31. 東日本/新潟で辛酸をなめる


今日は水曜日。朝の新潟駅は通勤や通学の人でごった返しています。駅前でとりあえずコーヒーでも飲もうと思ったのですが、マクナルもセブンイレブンもありませんでした。これが日本海側の大都会「新潟」の街かと、感慨深いものがありました。



仕方が無いので大きい荷物、といっても青いザックが1つですが、これを駅のコインロッカーに入れまして、身軽になって古町の探索へむかうことにしました。古町にはソープランドが沢山あるそうです。歩いて行きますが、途中で信濃川という日本で最も長い川を渡るのです。



萬代橋という橋が架かっています。これで川の向こう側へ。この橋は重要文化財建造物らしいです。渡りながら、新潟にも国宝指定の文化財はあるのかなあと思いました。たしか資料集によく載っている縄文時代の火焔土器は新潟産で国宝だったように思います。



すごい。黄河みたいに水が汚い。

日本のロンゲストリバァー。あの明治生まれの作家であればこのような表現技法を用いたかもしれません。日本一の川なのに古来より文学の題材に使われる事が無いのは、ここが新潟県であるという理由以外に思い浮かびませんでしたが、それはあながち間違っていないのかもしれません。



橋を越え、しばし歩いて古町の表示のある交差点で曲がります。するとソープ街が見えてきます。



左手にハンドバッグ、右手に紙袋を持った女性が歩いています。面接でしょうか。絵に描いたような日本海側風味の女です。

ソープランド街は大規模なものを予想していたのですが、しょぼいソープの箱がいくつか並んでいるだけでした。なんだやっぱり日本海側だし風俗街も大したことないなと思い、早々に探索を打ち切り。再び駅前に戻ってきた私は、いきって寿司を食うことにしたのでした。



駅のところにあった寿司店に入ると、初心者らしく端っこの方の席に座ろうと思いました。ところが客が他にいなかったので一番偉い感じの職人の前のカウンタ席に案内されてしまったのです。私は心の準備がまだできていませんでした。

キョドりながらカウンターに座って、メニューが無いので少々焦りつつもおしぼりで手を拭いたりして時間稼ぎをしておりましたところ、「はい、ぞうぞ」とカウンター向こうの職人から声を掛けられてしまいました。これはヤバいと思ったのですが、すんでのところで壁に本日のおすすめメニューが貼ってあるのを発見し、それを見ながら「ヒラメ」と言いました。もう少しで死ぬところでした。

出てきたヒラメ。口に入れて噛むと歯の間で軋むように解れ、ほの温かいシャリと一緒にきめ細かな質感が頬をくすぐります。なんという上品な美味さ。。。私は感動して壁に貼ってあるのを順番に頼むことにしました。続いて出てきたマグロも生でうまいっ。当たり前ですが冷凍じゃないんですね。イカを頼むと2種類あると言われ、なんか違いを説明されましたが良く解りませんでした。とりあえず2つとも頼んで2つとも美味かったです。それからサバ。幸せそうに食っていたせいか、職人氏が「これはサービス」と言ってイワシを握ってくれました。

貼ってあるのを順番に注文して、なんしか12カン食ったところで打ち止めにしました。お会計頼んだら1,134円。計算間違ってるやろと思ったのですが、出された伝票には確かに1,134円と書かれていたので、それだけ払って店を出ました。どうしてあれが1,134円になるのでしょうか。4円という端数はどういう計算で出てくるのかも謎ですし、大変理解に苦しみましたが、あるいは本当にレジ係のおばはんが計算間違っていたのかもしれませんし、むしろその説が有力です。とにかく、これが日本海側の恐ろしさなんだと自分を納得させるしかありませんでした。

寿司店を出てから、私はあたりを散歩することにしました。ぶらぶら歩いておりますと八百屋で巨大なトマトの盛られたザルを発見。1盛り300円とあります。興奮した私は衝動的に購入しました



いつだったかの雑餉隈のやつとはずいぶん違います。あまりに巨大だったのでCさんに写メを送りました。



(※ 興奮しながら撮影しています)

返って来たメールには「それがなんだ?」と書かれておりました。そういえばこの人は日本海側の出身だったことを思い出しました。

とりあえず赤子の頭くらいある2つは食べたのですが、残りは食いきれずに捨てました。捨てるのは気が引けましたが、絶対に全部食べ切れないので止むを得なかったのです。じゃあ買うなよという話ですが、私もそう思いました。



それから駅前に戻ってイオンのところでぼんやりしておりましたところ、これは裏風俗行脚だったことを思い出して、にわかに現実が見えてきたのでございます。私は自分に課せられた使命を再認識し、駅前のサロンへと向かいました。新潟へ来た目的はこの駅前サロンだったのです。

サロンのある詳しい場所は知りませんので、レーダーの指示に従って歩いてみることにしました。プロミス・レイク・武富士の看板のある方へと歩いて行きますと、やがて飲食店が密集するエリアとなり、解りやすい面構えの性風俗店が見えてきました。どうやらこれが目的のサロンのようです。



これらの店舗は、当たり前のように本番をさせてくれるのだという事前情報を持っています。しかも、若い女が働いており顔面クオリティも比較的高く、それでいて料金は10000円であるという、都会の一般人が想像する日本海側の裏風俗らしからぬパフォーマンスらしいのです。私は新潟の本性にうすうす感づいてきておりますので、プレイは期待できるのではないかと思いました。

店前には客引きのおっさんがいて、手書きの料金看板が出ております。ずいぶん上手な手書き看板です。どこの店も似たような看板を出しておりますので、系列店なのでしょうか。それとも看板を面白おかしく手書きするのが日本海側のピンサロ流儀なのでしょうか。

わたしは4店舗が営業しているのを確認したところで、1軒の店にはいってみることにしました。店前から激しく湧出される日本海本番裏風俗ブルース。本番できるか聞くまでもないとチンコレーダーが判定しております。が、私は念のために客引きのおっさんに何処までかを聞いて「本番まで」という言質をとりました。そして、おっさんに従い、店内に入ることになったのです。




30分後。私は東京へ行くことになっていたのでございます。なにが起こったのか詳しくはファイルを見ていただくとして(ファイルナンバー122)、とにもかくにも音速で東京へと向かうことにいたしました。挽回するには東京しかないと思ったのでございます。東洋一のメガロポリス東京なら何とかなるだろうと。

明治生まれの作家の言葉を借りればセンチメンタリズムもといサンチマンタリスムに影響した結果の行動ですが、現代風に解りやすく言いますと朝からパチンコ屋に並んで狙い台で逆噴射するも18時に死にかけながら「大丈夫まだいける」と信じて爆裂機に座る、ああいう心境でございました。



新潟駅から18:13発のMAXときに乗車しました。


続きは今度の水曜にアップされるそうです。


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