ミナミでゲイの店へ体験入店して来い


2002年×月×日、長官より緊急指令が下りた

指令:就職活動してこい

さっそく捜査官が面接へ向かった
なお、以下のファイルは全てノンフィクションである事に留意されたい



一体、長官はオレを何処まで苛めたら気が済むのだろう。だって、ゲイですよ、ゲイ。 しゃれならんですよ。もちろんオレはノンケやし。

しかし・・捜査官がオスと交わる話を聞きたがっている輩が待っているのだ。ここでこの捜査依頼を蹴ると、捜査局の存在そのものが危うくなってしまう。 しかたがない・・。イクか。

こういう業界は非常に閉鎖的なので、情報はあまり表には出てこない。だからと言って 何もしないでいるわけにはいかない。それが捜査官の辛い所。とりあえずネットでいろいろな店の 資料をプリントし、検討する。
ううむ。この店はギャラが安い。この店はプレイ内容に難あり。この店はノンケお断り・・・ なんて感じで調べてみる(ギャラが安いって働く気満々やな・・)。結果、何度もためらいつつ、よさげな店へTEL。この時の心境、たとえるなれば 見積書の値段が正規の値段より安くなっていて 取引先にお詫びの電話をするサラリーマンといったところか。 風俗店へ電話する女の子の気持ちが痛いほどよくわかる。

以下ドキュメント

店員「はい、○○です」

オレ「あ、あの〜ボーイ募集の案内見てTELしたんですが」

店員「はい、この仕事がどう言う仕事であるかはわかっておられますよね?」

オレ「はあ、まあ一応」

店員「今おいくつですか?」

オレ「2?です。・・・よくわからないんで、いろいろ聞きたいんですが」

店員「2?歳。はい、何なりとお聞き下さい」

オレ「どんな感じの内容になるんですか?」

店員「イメクラみたいなものを想像してくださればよいかと」

オレ「基本的に私、ノンケなんですが、それでもいいんですか」

店員「はい、ウチにもノンケのボーイはおりますよ。割り切ってやってる人もいます」

オレ「何処までプレイするの?」

店員「アナルは出来なくても構わないです。強制はしません。しかし、それ以外は全てですね」

オレ「はあ・・・」

店員「身長、体重を教えてくれますか?」

オレ「171の56」

店員「あっ、痩せ型ですね」

オレ「えっと、面接受けてもいいの?」

店員「はい、午後10時までなら担当が居りますので、どうぞ。1日体験してから考えるという方もいらっしゃいますし」

オレ「んじゃ、今日、面接受けてもいいですか?」

店員「はい、10時まででしたらいつでもどうぞ」

オレ「場所は?」

店員「××(難波周辺の地名)になります」

オレ「・・・・じゃ、行きます」


原チャリを飛ばしてPM9:20にミナミ周辺に到着。
黒でワイルドに決めつつ、髭も生やして、何ヶ月ぶりかでカラコンも装着。パンツはもちろんボクサーブリーフ(メイドイン・ユニクロ)である! この時のオレの心境は・・

「どーせホモの集まりなんだろ。オレ様がまとめて相手してやるぜ!」

しかし、このオレ様のプライドは、この後、一瞬にして吹き飛ぶ事となる。

つづく


リフレッシュトップへ/1つ戻る