指令:吉原でマッサージのお姉さんを呼んでセックスしろ



鶯谷で屁たれっぷりを発揮してしまった捜査官である(東日本ちょんの間紀行G参照)。団子虫の数だけ数えて引き上げるとは、「あ、これはスイカの取りこぼしね。」とウンチクを垂れるアルゼ小僧と大差ない。捜査官たるもの、ビッグボーナスの数とジェットカウンターに流れるメダルの量で勝負しなければならないのだ。

まあ、ここでは挿入した回数と放出したスペルマの量になるのだが、いいかげんここらでバシッと一発ブルージーなセックスを決めておかねばならない。例えるなれば大都技研のジライヤの地雷也3つ揃いのような腑に落ちないセックスを。(なんであれでレギュラーやねん)

さて、初っ端から意味不明であるが、「団子虫とスイカ」で、ジライヤの「なめくじ」(15枚役)を思い出しましてね。私の脳みそはだいぶやられているみたいですね。なめくじを絵柄にするデザイナーの脳みそも相当やばいですけど。「地雷也・なめくじ・地雷也」の一直線でBIGですからね。並みの発想じゃないですね。その特異な社風が「ボースナゲーム中のJACIN持ち越し」を生み出したんでしょうねぇ。でもジライヤは名機でしたね〜。もっと書きたいんですけど、さすがに名機と名器をかけようとしているのがバレそうなので、そろそろ本題に入りますね。




えっと、吉原ですね。こんなに地下鉄が張り巡らされているのに、吉原駅が無いというのは、いったい東京都の都市計画はどうなっているのか。最寄駅からも歩くと相当な時間がかかる。みんなタクシーや送迎車を使うのかしら。



やっとついた。すごい。これはすごい。さすが日本最大のソープ街だけある。店舗数156軒。全てソープランドだ。平均相場は30,000円程度。由来は遊郭である。


今夜はここでソープ遊びではなく、旅館遊びをするのだ。ここには、ソープに交じってブルース丸出しの旅館があり、泊まるとマッサージの女を呼んでくれるという。そして言うまでも無いことだが、やって来たマッサージの女は私と激しい恋に落ち、自由恋愛の末にマッサージそっちのけでセックスをしてしまうことになるのだ。





とりあえず、喫茶店にでも入って休もう。歩きすぎで疲れた。だが、吉原の中にある喫茶店は、あまりにディープ過ぎる雰囲気で入ることが出来なかった。堺筋の吟和(※)の20倍くらい濃い店でしたよ・・。

※大阪の繁華街にある喫茶店。昼と夜でメニューの値段が変わる典型的な繁華街茶屋。


仕方が無い。とりあえず旅館を探そう。

栃木から上京してきた田舎者のように、挙動不審に通りを歩く私。あまりに田舎者くさかったのか、高級店が並ぶ通りでは客引きからの声が一切かからない。あ、栃木っていうのはそんなポジションにある県なのかと私が勝手に思っているだけです。


うろうろするが、旅館の場所がよくわからない。情報はほとんど持っていないのだ。泊まり代が6000〜8000円、 マッサージさんが20000円ということしかわからない。ビジネス旅館風の建物があるが、普通の旅館のようである。 うーん。間違って入ったらまずいしな・・。でもこんなところに建ってるってことは、やはり遊べるのだろうか・・。仕方がないので、ソープの客引きに聞いてみることにした。

私の持っている唯一の資料には「ソープのポン引きには付いて行かないこと。100%ボラれます」と書かれているのだが。まあ、私もそれなりにポン引きのあしらいには慣れているから、ぼられることはないだろうと思ったのだ。


やがて、眼鏡をかけた40がらみの脂ぎった男に声を掛けられる。ちょうどいい。こいつに聞いてみよう。

「この通りは6万円の店だけですよ。安い店はこっちの通り。」失礼なこという男だ。そんなに田舎者に見えたか。

「旅館に行きたいんだけど。もうないの?」と聞いてみる。

「旅館!?あれは50歳とかですよ」悲鳴のような声を出して驚く男。

「ええ、旅館に行きたいんです。ソープはもう飽きたんで」

「飽きたってあんた・・・。なんでわざわざ50歳の婆さんと・・。本当に旅館がいいんですか?あれは本当におばさんですよ。」

「ええ、今日は旅館に行きたいんです」

「ソープが嫌だったら、マンションは?3万〜4万で遊べますよ。マンションにしましょう。いいとこありますから。」

ぼったくる気満々やんけ。どう考えても相場は2万くらいだろう。紹介料ナンボ取る気やねん。

「旅館!」と言い張る。

男は、さすがに私のことを偏屈者だと思ったらしく、ちょっと困った顔をして、「旅館はね〜。稲本さんってところがあったんだけど、もう廃業しちゃったんですよ。そうですね〜・・。うちは35000円の店なんですけど、だめですか?」

「旅館!」

「わかりました。じゃあ案内しましょう」

勝った。と思った捜査官だったが、実は勝ったのは男の方だった。この時点ですでにカモられていたのだ。

路地を入って行き、1軒のボロボロの旅館の前に来る。そして、玄関扉をあけて、男が中に声をかける。おやじが出てきた。そして、私を見るなり「あ〜、ダメだダメだ。若い人はダメだ!」と言い始める。

「いや、年いったおばさんでもいいんだって」と男が割って入る。

「ダメだダメだ、帰ってくれ」

「いや、親父さん、ほんとにいいんだって」

こんなやり取りが何回か続き、私は鈍感だったので、横で傍観していただけだった。ちょっと感じ悪い親父だなあなんて思いながら。

しまいに親父の方が折れて、俺を上げてくれることになった。

男が去って、おやじが深いため息とともに言った。

「あんた馬鹿だねえ。」

・・・何のことかわからない私。

「あんたあの男に料金いくらって言われた?3万?4万?まさかもっと?」

私は男と料金の話は一切しなかった。店まで連れてきてもらっただけである。

しかし、吉原では、暗黙の了解で男の言い値が料金になるようだった。

そんなふざけた話があってたまるか。私は、おやじに「金の話は一切していない。場所を教えてもらっただけだ」と言ったが、親父は頭を振って、

「私ら、だから絶対追い返すんです。若い人だまして連れてくるから。たまにあるんですよ。連れてこられる人が。」

「あんた、あいつに1万は払わないとだめですよ。うちはね、泊まりで5000円なんですよ。マッサージの人を呼んでも15000円か20000円。ああ、本当に馬鹿だねえ。」

と、憐みの表情でたんたんと話を続ける。

私は腹が立ってきたので、「そんな金は絶対払わない」というが、

「あいつらは私ら宛に金を取りに来るんです。きっと後で取りに来ますよ。」と言われてしまう。

どうも、旅館から紹介料を回収することになっており、やってきた男の言い値を払うようだ。だから場合によっては2万とか余分に持っていかれることもあるという。

ううむ。ふざけた話だが、旅館に迷惑をかけるわけにもいかない。かといって、金は払わないからな。と男に言いに行ったところで意味はないだろう。私が旅館を出てから旅館に回収に来るだけなのだから。

親父は完全にあきらめている。「わたしら堅気ですから」

呆れ、憐みの目で見られる。

ううむ。悔しいがどうしようもない。でも、今ここに男がいたら確実に喧嘩になっていたな。理不尽なことには本当に腹が立つ。本物が来たら静まるくせに、堅気相手だと調子に乗るチンピラが一番気に入らん。


しかたがない。諦めよう。納得した私を部屋へ案内する親父。客は私一人のようだ。

部屋はボロボロの4畳半。クーラーは付いていた。助かった・・。風呂を沸かしてもらい、入るとやることがなくなった。

風呂上りにぼんやりしていると、親父がお茶とお菓子をもって部屋へやってきた。

このとき、親父に料金について芝居をうつことを提案された。それは、私が金が無い事にして、5000円しか紹介料を旅館に渡さないということにしたのだ。親父いわく、たぶん今夜12時過ぎに取りに来るから、そして1万円は必ず要求されるから。とりあえずそういって芝居をしてみると言ってくれた。そして交渉には家内をつかうとも。

なるほど女性相手だったら向こうも強気に出れないってことね。一通り作戦打ち合わせが終わると、今度はマッサージの女についての話になった。

「マッサージの人なんだけど、ちょっと待ってもらっていいですかい?どうせならサービスのいい人を手配してもらうから。今すぐ来れる人はあんまり愛想のいい人じゃないですから。」と。吉原の旅館は24時くらいから入るのが一般的のようだ。今日は21時にはいったから早すぎたな。こんなことなら鶯谷でセックスしてこりゃよかったと思ったが、後の祭り。

 ブルージーな料金表

やることがないので、部屋の窓を開けて、通りを行きかう人間の観察をする。ソープの従業員も大変だね・・。

 夜のソープ街を見下ろす

24時45分。階段を上がる足音が聞こえる。来たか。やがて足音は部屋の前でとまり、ガラッとふすまが開いた。推定43歳くらいの女が立っていた。

容姿はパッとしなかったが、たしかに愛想のいい女だった。一通りの挨拶が済むと、女は一人で風呂に入りに行った。

帰ってきたときには「ビール飲もうか」といってラガーの瓶をもってきた。

とりあえず乾杯する。女は昼は仕事をしているそうで、金・土のみ入っているとのことだった。「事務所」に所属していて、「ママ」の依頼で旅館へ派遣されるという。基本的には若い女はいないが、客がどうしても若い子がいいと言うと、事務所がなんとかして若い子を手配する時もあると言っていた。

ビールを飲み終わると、セックスをすることになった。

女は、「あたしね、凄い事は出来ないの。鶯谷みたいな事は出来ないの。これくらいしか出来ないの」といってフェラを始める。え、上手いじゃん。

「いつもは60位の爺だから。久しぶりに若い子。」と言いながら嬉しそうである。私は成り行きで4歳もサバ読んだのでかなり若いと思われているでしょうね・・・。私の気分はそこまで盛り上がっていないのだが、おばさんはかなり盛り上がってしまっている。

激しい愛撫の後、騎乗で挿入・・・。だがマンコが濡れていなかった。痛い!痛い!

女はそれに気づいたらしく、「痛い?」と聞いてきた。

オレはなんとか我慢して根元まで入れようとしたが、本当に痛くて断念した。女は若干焦ったようだが、そこはオレも竿師のはしくれ。交代してクンニする。

はっきりと見たマンコはきれいな線マンだった。これで濡れてなかったらそりゃ痛いはずだ。クンニして指を入れると、キュッキュと締めてくるのがはっきりわかる。

十分に濡らしたところで正常位で挿入する。今度は成功した。あんまり濡れない体質のようで、油断すると乾いてしまいそうだ。できるだけエロい状況を作ってお互いの気分を盛り上げ続ける。

ピストンを続ける。ほどほどに往復させた後、「どこに出したらいい?」と聞くと、

「いいよ、そのまま出して。」という答えが返ってきた。

中出し。


ティッシュを当ててチンコを抜く。ああ、終わった。長いセックスだった。


セックスの後は、話しをする。女は、ほかの旅館に行くこともあるそうだ。ここは最もランクが低い旅館だと言っていた。・・・あの客引き殺す。

女は終始ご機嫌で、やってきてから75分後に帰って行った。

深夜、ほかの部屋から女の声が聞こえてきた。誰か他にも泊まっているようだ。





翌朝。9時半に下に降りると、おやじが冷茶を出してくれた。名刺をくれ、次からは直接来るように言われる。


やはり、昨日私を案内した客引きは、深夜に金を取りに来たらしい。10000円と言われたらしいが、口裏通り5000円で追い返してくれたという。親父の嫁が私のために喧嘩してくれたらしい。昨日の深夜、下で物が割れる音がしていたが、もしかしたら喧嘩だったのかもしれない。悪いことしたな。


親父はおしゃべりで、帰ろうとする私を引き止め、20分くらい話を続けただろうか。

固定資産税の話や吉原の話など、いろいろ楽しい話をしてくれた。中でも、印象に残っているのは、次のような物である。

先日、一人の女が深夜に泊まりに来て、「ここはソープ街だから気をつけてって」言うと、「ああ、あたし明日からソープで働くの」と返されたと。


やはり女はどこにいっても強い。私も頑張らねば。


 『深くおのれを省みる』と書かれている・・。私へのメッセージか?








捜査地点:ここらへん


捜査報告書:チンコのマッサージで25000円



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