。確かに良かったです。猿の惑星っぽかったです。









上の写真のところに辿り着くにはこの山道をいかなくてはなりません。写真のオバちゃんやらは海から船で来て上陸していました。



下北半島は津軽半島以上に誰もいませんでした。村すらなくてヤバかったです。大湊のあたりだけ自衛隊の施設で栄えていました。ここを過ぎると買い物が出来なくなるのではと恐くなって大湊のローソンで食料品を買い込みました。



CPというのは最初に出てきたフェリーで一緒になった女の事ですが、なんかライダーの界隈では名前を職業で呼ばれているそうで(職業名がニックネームになっている)、それの略語が「CP」なんですよ。もう昔の話なので書いてもいいのかもしれませんが、ちょっと微妙な職業ということもありまして、とりあえず略語でオブラートに包んでおきます。CPはたぶんこのあと何回か登場すると思います。たぶん。

これが大間の先っちょです。本州最北端。



タコの足はこれです。300円。屋台でシワシワの婆さんが焼いてくれるのですが、めちゃくちゃ塩辛い&硬かったです。シワシワ婆は何を言ってるのか意味不明でした。



硬くて食い切れなかったので、半分くらいはこいつにやりました。



温泉下の湯



どんな湯だったか思い出せません。ノートには「温泉350円」と書かれています。なんでこんなマニアックな温泉を連日発見して入っているのかと言いますと、ツーリングマップルに載っているからです。ライダーやチャリダーはこまめに風呂にはいらないと汗と排ガスで死にますので、値段が安くて駐輪が出来て湯が温泉の公衆浴場とかが沢山載っていたんだと思います。

無事に2回目の給油も出来て、このあたりのキャンプ場で1泊しようと考えて、既にのんびりモードに入っていました。大間にもキャンプサイトがあったのですが、マップルに載っていた薬研温泉に魅かれて行ってみました。これが大正解で、温泉がすごいワイルドで楽しかったです。キャンプ場が併設されていて利用料500円でした。



こういう写真だけ撮っていて肝心のキャンプ場の写真は撮ってないんだよなあ…。



温泉は、「カッパの湯」とかいう汚い沼みたいなのでした。葉っぱとか浮いていて水も濁っているのですが、身体に効きそうな湯でした。現在ではだいぶ綺麗になって男女別になっているみたいですね。当時は浸かったらバイ菌が尿道に入って病気になりそうな汚い温泉でしたよ。(どっちやねん)

カッパの湯伝説。これを見て、明日は恐山に行こうと思い立ったみたいですよ。流されやすい人ですね。



つくった飯がこれです。むつ市のローソンで買ったラーメンとパスタですな。西成風の煮込みになっています。



夜はテントが無いのでシュラフと銀マットで寝ることになりました。まわりのみんなはテントを持っていて、いいなあと思いながら蚊と格闘しつつ寝ました。蚊を避けるためにシュラフに入って蓑虫みたいにするので、それで暑くて「アツい」と書いています。このアツいは「暑い」の意味です。日記の最後の「あつくしろ」は別の意味のアツいです。その前の「CPいわく真っ白で熱いらしい」は後者の意味で使っています。どうでもいいですけど。この単語は今後もいっぱい出てくると思います。

蚊のせいで寝られなくていろいろ思想に耽っていました。ちょっと何を書いているか意味不明ですね。縄文人にでも思いを馳せていたのでしょうか。とりあえず 次の大きな街に着いたらまずテントを買って家の確保をせねばと思いました。夜に獣の気配で目が覚めましたが、あれは猪なのか犬なのか化け物なのかいまだに謎です。寝てるときにすごい鼻息がして目が覚めて、寝ぼけながら横をみたら白い四足動物が走って去って行きました。めちゃくちゃビビりました。



続きを読む




トップページへ戻る 目次へ戻る