ワノルドンに潜入せよ2
2011年10月×日、長官より緊急指令が下りた
指令:はやくワノルドンを見つけて潜入せよ
早速、捜査官が日本海を渡った。
なお、以下のファイルはすべてノンフィクションであることに留意されたい
このファイルはお蔵入りしていたものを引っ張り出して加筆修正しました。
大韓民国釜山広域市。ちょんの間「ワノルドン」が諦めきれず、オレは再び此処へやってきた。どうしてもこの目でワノルドンの神々しい灯りを見たい。前回訪問したのは10か月前。寒い寒い風の中を歩き回って、それは発見できなかった(ファイルナンバー198参照)。今回はワノルドンリベンジだけのために韓国へやってきた。何がなんでも現場を発見しなければならない。でないと「韓国まで風俗遊びに行ったんだけど場所が解らなかったから帰ってきちゃったよ」ということになってしまう。恥ずかしくて日本に帰れない。
金海国際空港
釜山にある金海空港は、こじんまりとした空港で人は殆どいない。とりあえずホテルを取った東区まで移動したいのだが、バスの発車時間まで1時間ほどある。寒い中、震えながら待合室で時間を潰しているとバスがやってきた。どうやら出発するようだ。
バスがきた
これでいいのかよくわからんが、オレの行きたい方面を表示したバスなので乗ってみることにした。一番前の座席に座っていると、運転手に「Ticket?」と聞かれた。チケットは買っていない。
「How much?」(いくら?)
「Where do you want to go? 」(何処まで行きたいんだ?)
このバスがどういう路線で走るのかわからないので、宿泊するホテルの名前を言ったら、運転手は「ファイブサウザント」といって、5000w紙幣を徴収した。なんか近くまでは連れて行ってくれそうだ。
夜のハイウェイを激走するバスから
バスはすぐに発車し、猛スピードでハイウェイを走りはじめた。韓国の車はせっかちだ。いくつかの停車ポイントでバスは停まり、そのたびに乗客が降りていく。そして釜山駅前で全ての乗客が降りて、とうとう一人になってしまった。降りるべきか迷っていると、運転手に「お前はまだ乗っておくんだ。ここは違う」と教えてくれた。まだ目的地ではないようだ。
他の乗客が居なくなったせいか、運転手がバスを発進させながら「香港人か?」と話しかけてきた。
香港人に間違われたのは初めてだが「いや、違う」と答える。
「香港か?中国か?日本か?」再び聞かれる。
「日本だ」
「そうか、日本人か」
いろいろ聞かれるが、韓国語なので何を言っているのかわからない。ほとんど解読できなかった。
運転手は話しながら、車の多い大通りでバスを強引にUターンさせる。しばらく走るとバスが停まって扉が開いた。
「ここがお前のホテルだ」
降りるように言われる。
「カムサハムニダ、ありがとう」と言ってバスを降りた。
韓国人、優しいじゃないか。
ホテルにチェックインすると、疲れていたのでチンコも洗わずに捜査を開始することにする。時刻はすでに22時を回っている。
まず、営業しているかが最も気になる所であるが、これはオレはやっていると推測する。588、ミアリ(※1)も性売買特別法による壊滅情報が日本にも流れてくるが、実際にはいっこう構わず営業しているので、きっとワノルドンも営業してると思うのだ。
それよりも、場所が解るかのほうが気になる。オレの持っている情報は、地下鉄チャガルチ駅から徒歩10分以内、坂を上った高台、一目でわかる大きな建物群、時間は22時以降がメイン、出てくる女は韓国美人ばかり、ポン引きババアの強引さは世界屈指、ショートと泊まりがある、昔の釜山の地図、そして「韓国全土色街巡礼」(※2)に記載の地図コピーがある。これだけ情報があればなんとかなると思うのだが・・。
地下鉄でチャガルチまで移動、2番出口を出て、西へと歩く。
チャガルチ周辺
ワノルドンの住所は釜山広域市西区忠武洞あたりになる。でもハングルの道路標示が読めないんだから住所が解っていてもあんまり意味は無い。ちなみにワノルドン(玩月洞)と言うのは昔の地名だ。さらに以前の日本統治時代はこのあたりは釜山府緑町1〜2丁目という名称で、日本人の造った遊廓があった。知っている人も多いだろう。当時の釜山の地図を見ると、思いっきり郊外・・というか山裾を削って遊廓を造ったのがよくわかる。当時の地図には49軒の屋号が書かれている。じっさい、今でもタクシーの運転手に「緑町」と日本語で言えば通じることも多いようだ。
かつての日本の遊廓がそのまま戦後のワノルドンに引き継がれており、今でもアガシと一発できる。なんて素晴らしいブルースなんだろう。
ファイルナンバー197で捜査したチャガルマダンも元は「八重垣町遊廓」だったそうだ。きっと韓国には他にもそういった純血統のちょんの間があるのだろうと思う。実に捜査しがいのある国である。食いもんがもうちょっと旨かったらいいんだがな。
分かれ道
歩いていると大きな分かれ道に出た。地図によると大通りから途中で左へ曲がるということだが、どの道で曲がるのかが解らない。距離的にもう少しまっすぐのような気がする。
地下鉄出口から2本目の筋かと思って曲がったが違った様子。行き止まりになってしまった。どうするか。もし発見できなければタクシーに乗るしかないか・・。
どこだろう・・。そのとき、前方にコンクリ製の階段が現れた。ここを上がってみることにした。道に迷ったら見晴らしのいいところへ行け。と登山家が言っていたからな。登山じゃないけど。
さらに歩くと・・・・。
んー??これじゃないのか?
目の前に茶色のビルがあり、1階部分がガラス張りになっている。それを見ながらさらに歩くと、目の前が急に開けて明るくなった。
これだ!これがワノルドンだ!緑町だ!
巨大なビル群が道の両側にビッチリと並び、どの建物も1階からは白やピンクの光が発散されている。その美しさ、飛田新地級。
ああ、素晴らしい光景だ。ついにやってきた。
だが、感慨に浸る間もなくポン引きババアがオレをロックオンして走ってきた。
「日本人?」(日本語で聞かれた)
「そうだ」
腕を取られ、乳を押し当てられながら、キムチ臭い息で遊んで行くように言われる。断ると「見るだけだから」と言い、上手投げとガブリ寄りと張り手を使い分けて、どんどん店の方へとオレの体を持っていく。まずい。相撲アタックだ。
「まだ他も見たいから」と言って、なんとかババアを振りほどき前へ進むが、次から次へとババアが群がってくる。20m進むのに3分以上かかる。噂には聞いていたが、こんなに強引とは思わなかった。
血に飢えた真夏の蚊のように群がるババア達を追い払いながら、なんとか1周して全体像と女のクオリティは確認できた。
女は全て若くて可愛い。服は露出の高いものが多く、まれにコスプレの女もいる。ポン引きは全員が中年ババア(韓国風にいうとアジュマ)で、日本語が達者。「サービスいい」「間違いない」「日本語できる」「優しい」「ママを信じて」「嘘つかない」等のトークが多かった。女は笑顔を返してくれる者も多数おり、手を振ったら振り返してくれる。教育も行き届いているようだ。料金は7〜8万Wくらいが多かった。人出はまあ、どんなもんだろうか。歩けば誰かには会うといった感じか。
そして、歩いてわかったのだが、ここはタイのソープランドのような顔見せがあるのだ。ガラス張りの部屋の中に女が数人おり、歩きながら見れるのは日本の顔見せちょんの間と同じ。だが!さらにじっくり見たい人のために、ガラス窓の横にソファースペースが設けられているのだ。そこに座って、提供される飲み物をちびちびやりつつ、ババアの商品解説を聞きながら商談を進めるのである。なかなかよくできたシステムだ。女が気に入らなかったら出てもいいだろうが、ババアのセールスが凄いので、「辞めときます」といって無傷で出られる奴は少ないと思う。たぶん服が破れたりメガネ割られたりすると思うよ。
オレは3人くらいの女に目星をつけてはいたが、この商談システムを体験してみたくなったので、敢えて其処へは戻らずに、最も女の数が多かった1軒へ入ってみることにした。
7〜8人の女がいる店に戻ってみると、さっそく宜保愛子に似たババアに「まあ、座って」とソファを進められる。
続いて熱い茶が用意され、目の前のガラスの向こう側に座る6名の女の解説が始まった。うち2名はもう買い手がついていたので、残り4名から選択することになるようだ。
「お兄ちゃん、3番目のピンクの子を見て、あの子は優しいの」
「日本語は出来るの?」
「ちょっと喋れる」
確かに4名の中では最も可愛くてスタイルがいい。どうしようか。オレが決めかねていると、ババアは女を呼んでくれた。ガラスの向こう側からこちらへやって来た女は黙ってオレの隣に座る。距離50センチで見ても可愛い。長い黒髪ストレートの細くて白い体。乳の大きさ普通くらい。オレの好みを解っているじゃないか。金額は40分8万Wをいったん提示され、優しい子だから50分9万Wでどうか?みたいな話をされた。オレは心の中でこの女になら10万Wまでなら出してもイイと考えていたので、交渉せずにあっさりok。支払は日本円でも可能で、先客の日本人の男は福沢諭吉を払っていた。為替レートを考えると随分勿体無いが、もしかしたら2発とかの条件で買ったのかもしれない。
話がまとまるとすぐに女の誘導で2階へと案内される。古いビジネスホテルみたいな感じで、建物はかなりの広さだ。何部屋あるのだろうか。そのうちの1つに入ることになった。中はオンドルで温かい。テレビやベッドもある。
お金は先に渡すのだろうと思い、ポケットから紙幣を取りだす。「君が可愛いから」といって10万Wを渡した。日本円で6000円くらいだ。
女は少し嬉しそうな顔をして、シャワーを浴びるように言うと、お金を持って出て行った。
5分以上待っただろうか。やっと女が戻ってきた。なぜか服がピンクから黒のワンピースに変わっている。すぐに脱いでしまったので、コスプレでもないようだ。その意図はわからなかったが、まあ、全裸になってセックスをすることにする。
黒くて長い真っすぐの髪に、折れそうなくらい細い体。でも胸は出ている。典型的な韓国美人だ。ケツから足にかけてのラインの美しさはタイ人に負けるが、韓国人もなかなかのレベルだな。
ベッドに横になると、チンコにリステリンをぶっかけられ、生フェラ。スースーして気持ちいい。つづいて膝舐め、ゴムフェラ。マンコにゼリーが塗られ、騎乗で挿入。マンコの締まりは普通くらい。乳首を舐められ、激しく上下される。しばらくすると女の動きが止まって、上体を起こされる。正常位に体位を変えるようだ。合体したまま上下を変えて、こんどはこっちのペースでズボズボする。
スペルマの溜まり具合は中5日なので、いつでも発射できる体制だ。すぐに行くのがもったいないので、美しい足を持って、女の顔と足とマンコを順番に見ながら、最後は腰を持って女の顔を見ながら発射。
後始末をして、行為後のシャワーは一緒に入って、匂いのきつい石鹸で身体を洗ってくれた。
ババアからは時間は50分と言われているが、1発したら終わりだと思うので、帰る準備をする。女があんまり喋らないので、こっちから話しかけてみる。
「何歳?」
左手でピースした後にパーをされる。「トゥウェンティファイブ」
どうも日本語がよく解らないようなので、英語の方がいいみたいだ。しかし、英語と言うのはすごい言語だな。こんな場面でなんとなく通じるんだから。
カタコト英語で話を続ける。
「日本人は沢山来る?」
「うん」
「日本は好き?」
言葉の代わりに胸の前でハートマークをされた。
続けて「私は韓国の可愛い女の子が好きです」と言ってみた。
通じたかな?と思ってると通じているようで、
「日本人好き」とジェスチャーされた。
そして、眉間にしわを寄せて「韓国人はお酒飲んでくるから嫌い」というそぶり。
「日本人は早漏だからね」と言ったが、これはあんまり通じなかったようだ。
服を着終わったので、oKと言って部屋を出ることにした。
ところで早漏って「アーリーボーイ」でいいのか?
女と一緒に階下に降りると、ババアが迎えてくれた。「ピクニックいるか?」と言って、冷蔵庫から韓国版ピクニックが取り出され、ストローを刺して渡された。
傍では20代の日本人二人組がソファに緊張の面持ちで腰かけている。「あ、おれ捜査官だけど?知ってる?」と聞いてやろかと思ったが、やめといた。
ピクニックを飲みながら、ババアと話をする。
日本人客は多いようで、営業は朝の7時までやっているようだ。泊まりも出来るし、なんなら泊まっているホテルまで女を連れて帰ってもいいといっていた。
帰り道はピクニックを飲みながらだったので、ババアから声を掛けられることは無かった。韓国ではピクニックやらヤクルトやらが目印になるんだな。
翌朝、現場を歩いてみた。
どこの建物も水をまいたり掃除機をかけたりして掃除をしていた。一人のアジュマから誘われたが断った。朝の9時ですよ?
じつに楽しい捜査活動であったのだが、このあと捜査官は調子に乗ってさらなる捜査を行うべく魔境へと侵入し、妖怪に食われてしまうのである。乞うご期待。
※1)588、ミアリはソウル特別市にあるチョンの間。ファイルナンバー192、193を参照。
※2)定本 韓国全土色街巡礼 (Bibliotheca Nocturna(夜の図書館)) 韓国のチョンの間を網羅した書籍。
ファイルナンバー225へ続く
捜査報告書:緑町でセックスして100,000ウォン也
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