2011年9月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:飛田新地に潜入せよ2

早速、捜査官が現場へ向かった。
なお、以下のファイルはすべてノンフィクションであることに留意されたい



このシリーズは今回で終わりになる。 本当はもう少し続くはずだったんだが、1回行った妖怪屋敷をなんで再訪しなければいけないのかと自問しているうちに時は流れ、 気が付けば2011年どころか2012年が終わろうとしていた。 あと飛田と中書島と敦賀と天王新地と四日市と福知山と阿倍野を訪問する予定だったのだが。

とりあえず11年中に飛田新地までは訪問して書いていたので、最後は飛田新地にする。日本最大にして最強の飛田新地だ。



飛田は大正7年に設置された、大阪最後の遊廓である。 ちょんのま紀行2011で一番最初に行った今里新地は昭和4年の開設なので、今里は飛田より後発と言うことになる。 なのに「最後の」というのは、当時の飛田は料亭ではなく、遊廓としての許可を得た遊廓だったからだ。

だから、置屋から芸妓を派遣するということも出来るし、最初からセックスの相手をする娼妓を店内に置くこともできるし、 客を宿泊させることもできる。貸座敷の法律で縛られていたか、飲食店の法律で縛られていたかの違いだ。

遊廓の設置が世論として認められなくなってきたので、今里新地は今里遊廓ではなく、今里の花街という建前で設置されたのだろう。 もちろん大阪に花街はそれ以前からあったし、花街=健全という訳でもなく、まァ純粋に芸しかしない健全な所もあったろうが、 時代とともに遊廓や花街を含む繁華街は変遷していくので、果たしてどこまで健全だったかは今となっては誰にも解らないと思う。

さらにこれらが戦後のGHQのいちゃもんと、生きるや死ぬやのドサクサの中で、 その他の小規模な私娼街や、或いは必要に応じて新たに形成された売春地帯をも含めながら、 「とりあえず今は線の中ならいい」という発想で赤線指定地にされていったのではないかと思う。

昭和33年には売防法が成立したが、世論、それは主として女と男の様々な欲望とギリギリの想いだと思うのだが―に支持された場所は残って行ったのだろう。 そして、繁華街の変遷とともに欲望や想いのあり方も変わっていき、今でも変わり続けているんだと思う。

でも、私にとって大事なのはそういった歴史ではなく、今現在そこではセックスができるかどうかということなのだ。 それが私の興味の対象であり、人生を賭けて追い求めなければならないことなのだ。


さて、お前の人生なんかどうでもいいと言われそうなので、話をエロい方向へ進める。



19時を前にした時刻。動物園前駅で地下鉄構内から地上へと階段を上がり、いろんな意味で香ばしい人たちが行きかう堺筋を南下、大看板のある通りを左へ曲がると 大門が見えてくる。大門通りから廓の中に入った我々一行は、料亭を冷やかしながらどんつきまで歩き、そこに建つ大きな建物へ入った。 本日は大東亜風俗会議が開催されていたので、その関係だ。

館の中に入ると、従業員の金髪の兄ちゃんに「淀の間」へ案内された。

 ガヤガヤ

大東亜風俗会議とは、入塔者と管理人の3次元での出会いとか思っといてもらえればいい。 ただし、会議の発動条件は年齢性別国籍不問で毎ゲーム抽選が行われているものの、 GOD聴牌と同じくらい稀にしか起こりません。そう簡単にチンチンはしゃぶらせませんよ。


さて、料亭での宴会が終わると、今度は違う料亭で女を買うこととする。


青春通りを歩く。 飛田で連れセックスしたことなかったので、きょうは初連れセックスと洒落込もう。

「お兄ちゃん、ちょっとお兄ちゃん・・」

「ちょっと止まって、ちょっと話聞いて、ちょっとちょっと・・」

「戻ってきて、戻ってきて、お兄ちゃん」

両側から凄い勢いで声を掛けられる。 客を揚げると、やり手ババアにもインセンティブが発生するので、みんな一生懸命だ。 それぞれの玄関には鏡が置かれ、接近する男の有無を事前に察知できるように工夫がなされている。 だが、飛田は商品力が高すぎるせいか、やっぱりババアのプレゼン力は今里とか信太山の方が高いように思う。 どいつもこいつも勢いが良すぎてしんどい。 まあ、クライアントがセックスする女を2mの距離で品定めできるのだから、 四の五の言うても仕方が無いので、勢いだけで客の背中を押すのが最も有効なやり方なのかもしれない。

通りを3筋ほど歩くと飽きてきた。車を避けて歩くのも面倒臭い。どうしようかなあ・・。

可愛い女ばかりなのだが、この辺りの女は総じて増長気味なので「おっぱいダメぇ」「キスはダメぇ」とか寝言を言われる場合がある。 概ね笑顔が素敵な女を選べば、寝相が良くて楽しいセックスができるのだが、 ついついパンチラとかコスプレとかに惑わされてしまい、うるさい寝言に悩まされる男は多い。

いろいろ考えた末に、私は一人で妖怪通りへと向かうことにした。

妖怪通りでも良い女はいるし、さいきん若い女とコスプレしてセックスしてるので、 特に青春通りでヤりたいという気分にならなかった。 今日は年上の綺麗な女とゆっくりファックがしたい。そうだ、それが今日の私の気分だ。

おばはん通りをゆっくりと歩く。人が少ないので、ゆっくりと歩ける。 いい女がいたら入ろう。そして、建物は遊廓建築のところがいい・・。

そんなふうに考えて通りを流していると、白い服を着た妙齢の女が目に留まる。 ババアの愛想もさることながら、女は私好みの整った顔をしており、 これまでの人生でおそらく良い教育を受けたであろう、品格のある笑顔を見せてくれた。

入り口で、女を前にババアと交渉する。

私は、悪代官風にわざとジロジロ舐めるように観察してやったが、女は笑顔だった。 この女は10000円だったら購入しても宜しいと生殖器も大脳も意見が一致している。

「いくらでしてくれんの?」

「30分10000円よ、優しい子よ。決めたって」

「じゃあ、遊んでいくよ」

女は嬉しそうに立ち上がり、私は靴を脱いで2階へと案内されることになった。

靴を脱いでスリッパをはき、奥へと案内される。 左手側の折り返しのある階段を上がると、2階は廊下がぐるっと続いており、その両側に凝った意匠の入口がいくつも並んでいる。 何部屋あるんだろう。


廊下の中央くらいの1室に入ることになった。 さすがに内装は普通の部屋にリフォームされている。床の間はあるけど。

部屋に入ると、寒かったのでアツ茶を所望する。 茶がたてられて出てきた。やはりこういうところは湯のみでアツ茶を啜るに限る。

女は近くで見ても結構いい感じで、何がいい感じと言われるとアレなんだが、 とりあえず感度がよさそうで騎乗位が上手そうなお姉さんということだ。

年齢を聞いてみた。「ほんとの年齢?」と意味不明な前振りのあと、38歳との答えが返ってきた。 30分あるのでゆっくり茶を飲んで話をしていると、女がセックス開始の合図をしたので、私も服を脱ぐことにした。

服を脱いだ女は多少腹が出ていたが、乳は垂れておらず綺麗だった。

布団に仰向けに寝転がり、電気の有無を聞かれ、ゴムの有無を聞かれ、キスの有無を聞かれ、69の有無を聞かれ、体位の上下を聞かれ・・・

それぞれの項目を、その都度、私好みにして貰ってプレイが進む。

いよいよ挿入の準備が整うと、肉厚のマンコにチンコを放り込んでアンアン言わせて、 途中からマン汁の湧出もよくなり、時間も沢山あるので2回くらい発射するのを我慢して、 そろそろ我慢できなくなってきたところで、 「いくねっ」と申告してから中4日のスペルマを発射した。

終わってからキスしてチンコを抜く。 キスした女の唇はひどくかさついていた。年齢によるものですか?

チンコを拭いてもらって、話をしていると、時間になった。



外に出て、連れが来るのを待つ事にした。交番前で座っていると、いろんな車が通る。他府県ナンバーもあれば、4人乗りの車に6人乗った車や、あるいは徒歩の団体がゾロゾロ歩いたり。

2人組の西成署の巡査が警邏に出かけたのと入れ替わりに、 チャリンコに乗ったジジイがフラフラやってきた。

道行く車を停めて怒鳴っている。

「全員殺してやるっ! 皆殺しにしたる! 子供も孫も親も全員や!! 殺してやるっ 皆殺しにしたるからなーっ!!!」

叫びながら去って行った。

そうしているうちに、連れがすっきり顔で戻ってきた。

さあ、帰ろう。

明日になればまた新しい1日が始まる。







捜査報告書:おばはんと寝て10000円也。



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