日本橋で伝説の「エステ」を調査せよ


2005年、5月×日。長官から緊急指令が下りた。

指令:日本橋で伝説の「エステ」を調査せよ

早速、取材班が調査に向かった。
なお、以下のファイルは88%までノンフィクションであることに留意されたい





取材班は、日本一交差点空港へ降り立った。
遠路20分。はるか遠い地へと来てしまったという感慨が取材班を支配している。

 日本一交差点空港(駐禁取締り注意地帯)

しかし、そのような感情に浸っている暇は無い。
取材班には、桃源郷「エステ」の地を突き止めるという任務が課せられているのだ。

はるか15世紀から幾万もの冒険者が到達を試みた桃源郷「エステ」の地。
そこで天国を体感した一握りの幸運者がいる一方で、「ボッタクリ」の魔境に迷い込み、瀕死の重傷を おった者の数は知れない。

 ボッタクリの被害者Aさん。恐怖で髪の毛が抜け落ちている

日本橋での滞在期間は5時間。時間を無駄にすることは出来ない。
取材班は、情報収集のために案内所へと向かった。

 案内所

案内所とは、繁華街の地理に詳しい現地の人間がいるところである。

そこでガイドの一人から
「自分モ昨日行ッタ。気持チヨカッタ。アレハ普通ジャナイ」という衝撃の証言を入手した。

 ガイドのアレックス

詳細を聞き出そうとするが、ガイドは
「スゴカッタ」を繰り返すだけで、多くを語ろうとしない。
誰かに口止めされているのだろうか。

一体、桃源郷「エステ」とはどういったところなのか。いやおう無に期待が高まる。

取材班はガイドの行った「エステ」を調査することにした。
もし今回、「エステ」の全貌をカメラに収めることが出来れば、 世紀の大スクープとなることは間違いない。

ガイドへ案内を依頼するが、ガイドの男は

「自分ハ途中マデシカ一緒ニ行ケナイ。一緒ニ行クト絵露ノ神様ニ怒ラレル」

と、取材班との同行を頑なに拒む。日本橋に今なお生きづくエロ神伝説。 こういった伝説の信憑性を高めているのも、ここ日本橋には、「エステ」という桃源郷や「ボッタクリ」という魔境がここには 存在し、「893」という凶暴な生物が生息しているからなのだろう。

実際、「893」は姿を現すことはほとんど無いらしいが、その子供は(現地人はそれを「チンピラ」と呼んでいる。) そこかしこで出没し、危害を加えるという。
子供といえどもかなり凶暴な性格らしく、取材班も「チンピラ」が破壊したというガラス戸を 見せてもらった。

 捕らえられたチンピラの衝撃画像

ガイドの男によると、現地人は「ヒャクトウバン」という呪文を唱えることでそれを撃退するという。 「ヒャクトウバン」の呪文を唱えると、3分以内に赤い光と大きな声で威嚇する 怪鳥が凄い速さで向かってくるという。 その赤い光を見ると、「チンピラ」は一目散に逃げ出すという。

 怪鳥の貴重画像

取材班も、「893」の影におびえながらの取材である。歴戦の兵でかためた取材チームであるが、油断はならない。 「ヒャクトウバン」の呪文は、唱えた人間がどこかへ連れて行かれる場合もあるということで、 うかつに唱えるわけにもいかない。

嫌がるガイドに、チョコレートを渡し、 どうしてもということで、案内所から5mの距離までを同行してもらうことにした。

 賄賂のチョコレート。カフェタッセカカオ77%

ガイドに教えてもらった「アズー」の山。ガイド本人が昨日体験した桃源郷は、 この山の中腹にあるらしい。ここからは取材班のみでの行動となる。

 秘境アズガーデン

ここから先は、アタック隊員によるハンディ取り、また、一部隠し撮りのため、VTRが鮮明出ないが、ご容赦いただきたい。


受付で不快な対応をする従業員に金を払う 案内所で聞いた金額と違うので突っ込んでみるが、笑ってごまかす従業員のアホさ加減。

不快指数70%。

すぐの案内のはずが待合で30分待たされる。

不快指数80%

案内が入り、部屋を移動するが、どの部屋か全く不明。

不明指数90%

働いている女に聞いてプレイルームへたどり着く。

不快指数99%

インドな音楽の流れる一室で極めて不細工な女性が現れ、 シャワーを浴び、オイルでヘタクソなマッサージが始まる。 足と背中をこするマッサージが終わると、 仰向けになりローションで手コキ。ヘタクソ極まりない手コキに 30秒でもういいよ。

手コキのやり方を教えてやるが、ハナからあたしわからないです。 ごめんなさい。あたし風俗嬢じゃないんです。的なテンションにちんこも萎える萎える。 しゃべりが上手かったらポイントも高かろうが、それもダメ〜。 ま、性格はいい子でしたけどね(フォロー)。風俗向きじゃないね。


取材班はアタック隊員を収容し、早速VTRとともにMTGを行う。

全員が激しい疲労感に打ちひしがれていた。この「エステ」への入国料は11000ペソであった。 疲労感が残るということは、ここはどうやら本当の楽園では無い様だ。

もしかしたらここは「ボッタクリ」の魔境への入り口だったのか。そんな勘繰りまで抱いてしまう。 甘い汁で旅人を誘い、「ボッタクリ」へと誘導するという魔境伝説を聞いたことがある。 それなら、ここで出国できた取材班は幸運といえるだろう。 となるとあのガイドも魔境の住人なのか。案内所そのものが魔境の出先拠点・・・

疲労した頭では、もうわからなくなってきた。

取材班は、録画テープを京都四天王寺動物大学へ提出し、桃源郷研究の権威である山中教授に分析を依頼した。

 講義中の教授

2週間後に送られてきた教授の回答は、

恐らく、本当の桃源郷を体験したかつての王が、自分の国もそれに習い、 楽園化を図ったものと思われる。今なお、正流の伝統は「インド音楽」「アロマオイル」 などで受け継がれているが、源そのものが亜流なため、桃源郷認定することは出来ず、 またその内容も、本物の桃源郷からは程遠いレヴェルである。

 教授の回答書

というものであった。

やはり・・そうか。

しかし、この日本橋の奥地には、必ず桃源郷が存在する。 絶世の美女が現れ、天国へと誘う「エステ」。そのベールが剥がれる日は近い。 なぜなら我々取材班がその存在を必ず突き止めるからだ。


木曜スペシャル次回予告

「伝説の桃源郷「エステ」を探せ。第2弾 梅田編」


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