伊勢崎で一発屋の捜査をせよ


2023年5月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:一発屋で一発しろ

早速、捜査官が現場へ向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい




(群馬県のゲームセンターにて)

懐かしい。バイオハザードじゃなくてメサイア。 群馬はこういうので遊ばせる店が充実している。

バイオメサイアは「ホラー」がコンセプトの台で、パネルには満月とマントをなびかせた魔物のような人物が描かれ、役絵柄はドクロやコウモリなど、その世界観をあらわすものが使われていた。そして白くあるべきはずのリールが黒かった。ホラーだから黒くしたんだろうけど、恐ろしいことに7とバー絵柄も黒なので視認性が激悪だった。黒いリールなんてものは後にも先にもこいつとアレックスとオリンピアのジョーカーしか知らない。

ゲーム性はと言えば、ブラックリールが見にくい上にチェリーと15枚役の目押しが必要、下手糞だと恐ろし気な予告BGMが鳴りっぱなしになる、ボーナスゲーム中はハズシ&小役3種の押し分けが必要…など、ユニバーサルらしい上級者向けの設計で、一般プレイヤーには近寄りがたい雰囲気があった。

この台がホールに存在したのは確かミレニアムのころ。当時、私の打つ3のアステカの隣で6のバイオを打っていた男がいた(設定打ち替えイベントね)。こんな目押し作業が必須で、なおかつ割も低い台に6の権利を使うのは勿体ないわけで、案の定、バイオは朝10時の開店から思いっきり逆噴射を続けていた。

でも、その男はバイオメサイアが好きだったんだと思う。出っぱなしの私のアステカの隣で、一度も下皿から浮上できない状態なのに、心折れずに、キレずに、静かに19時くらいまで現金投資を続けていた。そしてコインサンドに千円札が相当な枚数飲み込まれた20時頃、隠れキリシタンなんちゃらとかいう遊技機らしからぬ名称の派手なフラッシュで入ったBIGから突然狂ったように出始めて、23時閉店の時刻には男の頭上のドル箱は3箱目に達していた。

私が3のアステカで7000枚獲得した一方で、隣の男は投資額がえげつなかったので恐らくチャラか下手すりゃ負けだったと思うが、それでもジェットカウンターで順番にメダルを流すとき、彼はとても満足げな顔をしていた。好きな台の設定6を13時間打って最後に爆連させる。勝ちはなかったが楽しければよい。人それぞれだなあ、と思った。

勝手に思っとけと言われそうなので、話をエロい方向へと向けよう。



時刻は深夜1時。これから群馬県の伊勢崎市で非合法風俗店の捜査を執り行う。このエリアは過去にファイルにしたが(ファイルナンバー146参照)、プレイはしていない報告になっていた。だから今日は必ず発射を伴う報告書にしたいと思っている。

ターゲットは北関東でもっとも有名なエロストリートである呑竜通り。道がターゲットになるとはどういう事かというと、この通りへさえ行けば非合法なセックスが出来るといっても過言ではないからである。深夜ではあるが、この時間でもおそらく商売はしている。それもかなりの規模で、だ。



車で街をゆっくりとまわり、全体像を確認。飲み屋のキャッチに混じり、明らかに違法店のポン引きと思われる男が複数のポイントに立っている。これは今でも多数の本番店(正確には店ではないが)が生き残り、商売をしているということで間違いないだろう。概要がわかったので車を捨てて徒歩で詳細把握と挿入を行うことにした。おそらく売値は1万円なので、ゲームセンター用に両替してあった1000円札のズクにしたものを1つ用意すると、飲み屋のキャッチをスルーして怪しい男のもとへと向かう。

歩道に立っているそれらしき人物に近寄っても声はかからない。こんな時間に一人で暇そうに歩いてくる男がいたら100%女を買いに来ているとわかると思うのだが、どうやら「自分たちから声はかけない」という第3世代くらいの軽めのステルスが導入されているようだ。

ではこちらから接触してみよう。ポン引き一等地にいた二人組の男に近づき、声をかけてみた。

「アソビ屋?」

「遊べますよ。一発」

アソビ屋という謎の日本語に対して、二人のうちの一方が即答してくれた。本番が約束されるこの瞬間は、裏風俗潜入において最も楽しいことの一つだといえる。

「金額は幾ら?」

「1万」

「どこでするの?」

「こっちはマンション、こっちはあの自販機の隣の所」

「じゃあこっちの自販機の方で」

風俗店へ入る客と店員の会話とは思えないようなやり取りであるが、これを初級者向けに少し解説すると、二人組は別々の販売業者であり、したがって女の種類やプレイ場所もそれぞれ異なるということだ。片方はプレイ場所にマンションを使っており(いわゆるマントル)、もう一方は自販機の隣の空き家のような所を使っているのだ。

私はマンションの方の詳細は知っていたので、どこに連れていかれるかわからないドキドキ感を楽しむために、今回は自販機の方を選択した。

購入業者とプレイ場所が決定すると、さっそく男に従って移動することになった。移動と言っても30m歩くだけだが。購入金額は1万円。どこで買っても同じになる。業者は他にも複数が存在し、それぞれがそれぞれの箱をプレイ場所として用意している。昔の福山なんかと同じシステムだ。福山はとうに絶滅したと思うが、さすがに北関東、エロいのとギャンブル機は生き残りが多い。

自販機横の何も書かれていないドアが開けられると、そこにはファッションヘルス風の店内が広がっていた。待合があり、その先のフロアにプレイ用のブースが4つほど並んでいる。奥にシャワーとトイレ。照明もヘルスと同じくらいでけっこう明るい。店内を観察していると、「写真見ていきますか?」とポン引き男が予想外の発言をする。さすが北関東。

コルクボードに顔を隠した素人撮りの写真が貼られている。こんな写真など信用できるわけない、というのは支那エステ。これが写真同等クオリティの女で出てくるのが北関東流なのだ。

女子高生ルックのギャル風味という若干古いセンスの写真なので10年前から貼られっぱなしの写真のような気もしないでもないが、この写真の女が実際に在籍していなくても問題はない。何度も言うがここは北関東。この地において過去バケモンやババアが出てきたことは唯の一度もない。店内照度が物語っている。商品に自信があるからこそ店内が明るいのだ。

ポン引きの男が「〇〇ちゃん、か、〇〇ちゃん」と写真を指して説明するのを適当に聞き流し、たしか女の年齢は20幾つとか言っていたような気がするが、1000円札10枚を提出。

男は1000円札のほうが釣銭に出来るので助かりますと受け取り(時間の長いコースは1万以上する。それを選択する客もそれなりにいる、ということか)、つづいて「アフターシャワーがないので」「女の子が付いてからチェンジは出来ないので」と、表風俗のように注意事項を説明し、最後にこちらの顔を見て「ゴム付きで」と付け加えた。

私は気分が盛り上がっているので説明を聞き流し、「茶髪のギャルだったらいいなあ。えへへ」と心の中で期待しつつソファに座って待つことにした。 もう深夜1時、まもなく2時になろうという時間なのに待ち時間がある状態なのだ。やはり商品が優れているから流行っているということなのだろう。

5分後。一人の20代の男がすっきり顔で奥から出てきて去って行った。ふうん、あいつの弟になるわけか。

すぐに私が空いたブースへと案内される。結構広くて開放感がある。腰かけたベッドはおそらく店が出来てから一度も交換や掃除されずにそのまま使われてそうな感じでベコベコになっていたが、贅沢は言えまい。これから北関東の娘さんとたったの1万円でセックスできるのだから。

ソワソワしながら待っていたら、シャーっと音がしてブース入り口のカーテンが開いた。私は目を疑った。そこにはノーメイクのデブいバケモンが立っていたのだ。

ショックであんまり覚えていないのだが、とりあえず年齢とか住んでるところとか会話をしたような記憶はある。会話は成り立ったので地球人だと思う。デブ+巨乳で爆乳。 落武者みたいな髪の毛。プロレスラーで似た選手がいた気がする。

放心しながら服を全部脱いでシャワー。ブースに戻ってベコベコになったベッドに仰向けになってゴムフェラからプレイ開始。スペルマの貯まり具合が中4~5日なのでなんとか8分立ちになったところでフェラが終わり挿入することに。

しかし。女がチンコを握り、毒を吐くのだ。

「やわらかくない?」

「感覚ある?」

「いれますか?」

「やらかいよね?」

「感覚ある?」

「やらかいよね? なんか?」

「入るかな? どうする? 体位?」

こちらが答えてないのにこのように連射されて、私は「上に乗って」と絞り出すように言うのが精いっぱいだった。

デブを上に乗せる。チンコが入った瞬間に漫画みたいに「アンっアンっ」と喘がれる。マンコはズブ濡れ。兄貴がさっきまでハメてたからだろう。そのあとマンコを洗ってないわけだし間髪入れずの連戦だし、きっと乾く暇がないのだ。

アンアン言いながらも、途中で我に返ったように「やわらかくない?」と口撃してくるデブ女。さすがに本気でムカついてきたので「おまえがデブだからだよ?」と言いたくなったが、いや、そんなこと言ったらプレイが終了して帰るしかなくなるし、それは男の行動としては間違ってはいないかもしれないけれど捜査官の行動としては間違っているし、チンコが柔らかいのは事実だし、そもそも先ほどから押されっぱなしの自分にはそれを言う勇気すらないのではないか。デブいのに上に乗られている状態でとてもそんな強気の心情には持っていけない。かつては出てくるバケモンを94%で昇天させることが出来た私の黒光りするチンコソード、いつからこんなにナマクラになってしまったんだろう。

このままでは勝てないのでいったん正常位に変更。再挿入のためにマンコの位置を確かめようと手で触ると、ありえないくらい濡れている。これが可愛い女なら興奮するところだが、バケモンの汁にしか感じない。ゴム付きで良かったと思った。

正常位で緩めのマンコに挿入するが肉が邪魔でピストンしにくい。なんでこんなバケモン屋敷が流行っているのか。いやたまたまオレが数少ないハズレを引いただけかもしれない。なんで北関東なのにこんな展開になるんだろう…。兄貴はデブ専だったんだな……とか思いながら一生懸命にピストンする。発射する報告書にするから気合で発射しないといけない。ピストンを続け、出す体制が整ったので「いくよ」と言って発射。まったく何が面白いのかわからない作業のセックス。

それはセックスが仕事である向こうも当然ながら同じだったようで、チンコを抜いた瞬間に女が身を起こし、

「いってよかったね」と地獄のようなことを言われ、

死ねやと思いつつも言い出せる訳もなく黙っていると、

「いかないと思ったなー」と追い打ちをかけられ、

わたしは今日の負けを悟り(何の戦いだ)、何も言えないまま、だらしなく垂れているチンコからゴムを外してもらった。残された道は全力で服を着て一刻も早く店を出ることだけだった。


店を出てから自販機でミネラルウォーターを買い、大量のマン汁で汚れた右手を洗った。水は飛び切り冷たかった。ペットボトルの水はまだ残っているが、この冷たい水じゃチンコは洗えない。わたしは少しだけ欠けた中途半端な満月を見あげて、自分はなぜ群馬へ来て裏風俗へ行っているのか今更ながら自問してみたが、だってそれが好きだからという答えしかなかった。

そう、ソープなんか行っても面白くもなんともない。発射したからこれで報告書が書ける。 やっぱり熱いのは裏風俗だよな。


平日は21-2時くらい、週末は21-3時くらいまでやってるみたいです。同じエリアに表の風俗店もあります。



捜査報告書:深夜のバケモン退治で返り討ち10000円也。


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