天王新地

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新大阪で特急に乗り換え、紀伊中ノ島駅で下車した。冬の午後1時すぎ。冷たい雨が降っていた。関東の自宅を出た時は晴れていたので、傘を持ってきていなかった。幸先が悪い。フードをかぶり、近くのコンビニへ。ビニール傘を買い、目的地へ向かった。

大きな交差点を過ぎると、料理組合のゲートがあった。しばらく視界に入っていたのに気付かなかった。思ったより小さく、傷みは進んでいた。

本当に行くのか。しばし立ちすくむ。だが引き返すという選択肢はもうない。結論は出ているのだ。自分を励まして坂道をおりた。

明かりのついた看板が二つ見えた。白色がまる市、青色が青江。

歩きながら店の中を見ると、それぞれ女が座っていた。目が合うと会釈してきた。すごい、本当にやっている。まる市は50歳くらいのカエルのような女、青江は太った40歳くらいで、なんとかという3人組の女芸人の1人に似ている。選ぶなら青江か。

道はU字形の一本道で、曲がった先にもう1軒、中村という店があった。

店内に人影がいくつかあり、思わず足を止めた。1人が立ち上がり、戸の近くまで来て会釈した。

近づいてきたのはやり手ばばあらしい。にんまり笑って私を招き入れた。玄関には客待ちするスペースがあり、ばばあ以外に2人がくつろいでいた。物が多く雑然としている。猫の餌も置かれている。

緊張しながら「初めてなんですが」と言った。ばばあは愛想良く、

「誰でも大丈夫よ」

と言った。「この子とこの子と、私なんだけど…」

やり手ばばあと思ったら商品だったというパターンは、都市伝説と思っていたが本当だった。

ばばあの顔は深い皺が刻まれていた。60代後半くらいだ。他の女はどうか。1人は50過ぎのガイコツ、その右手に座っているのは45くらいの金髪デブだった。みんなアルカイックスマイルのような表情をしている。

「うっ」と声が出たと思う。どれもだめだ。誰ともセックスしたくない。今まで行ったちょんの間も確かに、どう見ても還暦過ぎという女もいたが、少しは身綺麗にしていた。この3人どもにそれはない。

「迷うわなあ(笑)」とばばあが言うと、金髪も「迷うよね」とうなずいた。

動揺のあまり判断力を失っており、引き返すという考えが浮かばなかった。

ええいままよ。ばばあと目を合わせた。理由は最も愛想が良さそうだったからだ。ばばあはうれしそうに笑顔を見せた。見えた下の前歯が真っ黒だった。後悔した。

靴を脱ぎ、ばばあと暗い急階段を上がり、右奥の部屋へ通された。部屋は他にも二つはあるようだ。さらに奥へ続く階段もあった。

カーペット敷の四畳半で、薄い布団にちゃぶ台、灰皿、缶コーヒー、縫いぐるみ、ウェットティッシュなどがごちゃごちゃ並んでいた。

「ネットで見て来たの?」

「ええ、まあ‥」

「そういうお客さん結構いるよ」

ばばあは色々話を振ってくる。私はあまり目を合わせられない。直視してはいけない。

「30分10000円な」

福沢を提出し、セルフで脱衣。ばばあの下着はベージュではなく黒だった。白くぶよぶよした裸体が現れた。仰向けになるよう促される。

軽めにちんこを拭かれてフェラ。全く勃起しない。だけでなく、通常よりはるかに縮んでいた。初めての事態だった。来たことを後悔していた。自分は天王新地と勝負できるレベルではなかったのだ。

「暗くしよか?」

様子を察し、ばばあは気を使って部屋を薄暗くした。

「触ってもええで」

フェラしながら、垂れた胸を触りやすい位置に持ってくる。私は胸より肉のついた腹に目が行った。

「緊張してる?」

「ちょっと…」

「全然ええよ」

何分経過しただろうか。仰向けで、乳首とちんこをばばあの唾まみれにされながら、ぼろぼろの天井を見ていた。この部屋で何人がセックスしたのだろう。すごいな。ここが天王新地か。そんなことをぼんやり考える。

フェラのリズムが少し変わった。舌を動かすのでなく、口内で包み込まれる感じだ。ぴくりともしなかったちんこに、血が流れ込み始めた。

「大きなったな」

ばばあがうれしそうに言う。

「入れる?」

「お願いします」

よっこらしょ、とでも言う感じでまたがり、腰を沈めてきた。

ゴムは付けない。確認もされなかった。

私は勃起したことが不思議でならなかった。そのことに驚き、ばばあに勃起させられるという異常さに興奮を覚えた。生膣がまとわりつく感触に、ちんこの硬度が高まっていった。

「中出しオッケーやから」

一定のリズムで腰を振り、ばばあが言った。そのままの体位で、いくのを申告して放出した。

しばらくしてちんこを抜いた。ティッシュで抑えたが、あふれた。

◇  ◇  ◇

終わった後、少し話をした。店は昼過ぎから23時ごろまで営業している。店に電話はないが、女の個人携帯に予約可能だという。

時間になり、服を着て、階段を降りた。ばばあとガイコツと金髪デブに「ありがとう」と言われ店を出た。

雨はほとんどやんでいた。若い2人連れが新地を冷やかしていた。ゲートをくぐり国道に出た。

「やっちまった」

ちょっと震えるような感覚が押し寄せて、独り言が出た。

(2022年12月)



さてXファイルでも紹介されている和歌山の天王新地ですが、まさに「魔窟」の如き扱いですね(笑)。そんな魔窟に先日行ってきたところ、なんと20代のスレンダー美女が座っていました(芸能人でいうと某芸人嫁のユッキーナ似かな?)。愛想もよくサービスもなかなかでした(当然ゴム有でしたが)。(2011年10月)

ここで和歌山天王新地の現状を報告します。現在営業しているのは4店舗。インターネットでは嬢は婆しかいないように書かれていますが、1人26歳の・・・という可愛い嬢がいます。30代前半の嬢(かなり太いですが)が1人とあとは婆です。新地全体での嬢の数は4〜7人。・・・以外は基本生OK。こんなところです。(2011年5月)

天王料理組合(天王新地)に良くお世話になりました。あそこの相場は30分10,000円でサービスはNN、年齢は35〜60程度です。(2011年2月)

天王新地にサトダマイを可愛くしたバージョンの20代の女がいました。僕はババアに中出しするつもりで和歌山まできたんですが思わずサトダマイの店に入ってしまいました。飛田でも働けるレベルの容姿です。(2010年10月)

ババアの巣窟と言われる天王新地に行って二階級昇進しました
お相手は都市伝説と言われていた二十代の姫でした。・・と言う店の・・・嬢という方です
よかったら再び捜査してみて下さい
因みにゴム尺ゴムハメ、クンニNGでした
(2009年9月)