広島で立ちんぼを購入せよ


2020年1月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:徳山で本サロに潜入せよ

早速、捜査官が現場へ向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい



徳山は人名ではなく地名。山口県にある。そんなことは説明しなくてもみんな知っている。知っているどころか、今は徳山市というのは無くなって周南市と言うそうだ。私はおっさんなのでこのへんエリアの認識は未だに岩国・徳山・小郡・下関なのだ。

それで、そのへんの風俗店事情はどうなのかというと、今も昔も下関だけで他のエリアは全然ダメらしい。徳山・岩国には、かろうじてピンサロが固まって数店舗あったようだが、これら細々と営業していた店舗も2010年代に壊滅してしまったみたいだ。

ところがストビューで遊んでいると、徳山駅の近くに明らかにピンサロと思われる建物が写っているのを見つけたのだ。撮影時期は2019年6月。えっ。

大急ぎで調べてみる。こんなマイナーなところはネットにも情報が殆ど無い(もちろんオフィシャルサイトなんてない)。しかし、数件の街紹介サイトと掲示板に断片的な情報があった。性風俗店で40分10000円とある。価格的には本サロじゃないか。さらに深くネットを漁るが、それ以上の情報は見当たらない。「徳山の本サロの相場は? 年齢層は? 現地調査してみました! うーん、壊滅していました。今では出会い系が主流のようです! 今回利用して出会えた出会いサイトはこちらです!」っていう流行りのやつしか出てこない。

じゃあ、昨今の信用ならないインターネット界隈に限界を感じた場合どうするか。そこで紙媒体ですよ、奥さん。

資料庫から2010年〜11年くらいの雑誌の切り抜きを引っ張り出す。あった。最新情報が手に入るネットより10年落ちの紙の情報の方が役に立つとかどうなってるんだ。まあ、紙媒体が信用できるのかと言えば、これがまったく信用できないのですがね…。できないのではありますが、そんな適当が当たり前のエロ雑誌の中でも、真実を書いた優良な記事はあるわけだ。それを探して参考にするのだ。



このへんが使えそうな塊だな。発掘作業を行う。ちゃんと取材しているものの、チンカス風俗ライターなので日の目を見る事が無い記事の地層だ。

こういうのって文章が上手いやつとセックスするやつを別にしたらいいと思うんだけどな。たとえば写真はカメラマンが撮って文字はライターが書くってのはあたりまえじゃないですか? だからセックスする係と文字を書く係が別れていてもいいと思うんだ。編集側がそのようにディレクションしてもいいけれど、取材する側が自主的にコンビで創ったり、自費でライターに書かせて納品するってのでもいいと思う。底辺職業の筆頭に上げられるパチプロの世界でも、今では並ぶ係とか打つ係とか分業制が導入されているんだから。



で、話を戻すが、良さそうなのがあった。これだ。2011年の4月号の切り抜きだ。

俺の旅で書いてた人かな。毎回毎回、プレイした売春婦に勝手に名前つける奴だ。あなたの文章は誰の目にもウンコだけどチンコを駆使した取材自体は素晴らしいと思うよ。

読むと、こいつがノーマルだったと書いている。「平和通りのサロン。1万円でタッチも有り。ただしサービスはヌキまでだ」

ううむ。写真は私が行こうとしている店だ。モザイクがかかっているが間違いない。しかしながら信用できないネットにはかすかに本番店だという情報もあるのだ。うううむ。もしかしたら2010年代の途中で本番店に鞍替えした可能性もある。今では徳山市も周南市に名前が変わっているわけだし、ピンサロでの挿入先が上から下の口に変わるくらい十分にありえるだろう。

都合のいい解釈をして行ってみることにした。



徳山に着いたのは15時半。30分後には現場へ。よかった、やってる形跡がある。時間が早いのでまだ閉まっているが、入り口は綺麗に掃除されているので営業はしているのだろう。おそらく営業は18時と踏んでいったん離れ、隣のブロックにあるスナック街を一回りする。ここは柳町とかいう遊郭跡らしい。とくに目ぼしいものもなかったので駅前へ戻ることに。

駅前にはツタヤプロデュースの図書館がある。スターバックスと一緒になった意識が高そうな図書館だ。座るところも沢山あって、勉強してるやつや頭のおかしい爺も少なくて意外と居心地が良かった。シベリア鉄道の本を読んで時間を潰す。ハバロフスクから乗った電車がエカテリンブルクに着いたくらいで18時になったので行ってみることにした。



外に出るといつのまにか雨が降っていた。道中はアーケードが続いているので、傘を買わずに行く。まだやっていない。さらに時間を潰して19時過ぎ。さすがにやっていると思ったのだが明かりがついていない。

どうした事かと思って、接近してみる。ケチな私は傘を買うのが嫌なので、アーケードの先っちょまで来るとミリタリーコートのフードをかぶって店前まで行ってみた。すると昼間は中に入っていた看板が出ているので営業はもうすぐだろう。看板にあかりがつくのは20時前だと予想。さらに待つことに。



さて19:50になったので行ってみる。コンビニで600円も出して傘を買った。おそらく店前で交渉をしなければならないからだ。北の将軍様みたいな緑のコートにフードをかぶっていたのでは怪しすぎる。危険な男と思われて本番があることを言わない可能性もあるから。

ビニール傘をさして現場へ。看板が光っている。店の前に来ると、奥に爺が1名いた。店員のようだ。

「ここは何屋ですか? ピンサロ?」

「ピンサロです、口です」

「口だけ?」

「そうですね、徳山は許可がね」

まさかのシロ。ジジイに色々聞くが、性風俗の箱はここだけ。あとはデリ。さらに質問するも「この後ろ側に飲み屋街がありますが、どうですかなあ……」と白けた話をされる。

諦めきれずプレイ内容を再度確認するも1万円で口だけだった。くっそ。ここまできて口内発射するわけにはいかない。「ちょっと回ってきます」と言ってその場を離れるしかなかった。

ああ、チンカス風俗ライターを信じておくべきだったよ。時刻はもう20時だ。どうしようか。これではキティの新幹線乗って不味いソバ食っただけの旅行になってしまう。

雨の駅前で大脳と生殖器の緊急会議が行われ、5分間の議論の末に広島に行くという結論が出た。ここで口で抜いてすっきりして帰ってしまえば4流リフレッシャーだ。1流を自認する私が「うーん、壊滅していました。1軒ありましたがフェラのみでした」などとは断じて書けない。

徳山駅のみどりの窓口で、とりあえず乗車券を新大阪まで購入。特急券を岩国までか広島までか迷って広島に。すぐにやってきたこだまに乗って広島へ。途中の岩国はたぶん何もないと思う。確実な広島へ行くべきだろう。

ということで指令は変更になった。

(※ 帰ってから新たに信用度の高い資料を買ったりして調べたのだが、どうやら全ての店舗がもともと本サロではなかったようだ。一時期だけ本番をしていたのかもしれないけれど。)




指令:広島で立ちんぼを購入せよ



さて、広島。どうするのか。時刻は21時。ここでソープに行くやつは3流だ。マントルに行くやつは2流。1流は……、立ちんぼを購入するのだ。

時刻的に少し早いかな。広島は遅めからだからな。弥生町を回るもマントルのポン引きが数名いるくらいだ。ソープが終わる時刻からがピークだろう。ということで時間つぶし。なか卯行ったりマクナル行ったり、たまに様子をうかがいに行って、長い長い3時間ほどを過ごす。

23時45分。現場へ。雨がザーザー降っている。立ちんぼは…、いるが…買えるクオリティの女がいない。当たり前の話だが、こんな大雨の日に商売しているのは明日の食事にも困る様なレベルの低い者だけなのだ。

そんな環境の中でも立ってる女に目星をつけて接近。40代くらいと思われる中国人だ。こちらが客だとわかると強引に腕をとって連れて行こうとする。日本語は出来るようだが、訛りがあって何を言ってるのか聞き取るのが難しい。客を逃がさんと焦る女を落ち着かせ話をした結果、1発15000円から始まった交渉は、最終的に「1万でいい。ホテル代はいらない。私の家でいい」というものになった。

しかし、顔クオリティが低すぎる。こんな能面みたいな女となんで1万払ってまでセックスしなければいけないのか。考えていると別の中国人が寄ってきた。友達のようだ。こいつのほうが日本語は上手だ。この女が嫌なら私はどう? ということだろう。こいつは見るからにズルそうな顔をした女だ。ちょっと若く見えるが、40前後くらいかな。同じような話で強引に連れて行こうとする。

どちらもスタイルは良いが、顔と年齢が買えるクオリティではなかったので離脱する。というか、あまりの強引さと腕を引っぱる力の強さに、言葉の通じない北京原人とジャワ原人に遭遇した気分だった。

どうしようか。あの座ってる日本人の女はどうだろうか? そう考えて接近してみるも小太りでそそらない。年齢は20代だろうけど顔も好みじゃないしな。どうしようか。ポン引きの数が増えてきている。マントルで勝負するか? でも1万いくらか払って1発してどうなんだ? さっきまでマントル遊びは2流だって言ってただろう。

じゃあ引き上げるか?

くそ、もう後がない。この雨。今日はこれから出勤する女はいないだろう。小太りの日本人か、北京原人か、ジャワ原人か。3択。どれもハズレの3択。夢も希望もない3択。


広島に来て3時間。もうずぶ濡れだ。これ以上待っても新しい女は出てこない。どうしようか。雨の中で考えをめぐらす。1分ほど考えて、考えがまとまり歩き始めた。

わたしは、ポン引きのおっさんの横を素通りしてまっすぐジャワ原人の元へ向かった。そして、「なんだ、また来たのか」とでも言いたげな蔑んだ顔でこちらを見てくるジャワ原人に声をかけた。

「3pしよう」

ジャワは私の言葉を聞いた瞬間、2秒くらい複雑な顔をしたが、すぐにこの提案に応じた。そう、応じるのは解っている。わたしは今夜、北京とジャワを同時に購入して3pすることにしたのだ。もちろんプレイ場所は北京の家だ。これが一流のプレイなのだ。プロの女の買い方なのだ。

それ以上は会話もなく、女は私に黙って従うようだ。この雨の中、これ以上立っていても客は付かないだろう、この男と寝た方が少しでも稼ぎになる、という思いが女の中にもあるのだ。

歩いて北京の元へ行くと、私がうしろにジャワを従えているのを見て、おおむね理解できたようだ。

「家に行って3pしようぜ」

私がこう発言するのを聞くが早いか、北京は先頭に立って歩き始めたのだ。

3人が団子のように並んで歩く。みんな無言だ。私は振り返ってジャワに「元気か?」と話しかける。開き直って楽しくやろうぜってことだ。やるせない微笑を返すだけのジャワ。「雨の中で立ってるよりいいだろ?」と言うと、何とも言えない顔で「もう傘持つのがしんどいね」とひとこと。

アパートの1室へ。1Kの狭くて汚い部屋だ。ベッドだけ上等のものが置かれていた。

ここでは、誰もセックスしたくないのにセックスが開始されようとしている。この作業はいったいなんなんだろう。ダンボール工場のサイレンが鳴って朝礼が始まり、これから作業が始まる前のような空気だ。夜だから夜勤か。

座り込むと「疲れたね…」と思わず本音が出て微妙な空気になる。「もうセックスしないでおくか?」と聞いてみた。

しかし、ジャワが北京を指差して「この女はエロ女、エロ女だから」といって盛り上げてくる。そうか、じゃあプレイボールだ。

金を催促されたのでポケットから2万を出して渡す。金は本日の相場を見越してあらかじめポケットに入れてある。中国人は財布を見るとぼってくるからな。

諭吉が2枚と1000円札が5枚。わざと7枚で出してみせる。1000円か1万円かはわからないように。きっと数万円にみえることだろうよ。

予想通り「チップでそれ、そのほうが気持ちいいことできる」と言われるも、すかさず「チップは後だ。気持ちよかったら払ってやるよ」と返す。ジャワが「くっそ、この男め」みたいな顔しやがったが、お前が1枚上ならオレは2枚上を考えてるんだよ。中国人は油断ならないからな。

3名がそれぞれに準備を始め、まず北京が全裸になってスタンバイ、ジャワもゆっくり脱ぎ始めてやがて全裸に。どちらもスタイルはいい。とくに北京は改造しているのが一発でわかる。脂肪吸引の後と、人工乳、顔もいじっている。近くで見ると顔に皴が全くなくてウオーズマンみたいだ。

若い頃は改造が効いてて綺麗に見えたのかもしれないな。劣化すると目も当てられないな。そんなことを考えながらベッドに乗るように言われたので仰向けに寝転がる。

灯りが消されて部屋が暗くなり、まずは北京が積極的に上にかぶさってきた。乳を押し付けてくる。偽物の乳を左手で揉んで、乳首を舐めて右手でマンコを触ると濡れている。ローションは用意していたが、まだつけていないはずだ。たしかにエロ女だな。触ってるとどんどん濡れてきた。指を入れる。これはなかなか良さそうなマンコだ。

そうしているうちにジャワがゴムを持ってきてチンコにつけるとフェラを始めた。おお、たしかにこれは3Pだ。激しく音をたててフェラされながら北京と乳繰り合う。もちろん3名ともシャワーもウェッティもしていないが、体もマンコも無臭だった。

「フェラ気持ちいいか? 友達のフェラ?」

北京が盛り上げてくる。そしてここで北京が騎乗で挿入してきた。なかなかエロいじゃないか。いい3Pだな。

締りは普通くらいか。「よく締まるだろう?」と聞いてくる。うん、まあまあだな。特別でもないが。クイクイと腰を使う北京。奇妙な喘ぎ声をあげながら。私も「気持ちいいよ」と盛り上げる発言をする。

数分で交代してジャワと正常位でハメることに。マンコを触るとめちゃくちゃ濡れているが、これはローションをたっぷり塗っているだけだろう。でも入れてもスムーズだったのでマン汁もだいぶ混ざっているようだ。なんだ、おまえもエロ女じゃないか。こんなに濡らして。

正常位でパンパンいわせて、ジャワが感じ始める。さっきまで生意気な発言態度をとっていた女だけにいかせたかったのだが、マンコが北京よりだいぶ緩いのだ。気持ちよくない。腰を停めたタイミングでバックでと言われるが、抜いた時には硬度がだいぶ下がっていた。入れられないこともないが、北京と交代。生ハメしたいからだ。北京は生で行けるはずだ。

入れる前にゴムを外した。それを見ている北京も何も言わなかった。生ちん挿入する。が、ここで交代していたジャワが「生でするなら1万ね」と後出しじゃんけんしてきやがったのだ。

いやちょっとまて、絶妙のタイミングで言いやがってこの野郎。こっちが1万の交渉に同意したような空気にしやがった。さすが中華民族、3枚上手か。おぼえとけよ。

こうなったらもう中出しだろう。それを考えると硬度が一気にあがる。「おおきい!」と騒いでいる北京を突きまくる。子宮が下がってきている。奇妙な喘ぎごえのなかで北京が「いきそう」といってまんこが締まってきた。

後ろでは「中で出していいから」と悪そうな顔でジャワが囁いてくる。いちおう北京に了解をとろうと思って「中で出すよ」と言ったら拒否されなかったのでピストンを速める。

「中で出して!」と2名の女に同時に言われながら発射。エロ女どもめ。

中3日だったのでいっぱい出た。

北京はマンコを洗いにシャワーへ。ジャワはマッサージしてあげると言ってハンドマッサージが開始される。途中で戻ってきた北京も加わり、左右でマッサージ。うん、ちゃんとしたマッサージだな。

暫くして、ジャワにもう帰れという空気を創られたので、帰ることにする。

服を着る。あとは帰るだけだ。このままチップを払わずに帰ることも出来るだろう。しかし、中華民族と同じやり方をするのはなんとなくプレイドが許さなかったので、ポケットから5枚の2つ折り1000円札を出して広げてみせる。が、考え直してポケットに戻し、財布から1万だして渡してやった。「二人で分けな」とかっこつけて。ちゃんと手渡ししたから。床に投げ落としたりはしてないよ。

二人して「あなたお金持ちの顔してる」とか謎のお世辞を言われた。


帰る準備が整うと、裸のジャワが玄関まで送ってくれた。振り返らずに「じゃあな」と言ったと同時に後ろですぐにドアが閉められた。


1流とは。くだらない。馬鹿じゃないのか。3流が一番じゃないか。そう思いながら帰りのエレベーターに乗った。むなしさで一杯だった。



捜査報告書:中国人と3Pで30,000円也。


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