雄琴で2件ほど営業して来い


×月×日。緊急指令が降りた。

指令 : 雄琴で2件ほど営業して来い

早速、捜査官が営業に向かった。
尚、以下のファイルは全てノンフィクションである事に留意されたい。




残暑厳しい昼下がり。まずは、K店の車の入りを横目で確認。風俗エリア横のパチ屋へ車を入れる。このまま営業サボって“大花火運だけで一箱出しちゃってるよサラリーマン”になって常連客の反感でも買おうかと思ったが、そういうわけにもいくまい。

とりあえず、T店へTELを入れてみる。
「お電話ありがとうございます」
「何分待ち?」
「約1時間でございます」
「そう…」
1時間待ちなら、いいとこ2時間待ちだろう。却下!
取引目標金額は15000円。もしくは新規のお客様獲得である。財布の中には18000円しかないのだが、そんな事を入ってられないのがこの仕事の辛いところ。
あまり乗り気はしなかったが、飛び込み営業を開始。

TK店で車を止め、ウインドウを開ける。

「本日のご予算は?」
「イチゴ」
「・・雄琴の相場は2万くらいからなんでねえ・・」
「んなこたわかってんだよ!こちとら無理を承知でふっかけてんだよ!」とは決して口にせず、さらに様子を探る。
「今なら新人の21歳の子をつけられます。それでどうですか?」
「うーん、かわいいい?」
「お客様、この子は入ってまだ1ヶ月です。何も知りません、素人ですわ」
「写真は無理やんな?」
「お客様!もう好きなようにしてやって下さい!」

答えになってないこの時点でブサイク決定なのだが、15000円の目標達成と言う事でよしとしよう。
「じゃ、その子でいいよ」
商談成立(こんな客は店から嫌われます。たぶん・・)
助手席にボーイを乗せて、ハザード炊いて系列のD店へ(こんな事する客いるんかいな・・メール下さい)

店に入ってソファに座る。年配ボーイが登場。

「お客様、コースの方なんですが、80分コースというのがございまして・・」

きたきた!上司による値上げ作戦! しかし、雄琴営業担当の私には逆効果というもの。
「15」
「お客様・・」
「15」
ここでひざまずき作戦が炸裂。土下座しそうな勢いである。
「お客様・・」
「15!!」
「わかりました。それでは消費税の500円だけいいですか?」
「・・わかったよ、15.5な」
あーあ、部長に怒られちゃうよ・・。

いよいよ面接。風俗におけるアツイ瞬間である。例えるなれば、中段スイカ聴牌勢い余って右リールも止めてもーたー!あーっ外れて欲しいけど取りこぼしは嫌だし、そのまま15枚でもいいけど、できたら1コマずれて止まってくれー(この間0.04秒)。おわかりいただけるだろうか。

そして、「どうぞ」と通された通路の奥にはブサイクなデブが立っている。私のチンコは立っていない。

部屋へ入ると女が服を脱ぐ。なんとこの女、パイパンである。下着も白の三点セットで、言葉使いも丁寧。誰に教わったんだか。歳も21だという(たぶん本当)。

リフレッシュへ行くと、出てきた女がどんなにブサイクでも全力投球するのが真のリフレッシャ−。まして今回はブサイク承知の上での入店なんだし。

一生懸命フェラーリする女。私も気合で立たせるが、挿入の段でローションが塗られていないことが発覚。「ローションは?」と聞くが、女は「いいの」だって。そっちがよくてもこっちが嫌なんだよ。。痛そうだし。
しょうがないのでリップサービスすると、案の定チンコは萎えてしまった。 どうしよう。
ここで最終兵器の使用を試みる私。
「あのさ、生じゃダメ?」(決して真似しない様に)
しかし「ゴメンナサイ」の一言で万事休す。もうどうしようもない。

チンコが挿入されない事で、全てを理解する女。そして、一生懸命フォローする私。
「いや、今日は寝不足で・・○×△**・・」

あーあ・・泣いちゃったよ。

残った時間はトーク。営業トークは得意っす。重機関銃トークできっちりと仕上げる私。
最後に、「いい人ですね」と言って携帯番号を渡してくれた女。(いい客か?)

営業報告書 15.5でお客さん1件獲得。でもメンテせず友好的にバイバイ(笑)

さあ、今日はもう1件R店に行かないと。(マジ行きました・・)

リーマン物語 おわり
ああっ!これってXファイルじゃ・・



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