明石で本サロに潜入せよ
2009年4月×日、長官より緊急指令が下りた
指令：明石で本サロに潜入せよ
早速、捜査官が新快速に持って明石へ向かった。
なお、以下のファイルは全てノンフィクションであることに留意されたい
久方の 光のどけき春の日に 静心なく 花の散るらむ
ああ、大坂城。 ああ、桜花。 ああ、屋外露出の季節。
この季節の大阪城公園はお花見シーズン真っ盛り。とても屋外露出はできません。公然わいせつで捕まります。
そんなうららかな桜咲く春の日、タレコミが来た。
明石なんですが、スナック街に旅館ぽい感じの店でおっさんが前に座っています。２件あったと思うんですが、話しかけられたおっさんに話を聞くと「４０分・１２０００円・２９歳と３０歳・最後まで」と返事が返ってきました。ご存知でしょうが、近くに寄ったときにでも調査してください。
いいえ、私は知りません！本当か？そんなん聞いたこと無いぞ！もし本当だったら特ダネだ。
こないだ来たばっかりのタレこみなんですが、興味津津だったのでさっそく行ってみることにした。
「オレが2年前に送った依頼はどうなってんだよ！」というメール送らないでね。そもそもモスクワとか無理ですから。
久しぶりにJRに乗って神戸方面へ。明石駅は新快速の止まる駅だ。大昔には、江戸時代から続く遊郭があったと聞いたことがある。
明石駅前の様子
タレコミに場所は書いてなかったのでよくわからないのだが、そこは私も捜査官。駅の案内板を見たら繁華街の方角くらいはすぐにわかる。山側が明石城、海側が国道と繁華街になっているようだ。海側の出口からでて、チンコレーダーの指示に従って歩く。ビンゴ。あっさり発見。
大人と子供の境界線をあらわす怪しいゲートが現れたのだ。おそらくここがスナック街だろう。歩いてみる。昔はそれなりの店舗数があったのかもしれないが、今は店は殆どない。
ほとんど店がない
怪しい路地がある。ここか。路地に侵入すると、サロンと思われる店舗が見えてきた。店前には椅子を出しておっさんが座っている。タレコミにあった情景と同じだ。これのことを言っているのだろうか。でも、旅館じゃなくてこれはサロンだ。確かに２軒あり、椅子に座ったおっさんがいる。とりあえず、職務質問してみるか・・・。
「何屋さん？」
「最後まで。今なら12000円。8時を過ぎると1000円アップする。」
「女の子はどんなん？」
「女の子は30くらい。嘘ついてもしょうがないし。30くらい」
「ここらの店は全部本サロなんですか？」
「いや、ここだけ」
時刻は19時45分。どうしようか。まず、このおっさんの言っていることが信用できない。
もしかしたら他にもセックスできる店があるかもしれない。そう考えて、いったんここを離れることにした。
「もうちょっとまわってからまたきます」
「ちょ、ちょ、ちょっと・・・」
「また来るから。ほんとに」
とりあえずおっさんを振り切って、調査を続けることにした。スナック街を歩き回る。
この看板を見つけた時は、一瞬、空襲警報が発令したが、怪しい店は発見できなかった。てゆうか、本当に新地があれば話題になってるわな・・。
繁華街の全体像を把握して、サロンが2店舗、そしてエステが数店舗あることがわかった。
エステは調べるときりがないので対象外としているので、パス。となると、あの店に戻るかだが。どうしよう。仮に本サロであったとしても、２店舗ではアツい裏風俗とまではいかないしなあ・・・・。
でも折角来たからセックスしとくか。本意ではなかったが、セックスしていくことにした。戻ろう。
店前まで戻ってきたが、おっさんの姿は見えない。しばらく待っていると、扉が開いておっさんが出てきた。せっかく戻ってきてやったのに、特に嬉しそうな顔でもない。で、「13000円」と言われる。
はい？12000円だろ？いまどきそんな東南アジアな商売されても困る。アホらしいので12000円しか渡さない。おっさんは、顔をしかめながらも、それでOKにしてくれた。12000円でも高いと思うのだが・・。
店内は、ボロい造りのサロン。６〜８くらいのBOXがある。一番奥のBOX席まで案内される。ウーロンが出てきて、3分ほど待つと女がやってきた。黒いドレスを着た推定33歳の細身の女。
制服のある中小企業の明るい独身の事務員って感じ。まあ、こんなもんだろう。
しばらく話をして、やがてプレイが始まる。女は衣装を脱いで裸になる。オレは下だけ脱ぐことになった。
チンコを消毒されて、ゴムフェラ開始。テクは普通くらい。
フェラされながら女の体を触って興奮度を高めようとするが、とくにマンコを触りやすい位置に持ってきてくれるわけでもなく、興奮度は高まらない。どうやって挿入するのだろうか。あの籠の中にはローションは入っているのだろうか。このスペースで乾いたマンコに入れるにはかなり苦労するぞ・・。
そんなことを考えて次の一手をどうするか迷っていたが、ふと気がついた。
・・・・・。いや、この女、セックスする気がないな。
この女は、一生懸命イカせるつもりでフェラをしている。どういうことだ。12000円も払ってゴムフェラ抜き？おっさんの言っていた「最後まで」というのは「射精＝最後」ということか？いまどきそんな商売、アラブのじゅうたん屋でもないぞ。
一生懸命上下運動をする女の口の中で、やる気のなくなったオレのチンコは急速に硬度を失い、フィニャチンになる。
「今日はいきそうにないからもういいよ」と言って、やめてもらおうとした。すると女は、「入れたらいきそう？」と言うではないか。ふざけた女だ。
どうしよう。いれるか？
返事に詰まっていると、女がソファに寝転んで股を開いた。仕方がないので入れてみようと頑張るが、ローションがないのだ。そしてゴム付き。入るわけがない。唾をつけて挿入を試みるが、乾いたびらびらに阻まれ、チンコは入らない。2回ほど繰り返して、終了。
帰り際、他のBOXには客が多数入っていることを確認する。なんなんだこれは。なんでこんなに客が入ってんだよ。これが明石クオリティか？女が出口まで送ってくれたが、振り返らずに店を出た。なんともいえない気分。まっすぐ帰るのが嫌だったので、明石城で一人花見をすることにした。
匂へども しる人もなき桜花 ただひとり見て 哀れとぞ思う
世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし
いま桜 咲きぬと見えて 薄ぐもり 春に霞める 世のけしきかな
明石城から明石大橋とお月さんが見える・・・。
あたら夜の 朕と満とを同じくは あはれ知れらむ 人に見せばや
最後の歌でおとしたつもりなんですが、おとせてないですね。ご無礼。
捜査報告書:セックス自己申告制のサロンで１２０００円也
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